神戸こども将棋教室ブログ

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脱漫然

2022年01月30日 | 教室


今日は1月最後の教室日です。

1月が始まった時と現在では
感染症の景色が一変しましたが、
来月は逆の形で月初と月末の景色が
一変することを願っております。

今日の教室で
ある高学年の子との話しをしておりました。
対局では淡泊な指し方が多く、
伸び悩みも感じているように見えたので
「考える」ことが大切だという助言をしました。

なぜ、負けたのか(敗着、敗因)。
なぜ、伸び悩んでいるのか。
なぜ、あの子に勝てないのか。
なぜ、あの子は強いのか。

もしも、その検証が難しければ、
具体的に目標とする子を定めて
四の五の言わずに
その子の真似(指し手、勉強の取り組み…etc)を
することから入るのも有効かもしれないねと話しました。

特に高学年の子向けの話になると思いますが、
一局の将棋にしても、日々の取り組みにしても、
漫然とやっていては効率は落ちると思います。

ましてや、壁や伸び悩みを感じている時であれば、
漫然とただやり過ごすだけでは
空回りを起こすだけのような気がします。

”頭を使う”、”自ら獲りに行く”ができる子こそが
問題解決や弱点克服を成し遂げられる子なのかもしれません…。

件の子の長所は素直さにあります(^^)
”素直な心”に”考えること”が伴えば、
壁は必ず乗り越えられることと思います。
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基本あっての個性

2022年01月29日 | 教室


今日は通常教室の前の時間では
月に一度の初段コースの日でした。

初段コースでは、昨秋から
「囲い崩し」の基本問題に取り組んでいます。
囲い崩しというのは、
ある程度パターン化されているため、
”暗記科目”の要素があります。
ですので勉強量がモノをいうといいますか、
たくさんの問題を解いた者勝ちの面があります。

もちろん、実戦では、
教科書に出て来るそっくりそのままの形で
出現することも少ないので、
覚えた基本パターンをベースに
具体的に読みを入れて指し進めることになります。

初段コースの子たちは上級の子たちが多く、
試合などでも結果を残している子も多いですが、
今日の授業で、こども達の理解度を見ていると
意外と理解が及んでおりません(^^;

実戦を指せば、そこそこ勝てるのに
囲い崩しというセオリーが確立されている分野で
正解手を導き出せないということは
スポーツに喩えると
正しいフォームで動いているのではなく
我流のフォームで動いているようなものです。

何事もそうでしょうが、我流には限界があります。
やはり、正しい形とされている型を身につけることが
万事上達の基本です。

とはいえ、こども達の棋風や個性を
全て消してしまう指導は指導とはいえません。
こども達の棋風や個性は尊重すべく
許容できる範囲の我流はそのまま生かしてあげて、
習得すべき絶対領域については
適切に指導していけたらと考えております。
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cool head but warm heart

2022年01月26日 | 教室


当教室での感染症対策として
入館時の体温測定および手指消毒、
盤駒の消毒、対局一局ごとの手指消毒、
マスクの正しい着用(鼻出しは即注意)、
そして換気の徹底です。

エアコンは高温設定にしておりますが、
換気の都合上、当教室の冬場は
基本的にやや寒めとなっており
寒いこども達にはアウターの着用など
厚着を推奨しております(^^;

私の個人的意見ですが、
暖房が良く効いている部屋だと
ボーっとしてしまったり、喉が乾燥したり…etc
そういうデメリットがあまり好きではないので
ちょっと寒いなくらいの換気部屋というのも
悪くないなと思っております(^^)

特に将棋というゲームは頭がボーっとしてしまうと、
ベストなパフォーマンスが出せなくなるので
そういう点からも好意的に受け止めております。

少し話は逸れますが、
"cool head but warm heart"(冷静な頭脳と温かい心)
という言葉があります。
文字どおりの意味で、
私の好きな言葉の一つでもあり、
将棋教室で将棋を学ぶこども達にも
啓蒙したい言葉であります。

将棋では、ややもすると、
局面の旗色が悪くなると冷静さを失い、
負けや伸び悩みが続くと
自分の心に余裕が無くなったりしがちです。

そんな時に思い出すべきは
"cool head but warm heart"であり、
折に触れて私もこの言葉に救われています…。

閑話休題。
感染症対策に最も有効なものの一つとして
換気が提唱されておりますので、
やや室温は低くなってはしまいますが、
換気優先で当教室としては
感染対策を実施してまいります。

もしも、寒いお子さまにおかれましては、
プラス1枚厚着でお越しいただければと思いますので
どうかご理解ご協力よろしくお願い申し上げます。
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揺るぎない思考力と発言力

2022年01月23日 | 教室


今日の教室で印象的だった出来事。
講義の時間での棋譜並べの学習にて。

専門的な説明は省略しますが、
ざっくり言うと、ある局面について、
その十数手前の局面との違いは何かを
私がこども達に質問を投げました。

ある子がAという回答を述べ、
私が「正解です」と応じ、
続けて「他にはある?」と尋ねると
返答に窮しています。

「他の子は?」と尋ねると、
結構、手が挙がり、一人ずつ当てて行きますが、
どの子も無理繰り何か付けようとするものの
なかなか模範解答にたどり着きません…。

最後の一人まで結局、正解が出ませんでしたので
私が「『他には無い』というのが正解です」と述べると
こども達は呆気に取られた様子(^^;

私の問いのねらいは、
「十数手進んだのに局面的にはココしか変わっていませんよ」
ということを強調して伝えたかったことにあるのですが、
「他には?」と訊かれると、誘導尋問にかかったかのように(^^;
他にあることを前提として、こども達は答えを探してしまう…。

「それは、先生、引っ掛け問題ですよ」
というご意見もあるかもしれませんが(^^;
引っ掛け問題であろがなかろうが、
私は、自信をもって「他にはない」と言えることは
物事を正しく理解していることと同義であり、
大切なことのような気がしました。

また、もう一つの視点から。

もしも、「他には無い」とわかっていたとしても
あの教室のあの雰囲気の中で「他には無い」と言うのは
結構勇気がいることだと思います。異端的回答ですから。

自分の意見、考えを堂々と言えることは、
とても大切なことです。かくいう私も
まだまだ未熟な部分が大いにありますが(^^;
少なくともまずは教室の中から、
自由闊達な意見が言い合える習慣を
つけていけたらと思います。
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将棋で培われた力

2022年01月22日 | 教室


第6波と呼ばれる感染拡大の波が起こり、
岐阜県では昨日から
まん延防止等重点措置が発出されました。

そのことにより、今日の教室の冒頭、
こども達と、今一度、感染対策について
意識レベルを高く持ち、
実施の徹底を確認いたしました。

「正しく恐れる」という言葉があるように
過敏になり過ぎるのも考えものですが、
警戒心が無さ過ぎるのもいけません。

将棋でも全く同様ですが、
相手をなめて向き合うと足をすくわれます。
どんな相手であろうと油断なく接し、
正しい実行をこなして行く…。
感染症も同じなのかもしれません。

相手の力を認めつつ、
だからといって恐れ過ぎず、
相手の対策を用意して対峙する。

このことは、将棋をやっている子たちにとっては
普段から培われている力だと思います(^^)
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