秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

因幡の白兎③ もうひとつの白兎伝説

2017-02-01 | 古代史のミステリー
因幡の山間、八上の八頭町には3つの白兎神社があります。



その地には道祖白兎大明神として祀る白兎伝説、それは天照大神降臨伝説でもありました。

八頭町のサイトには以下のように記されています。

“昔、天照大神が中山に降臨された際、仮の宮を作ってしばらく滞在しようとされたところ、1羽の白兎が現れ、大神の裾をくわえて道案内をしました。それに従われると、中山から尾根続きに2つの大石があり、そこへ案内したとのことです(伊勢ヶ平のこと)。
大神は、しばらくそこで仮住まいをした後、因幡と但馬の国境の山を超えて去って行きました。この時道案内をした白兎は、実は月読命の御神体だったので、「道祖白兎大明神」として、中山の尾根続きの4ヶ村の氏神として崇める事になりました”





大雪の鳥取に「兎」を追う (朝日新聞署名記事:松原雅己)でわかりやすい地図もらってきました。
前後編にわかれてます。
2011/02/18 2011/03/04

観字紀行という趣向で、漢字からうさぎを追いかけてます。




よくよく見たら、うさぎの漢字が異なってます。

左:白兎海岸の白兎神社一の鳥居右側の石柱
鳥居左右に石柱あり、建てられた年代が左は昭和38年、右は昭和6年で字も異なるということをこの記事で知りました。

自分が撮影した画像みたら、本殿の偏額にも同じ漢字でした。



説明文も引用させてもらいます。

上の部分が普通はカタカナの「イ」のように見えるのに対し、白兎神社の兎は「ノ」
白兎神社の河上博一宮司に尋ねると「私はノの兎を使っています。鳥居の額などはノを使っているが、案内板は兎だったりします。こだわりはありません」とのこと。
この神社にまつられる白兎神はただの動物ではないので、あえて変わった字体を使うよう代々受け継がれてきた……などというエピソードがあれば面白いのですが、ちょっと拍子抜けですね。
白兎神社で使われる「ノ」の兎は、神社の中だけの独特の字


右:福本の白兎神社鳥居
上の部分は「刀」「儿」の右に「ム」
白兎神話を研究している大江幸久さんは著書「八上 神秘の白兎と天照大神伝承」のなかで、「白兎は神の化身であり…普通の兎とは異なることを、文字で示さんがための意図的な文字の改造」ではないかとの説を唱えています。
たしかに「ム」にすることによって、「魂」「鬼」といった、単なる動物ではない、「この世のものとは違う」イメージを持たせたかったのかもしれませんね

引用ここまで






うさぎ [兎 兔 菟]

兎=新字体(常用漢字)で、兔=旧字体、 
兔の本字は 「ク」でなく「刀」だそうです。


因幡の白兎①で、たぬきさんがコメントしてくださいましたが、
『古事記』では「稻羽之素菟」(稲羽の素兎)と表記。

くさかんむりがついた『菟』もウサギを意味する漢字で、この字を使った例は
兵庫県香美町(旧香住町)の醸造元「香住鶴」が7年前に「稻羽之素菟」を2500本限定生産。
2010年秋に山陰海岸が世界ジオパークに認定されたことと、古事記編纂1300年をお祝いする記念として造られた。






奈良の大神神社はみ~さんの神様だというのに、なでうさぎがあって、こう説明されてます。

「神託に従って大田田根子に大物主神を祭らせたご神意の日が、卯の年、卯の日だったので、「卯」をご神縁の日としことのほか大事にされています。
なでうさぎは江戸時代中期から大神神社に伝わるもの」


2008-11-16 大神をおおみわと呼ぶ不思議 の記事の最後に、
次は「因幡の白兎」を調べてみます。

と記してから月日が流れ、2011/3/11 東日本大震災が発生。
その二日後、卯の年、卯の月、卯の日と、12年に一度3つ卯が重なった日に奈良の大神神社を参拝して、

2011-03-13 原発制御を祈りました
そのときに撮影した上の画像「なでうさぎ」です。



摂津の国一宮は住吉大社、ここにも、なでうさぎいます。


糸魚川産翡翠の玉兎は、奉納は平成二十三年卯歳元旦、2011年です。

手水舎も神兎でよそとは違うとこです。


2012-01-10 おもかる石

住吉大社と兎
兎(卯)は当社の御鎮座(創建)が神功皇后摂政十一年(211)辛卯年の卯月の卯日であるご縁により奉納されたものです と説明書きがあります。

境内北に「卯の花苑」もあり「卯の葉神事」も。



大神神社も住吉大社もなぜ「卯」を吉日とするのか?


