回文は行く その三千三百六十一

訓戒よ豚汁じんと酔い寒九

回文は行く その三千三百六十

寒中とシメたイタ飯とかなんか

回文は行く その三千三百五十九

寒拆も禁止ご新規木炭か

回文は行く その三千三百五十八

泣いた無縁仏節分会無体な

回文は行く その三千三百五十七

すが漏りよ鵜の木は昨日よりもガス

回文は行く その三千三百五十六

可能か二掛けで茹で毛ガニ買うのか

回文は行く その三千三百五十五

寒波浮く尻拭く振りし喰うパンか

回文は行く その三千三百五十四

焚火かないたぶる舞台中日来た

回文は行く その三千三百五十三

呑もう土間炭団損だと惑う者

回文は行く その三千三百五十二

手足がさ炭火呼び御簾探しあて

回文は行く その三千三百五十一

対岸は凍みた熱海市版画板

回文は行く その三千三百五十

板付きの端から火事は軒伝い

回文は行く その三千三百四十九

近景か野路から火事の会見記

回文は行く その三千三百四十八

肩掛けや無益を悔やむ焼け方か

回文は行く その三千三百四十七

敵折らむ寒薔薇挽歌村掟