回文は行く その五千九百六十四

蚕の地位有り入会地の恋か

回文は行く その五千九百六十三

嫁去るは里に兄とさ春雨よ

回文は行く その五千九百六十二

今霜夜まだ来ぬこだま世も終い

回文は行く その五千九百六十一

俳句二月尽真実が憎いは

回文は行く その五千九百六十

見目麗ら乳母と外房ララ梅見

回文は行く その五千九百五十九

イカ飯に野蒜カルビの煮しめかい

回文は行く その五千九百五十八

霜柱サクサクサク晒し場も死

回文は行く その五千九百五十七

唐紙や磨かぬ鏡闇からか

回文は行く その五千九百五十六

つけ髭に告げん寒月逃げ秘訣

回文は行く その五千九百五十五

揮発性感染戦果移設破棄

回文は行く その五千九百五十四

非のない妃高い相方ひいなの日

回文は行く その五千九百五十三

寄り添うか暗い俺らと買う橇よ

回文は行く その五千九百五十二

うるめ焼く仕草塞ぐし悔やめる鵜

回文は行く その五千九百五十一

痛風の詰まる春待つ農夫鬱

回文は行く その五千九百五十

返し坂凍土古道と翳し絵か