回文は行く その三千二百九十九

憎みもし手配最果て霜御国

回文は行く その三千二百九十八

鷹の目よ遥か盛るは嫁の肩

回文は行く その三千二百九十七

出汁の香よ治部煮兄無事余暇の詩だ

回文は行く その三千二百九十六

ささくれか絵馬描く構え枯れ草さ

回文は行く その三千二百九十五

移ろい香似たな貴方に懐炉通

回文は行く その三千二百九十四

徒米多きあの秋大井町か

回文は行く その三千二百九十三

婿歩く佳き連れ月夜来るアコム

回文は行く その三千二百九十二

艶半ば柿盗る時か馬鹿な奴

回文は行く その三千二百九十一

比丘尼忌や仮死の猪鹿焼き肉日

回文は行く その三千二百九十

美味しさや野にも芋煮のやさしい苧

回文は行く その三千二百八十九

飛び降りし身に入む死に身尻帯と

回文は行く その三千二百八十八

気休めか黍挽く響き瓶素焼き

回文は行く その三千二百八十七

消さない木枯らし儂らが恋情け

回文は行く その三千二百八十六

枯れ倒し探す縁さ塩ダレか

回文は行く その三千二百八十四

枯れた毬ナウイと言うな外タレか