哲ノート

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青菜 -池袋演芸場 八月上席-

2017-08-09 23:07:18 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
「ところで、植木屋さん…」(「青菜」だぁ…)(夏だもんなぁ…)

台風一過の酷暑のなか、池袋演芸場で落語を楽しむ…(なんたって「信者のみなさ~ん。集合!!」)

小三治師匠が昼席トリを演じますんで、照り付けるような強い日差しの中、当日券買うために並んででも…と

 

8月平日の真っ昼間なのに“信者が集まっちゃって”今日は「立見」です。しかも場内は入りきれないくらいの超満員

(たぶん入りきれないんで入場を途中でお断りしたんじゃないかなぁ…)

こういうのって“隠語”で「ひざおくり」っていうんですね、もう立ち見も横につめてつめて…通路に座り込む人も出る始末

そんな異様な熱気の中、開口一番の前座さんの「道具屋」からスタート。「たらちね」「転失気(最近演じられるのが多いですね)」「新・寿限無(科学用語で)」「悋気の独楽」と続いて

色物でめおと音曲漫才「ジキジキ」さん登場。(初聴)

テンポよく芸達者で観客のココロをぐいぐい引き込んでいいですね。(池袋は観客と演者が近いので、すむずみまでの一体感がすばらしい!!)

そういえば演芸としてのアコーディオン奏者って最近いらっしゃらないですね…近藤志げるさんとか、今回のアコーディオンとかピアニカとかでの演奏って哀愁も伴っていいもんです。

このあと出演のアサダ二世さん(今日は奇術なしでしたが…)も言ってたけど、こういった「色物」の演芸って、時間の埋め合わせなんてもんじゃなく、

いいアクセントとして、いい息抜き(一休み)、として無くてはならないもので、ジャンルも今回の「音曲漫才」とかもっともっと広がりがあっていいもんだと思うのです。

そのあと「雑俳」「紀州」「臆病源兵衛」中入り後は「看板のピン」さん喬師匠がめずらしく「お菊の皿」アサダ二世さんのあと、小三治師匠が登壇

今回はマクラなしで「ところで、植木屋さん…」ときたから夏の代表演目「青菜」でトリを…。「弁慶にしておけ…」でオチ。



開口一番からの4時間終始立見で寄席を楽しみました。いつもは最前列で演者とのライブ感を楽しむのですが、今回はちょうど正面で立ち見でしたので、演者とちょうど同じ高さ・目線でした。

こうなると奥行きがなく横に広い池袋演芸場ならではで、演者から見るとちょうど正面で立見している観客のちょっとしたしぐさや反応が手に取るように伝わるんじゃないでしょうか。

立見している観客も含め、場内の緊張感一体感と相まって、演者と一緒に「話芸・演芸を楽しむ」という池袋独特の雰囲気が今日は楽しめました。(だから4時間立ちっぱなしでも苦痛ではありませんでした)
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