さて、十二支の4番目は「卯」で示されます。
時刻では午前六時、方角は東。

インドのジャータカ物語ではうさぎは火を消す力があると考えられていたとか、
そして帝釈天に月に昇ることを許された動物であるとか、、
中国でうさぎは月でお餅ではなく不老長寿の薬を作っていると信じられているとか、…



ちょっと見方を変えて、

「う」とよむ漢字は
宇、羽、雨、卯、鵜、烏、迂、兎、有、右、芋、菟、胡、得、字、憂、種、生など…


漢字の読みからの妄想で

2011-03-14 卯から連想してたどりついた禹

崇神天皇の時代、疫病の蔓延によって人民の半数が死ぬという事態が起こり、これは宮中にアマテラスと大物主を祀ることによる祟りだと。
古代、祖先霊は直系の血の繋がった子孫に祀られないと恐ろしい祟りをもたらすと考えられていたからです。
そこでこの2神を宮中から出し、その子孫を捜し出し、祖先の祭りを行わせるようになりました。

・・・

なぜ、「卯」「兎 兔」なのか結局はよくわからなったのだった。


方角を十二支の動物で表していた時代、真北を子、東を卯、南を午、西を酉にあてはめて
地球上での南北線を子午線(しごせん)
東西線はある点Pを通る子午線に対し垂直で東西を示すのが卯酉線(ぼうゆうせん)

今年は酉年、あらためて東西に意識向けて再考したいと思います。


7 コメント

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②のお返事で涙が。 (りひと)
2017-02-01 18:30:33
うららさまありがとうございます。何か2011の地震の辺りからの見えない力が働いているのでしょうね。卯年だったんですね。

住吉さんもなんですね、嬉しいです。

稲場の素菟という言葉もとても意味深いです。白にしちゃうと信念ないと変な方向に行きかねないと思っていますし、字についても草冠は植物由来で最高に好きですね。日下でくさかべさんという方に出会いなぜくさって読むのか?と思った事もあり、たぬきさんのお言葉がまた入ってきます。

以前気になった字があり知識ある方に聞いたら刀が付くという字もあったので字についても興味がどんどん。

何かにせっつかれる時は何をしていても繋がってしまうのでうららさまも無理なくやってくださいね。身体が一番、身体が元気でないと心も元気になれません。

私ももう少しうさぎ関連しっかり見たいのですが、違う所からのせっつかれている所があるので現世のついでにそっちに行ってみます。

まあ結局繋がるんだと思います。
皆さまのそれぞれのおつとめがリンクしてくれば本物ですね。たぬきという名前私も一度はまっていたので使った事あります。知識がたくさんある方のアシストもびっくりです。

今年のインフルエンザAは寝る事がいちばん効果があるのと女性がひどく男性無傷な事が多いです。どうぞ逃れてくださいね、全国の皆さまみなさんも。3637
Unknown (TM)
2017-02-02 21:40:50
撫で牛はよく見ますが、「なでうさぎ」は知りませんでした。

大神神社のなでうさぎは威厳がありますね。
糸魚川産の翡翠のうさぎ、なでてみたいです。
りひとさんへ (ulala)
2017-02-03 12:43:04
昨夕、ローカルエリアの番組だと思いますが「ちちんぷいぷい」見ました。
兵庫県の日本海に沿って城之崎温泉から柴山、さらに香住まで雪の中を17km歩いてました。
その途中の閑村で、 三番叟を子供たちが舞う祭り?儀式が伝承されてる様が映し出されてました。
そしたら今朝起きる直前に夢みて、見事にはっきりと記憶して目が覚めました。
もともと湯梨浜の倭文神社の天孫降臨して五穀豊穣を祈る舞が封印され、日本海沿岸を東進して、兵庫県のその片田舎の神社で子供の舞として受け継がれてるだと。

ずっと考えてると潜在意識に刷り込まれ、夢にまででてきますかと、それがおもしろかったです。
TMさんへ (ulala)
2017-02-03 12:46:08
大神神社のなでうさぎは黒光りではなくてあかびかりしてますから、銅製なのかしら。
デザイン的にも風格ありますでしょう。

住吉大社の翡翠はこんなにでっかいのあるんだとそれは驚きですが、ちょっと形がね。
翡翠の模様とかがうまい具合に目とかに合わすことができてたらもっとインパクトあったでしょう。
三番叟 (りひと)
2017-02-03 19:01:31
うわ〜!伊豆の神社でお祭りに行った際拝見させて頂きました。なんかたまたまとも思えずです。

