散歩から探検へ~個人・住民・市民

副題を「政治を動かすもの」から「個人・住民・市民」へと変更、地域住民/世界市民として複眼的思考で政治的事象を捉える。

橋下徹氏の従軍慰安婦問題に対する姿勢~困難な闘いに正面から挑む~

2013年05月19日 | 国際政治
従軍慰安婦問題に対する橋下氏の姿勢を5/15記事において「世界へ向けて発言する姿勢、日本の政治家の常識を外した捨て身のチャレンジ」と評価した。また、その結果、安倍首相が以前の答弁を修正するように規制をかけた格好であり、非常に大きな影響があったように見えるのは皮肉である、と述べた。
 
更に、5/17記事では、橋下氏は「父親=石原慎太郎」殺しを出来るか、と書いた。それは、橋下氏が侵略戦争を認め、しかし、従軍慰安婦問題のおける問題点を批判しているからだ。誤解、批判、中傷に対して、何のその、立ち向かう姿勢を示している。
 
安部首相の様に、言い繕いをしているわけではなく、言い過ぎ、横道を修正しながら、本丸へ向けて切り込んでいる。多くの政治家、有識者が批判する様に、日本の政治家として発言することが、誤解を増幅する可能性を含んでいることも確かだ。しかし、これでは、韓国の事実誤認と歪曲、米国の追随がまかり通るとの判断であろう。

今回の従軍慰安婦問題に関する事実認識は池田信男氏の『NYタイムズのための「慰安婦問題」入門』がそのベースにある。
 
冷泉彰彦氏は、丹念な調査によって「軍による強制連行はなかったとの見方に同意している。」(Newsweek 2013/1/7)。更に、今回の橋下発言についてもコメントを寄せている(Newsweek 2013/5/16)。橋下氏、池田氏に対する批判としては、色々読んだ中では唯一と言って良いほど鋭く、参考になった。

しかし、冷泉氏の提案では、米国内における議会の事実誤認の動きを止めることは出来ないようだ。そのことも含めて、橋下氏は捨て身の行動に移ったというのが筆者の理解である。

ともかく、誤解さえ解ければ良いのだ。しかし、それには、国内外を含めて粘り強い説明が必要である。今後の推移を見守る以外にない。

     

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