回文は行く その二千六百五十四

語句欠くな余寒献花よ泣く覚悟

回文は行く その二千六百五十三

花粉胚しぶとく飛ぶし違反不可

回文は行く その二千六百五十二

照れぬのか呑め打て梅の香の濡れて

回文は行く その二千六百五十一

道徳は掴むハムカツ吐く凍土

回文は行く その二千六百五十

菜種採れかけた畑彼と寝たな

回文は行く その二千六百四十九

寒気団の舌あたし呑んだ金貨

回文は行く その二千六百四十八

気骨たり故郷去るふり立子忌

回文は行く その二千六百四十七

季語売るは悔い吐く俳句春動き

回文は行く その二千六百四十六

手に闇の蕗の芽の寄付飲み屋にて

回文は行く その二千六百四十五

余寒抱くうふふ寡婦風九段かよ

回文は行く その二千六百四十四

いたぶるは似たな其方に春舞台

回文は行く その二千六百四十三

無の故に茂吉忌知己も煮え湯呑む

回文は行く その二千六百四十二

故人に非KARAら麗らか避妊事故

回文は行く その二千六百四十一

怪我故に蕗独活浮き麩煮え湯がけ

回文は行く その二千六百四十

塵芥よ春野祈るはよい感じ