それと毎年神田明神のお豆貰ってくるので今年は予算もなくどうしよっかて。ただ酉年なので福ます欲しくって後ほどの豆まきの為買って来ました。
今日初めて頭に入って来たことがあし毛の説明です。今日節分であかりちゃんという馬がいなかったので聞いてしまいました。節分のため避難みたいでした。毛並みはあし毛、年をとるにしたがって白い毛が増えて白馬になるそうです。
どこかで黒馬と思っていたら白馬になるんですよ、あかりちゃん。
父は高尾山から陣馬山へに抜けるハイキングを毎年ゴールデンウィークにしてくれました。山には白い馬の銅像がありました。またスキーの地の白馬もやたら縁がありました。
また私も4年くらい前に夢で木の中に張り付いた黒い馬と白い馬の夢を見たことがありどこかで双子の黒と白と思っていましたが黒が白に変わるって何かうさぎとも関係しそうにおもいますよ。

黒い姫が白い姫に変わったり、黒い鳥が白い鳥になったりという可能性がすこし示唆されてきたようにも。黒い石が白い石といえばすこし思うところがありますよ。

おまけに今日初めてみたお守りをつい買ってしまったのですが音が良い鈴なのですがなんと神田明神でなまずのモチーフで、即買ってしまいました。嬬恋神社にも湯島にも指にかけながら音を鳴らし行きました。それもパッケージが黒バックなので白いなまずだったらいいのにと思いましたけどなまずは黒ですね〜。でも神のなまずは白のイメージです。
嬬恋神社の方面の崖際には今は合祀社ですが以前は白髭社でした。お水があったらお参りは川からであっちの鳥居のが大事だったのかなあ?なんて思いました。

酉年ですので黒い鳥から変化する白い鳥も探してみようかとも。テレビでは豆まきの起源は貴布祢って言ってました、初耳です。あそこにも白い馬と黒い馬がいます。そしてどこかの上のみーさんも白と黒です。素兎は年をとると白いうさぎになるのかなあ?気になりますね。9033
Unknown (りひと)
2020-05-19 19:37:46
たまたま検索したのが漢字一文字。
実は許の国って見つけたんでヒネコソさんの字でもあるし、物の規模みたいな意味と受け入れるみたいな意味合いなんで素敵だなあと。

そしたらうさぎですよ。うさぎは卯槌しか縁がなかったんですけど今年は文殊菩薩で縁が出来ているかな?
賢さは半端ないし、見栄えとかでなく質素だけど問題解決力ありそうですよね。

でびっくりしたのがなでうさぎ。えー?大神神社と住吉大社って行ってるのに出会ってないのかな?多分やっと今年お許し頂いた感じだとは理解いたします。
それにしても祟りネタはコロナ対策で探してましたけどここでうさぎが出るがびっくりですけど逆に納得しちゃいます。多分仕事したのはうさぎなんでしょうね、感染症にも強いだろうなぁとも思ってましたけどありでしょう。住吉で考えると塩と日光と桔梗のなんらかのの意味合いみ気になりますし、舞いとか踊りとかも。以前住吉大社で踊る前の方に出会ったんですよね。踊りで対処するなら比禮フリフリの可能性もあるかな?菅さんが付けてるアイヌの魔除の模様もうずだったかな両手動かしそう。埴輪の上に手挙げてるのもそんなかな?
許も中国韓国にどうしてもイメージいっちゃうけど、意味合いはアイヌ由来のように思えますね。
コメントに出ていた倭文あたりアイヌからの十三湖で穴道湖や鳥取にも湖あるかな?しじみ取れそうな場所、日本の歴史の中で日本流とこだわっていくとトリックから出られるように思いますよ。

牛も関係してそうですけど、牛はうさぎがいての牛の役目だけとしてうさぎを今評価してくるとコロナ対策も安心出来そうに思います。出来ないなら何もやらなくていいですよね。うさぎに任してちゃんと評価すればいいと思うし。うさぎの息子は八幡ですよ、きっと。
うさぎの息子は大阪がやっぱり合いそうですね。

太田種子命は男性なのでうさぎではないですけど相性が良いはず、牛なのかなぁ?住吉調べたくなりました。
りひとさんへ (ulala)
2020-05-20 07:20:47
許の国とうさぎで検索してみました。

末の御子を菟道若郎子(うじのわかいらつこ)と申せしが、この御子桐原の日桁宮(ひけたのみや)を造り大宮となして住ませ給へり。この御座所(ござしょ)をもとは許の国(きのくに)といひしを、ここに住ませ給ふ菟道若郎子の御名によりて後に宇治郷と名づけたる由、風土記に見えたり」となっている。


以前、うじのわかいらつこ で何度かコメント欄でやり取りしましたね。
どの記事だったか内容も?ですが。
でもうさぎの字にも何か思うところあったのでしょう。

許は、許可ですから、ウンという了承の返事。
ハイは拝啓とかの漢字が入ってきてかららしいですから、日本列島では元はウンだったのでしょう。

その許の国が宇治、菟なんですね。

>うさぎの息子は八幡なんですよ、きっと

これは わかりませんでした。



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