紙魚晴らす罪の日の蜜すら食みし
久々に六本木ヒルズに行った帰り道、
ちょいと散歩がてら、昼立ち？明けの雨の匂いがあまりに気持ちよかったので、都立青山公園へと向かった。
知らない人も多いと思うが、六本木から乃木坂へ向かい、
かおたんラーメンの近所、米軍基地（ヘリポート）に隣接した
鬱蒼と茂った森のような高台のある公園だ。
青山墓地に並行して、タクシーの運ちゃんが車中昼寝を決め込むポイントでもある。
下のグラウンドでは弁当を食べたことがあったが
高台に上るのは初めて。
雨上がりの緑が匂う公園‥と書けば気持ちよさげだが
場所が場所だけに、人っこひとりおらず
近年訪れる人も皆無の気配。
正直、午後4時過ぎにもかかわらず
万緑が禍々しく、いたたまれない感覚に襲われた。
奥に石碑があった。
縄文時代からこのあたりに人が暮らしていたことや
その後の時代変遷が書き連ねられ、
戦争中に皇居警備の近衛師団の駐屯地だったことで終わっていた。
どうやらその関係者が石碑を建立したらしい。
都心と思えない静けさ。
この高台から、かってどんな風景が見えたのか。
振り向けば、柵の向こうにヒルズがそびえ立つ。
ヒルズ削る日
都内買いなと
