回文は行く その百七十八

枇杷の丘恥じる主は顔の侘び

ダ・ヴィンチ・コードを観た。
ロン・ハワードらしい生真面目な作り。
大胆なぶった切りはやらずに、
マメに丁寧にわかりやすく地道に仕上げた感。
スピルバーグあたりがぐじぐじ自問自答しながら作ると
もっとドラマ天狗（C BY YUTAKA)になったんだろうが、
あの原作を2時間半程度にまとめるには
これしかなかったんだろうなぁ‥‥‥。

途中、バックミラーに映るアメリ顔は実にgood!?

真似したシネマ
招きしキネマ

回文は行く その百七十七

優曇華や四角焼く菓子やげんどう

普段何気なく見過ごしてる店、
実は中々の品ぞろいであった‥‥‥
ということが間々ある。
親子二人でやってる蔵元の酒、
ちゃんと作った旨い純米吟醸。
これで2100円は結構◎。
で、↑のカレー500円は×××。

川に埴輪か
投網染み痕

回文は行く その百七十六

若竹やキネマ手招き灼けた河

シングル盤がドサっと届いた。
一見するとゴミ同然の箱っぽいのだが、
そこはそれ、探すのがおもしろい。
ここからどのくらい宝物が見つかるか？
ちゅうか、宝モノっていったい何やねん。

蜜柑芯噛み
葡萄這うドブ

回文は行く その百七十五

ミズスマシがなぁ嗚呼長嶋涼み

エレベーターは地震の際、
近隣の階に停まり、ドアも開くそうだ。
ただし電気が切れたら、ダメ。
閉じ込められる。
しかし、箱内のインターフォンで受付には声が届く。
同時に管理会社へのSOSの知らせが発信される。
これは非常用電力（電池）で動く。
しかし、電話回線が切れたらお終い。
だからドアをこじ開ける道具は準備しておいた方がよい‥‥とか。
最終的にはやはり人力か。
腰治しとかないとな。

電池無賃で
電気無菌で

回文は行く その百七十四

片陰にのらり蟻らの逃げ方か

昨晩からシングル盤を聴いている。
５分前後で盤を入れ替えたり裏返したり。
いやはや、楽しいぞ。
日本盤とヨーロッパ盤、アメ盤、それぞれ同じ曲でも
音が違うのね。
カッティングとか音量っていうより、音のセンス。
どこに重きをおいてるか、どこの音を聴かせたいか、
いやぁお国柄って出るもんだと
この歳になって改めて目から鱗。
いやはや、オモシロいぞ。

あ、ちなみに今のBGMは
「涙のハプニング」エジソン・ライトハウス
ヴォーカルはポール・ヴィグラス
後に「秋はひとりぼっち」のヒットを出す
ヴィグラスとオズボーンの片割れ。
ゲイリー・オズボーンはエルトン・ジョンの一時期の相方で
「愛しのクローエ」とか書いてたな
‥‥って、誰が知っとるんじゃ、んなこと

シングル軍師
兎に角蟹と

回文は行く その百七十三

傘の波滴り立たし皆の坂

いもや、には世話になった。
もちろんあの天ぷら屋のいもやだ。
神田須田町のその店は、いつも人で溢れていた。
決まって注文するのは、定食にいんげん、ご飯大盛り。
で、おかわり、お椀も。
大根おろしの入った汁が少なくなると
おかみサンが笑顔で足してくれた。
この店でイヤな目にあった記憶がない。
だいたい20年も行ってれば、二度三度そういうこともある。
それがなかっただけでも特筆に値する。
今日の午後、それは突然仕舞っていた。
張りたての紙一枚。
張り紙に一瞥をくれながら
まだ残された看板を見上げる
サラリーマン数人。
こいうこともあるサ。
正直、他のいもやを経験したことはない。
今更他へも行けない。
舌の記憶は今も鮮明だ。

御世話になりました。

味覚涌く神
敵も荷も来て

回文は行く その百七十二

夏の孤児絵描き吹き替え事故の綱

見事な雷でした。
横走りする稲光、
数ヘルツの雷鳴。
季節の変わり目です。
いやぁ、冷や酒で湯葉刺しの美味いこと。

死んで遺伝子
生きても敵意

回文は行く その百七十一

素手で咬む手下待たして百足です

なんだかパッとしない陽気。
降るなら思いっきり降る。
晴れるなら目一杯晴れる。
そのくらいのこと、やってみんかい！
このまま梅雨なんぞに入りさらしたら
ドタマかちわって奥歯ガタガタゆわしたるど！
‥‥ってどこの子や、あんた。

鑑定天下
買い手未定か

回文は行く その百七十

難題か奴より四谷怪談な

ようやく、肉の前川に参戦。
ささみ刺し美味。
次回は生牛肉喰うぞ。
g/690円也。

人権検事
桑木の疑惑

回文は行く その百六十九

ごんぶとの縞鰺甘し能登豊後

雨に縁があるというか、
積極的に雨を降らせる人がいます。
海外旅行は、行くことのできるエリアが決まっていて、
砂漠地帯は滞在禁止。
生態系、及び管理する政府の転覆にもつながりかねない。
もちろんワシントン条約で入国も禁止されています。
‥‥‥‥っていうくらい、土曜の夕方の天気の豹変ぶりはスゴかった。
特に中目黒方面在住の方、
お気づきになりませんでした？

誓い無い価値
馬鹿這う墓場

回文は行く その百六十八

麦の波歯茎の器具は皆の義務

小諸土産のおやきを食べた。
蕗味噌味ってなんて美味いの！
ニラってなんてお酒に合うの！
ということでむしゃむしゃいただきました。
いや、ただ単に幸せです。はい。

近鉄天気
南海鉋

回文は行く その百六十七

郭公と手下片して問う国家

新宿東口駅前広場も楽器演奏ができなくなった。
知らんもんね。
文化なくなるぞ。
秋葉原をみなさい。
無闇に元気だ。


乾杯パンか
飯にお煮染め

回文は行く その百六十六

留守盗らむラムネ姉むらむらとする

狐につままれたような話。
よくそんなことを言うが、実は今回のこのブログもそう。
昨晩（というか数時間前の深夜）別の句とテキストでアップして、
確認したはずなのに、朝見たら消失しとるやんけ、ワレ！
たまたま見た方はラッキー（笑）だったと思ってくだされ。
狸の仕業かもしれぬ。

歯痛痛いは
胃癌心外

回文は行く その百六十五

白鷺は積み木の機密剥ぎ晒し

再び風呂話。
温泉はつくづく風呂につきる‥と。
たしかに食事だの、部屋だの、寝具だの、
果てはアメニティグッズからスリッパまで
いいだしたらキリがない。
温泉には風呂に入りに行く。
これだけを押さえておけばよい。
いい風呂はそれだけで幸せになれる。
そんなもんだ。
ま、もちょっと飯に工夫は欲しかったが‥‥

神田美談か
奴より四ッ谷

回文は行く その百六十四

睡蓮へともに兄もと返礼す

腰に違和感。ゆーなれば腰痛。
曰く、髄核が減ってる、筋力が落ちてる、身体が堅い、重い
座る姿勢が悪い、無理に重いものを持ち過ぎ、ストレス‥‥
これを聴くだけで病気になりそうだ。
いやはやなんとも。
にしても、40kg10分間コースの牽引じゃモノ足りん。
電車のつり革にぶら下がるのが、気持ちいい朝であった。

怪我の陰
死出の弟子