散歩から探検へ~政治を動かすもの

自己認識の学・永井陽之助の政治学を支柱に、自由人による主体的浮動層の形成を目指し、政治状況の認識・評価・態度を語ります。

この十年間に何が変わったか~多党化と争点の喪失

2013年08月01日 | 政治
自民・民主の本格的な二大政党制に移行してから先の参院選挙で約10年経った。何が変わったのかを総括しよう。下の表が中間の三つの衆院選挙を省いて最初(03/12)と最後(13/07)を繋いだ比較になる。その間、「小泉改革」(05/09)、「民主政権」(09/08)、「自民復活」(12/12)と目まぐるしく、劇的に変化し、第三極も登場した。

   全国比例代表区 投票/得票(万票・%)
    「二大政党」 「参院選」 
     2003/12   2013/07   (差)
 投票率 59.8% 52.6% -7.2%
 投票数 5950  5322   -628
 自・公 2939  2602   -337
 民 主 2210   713  -1497
 み・維  ――   1112  +1112

その間、「民主政権」(09/08)において、投票総数は7千万票(約70%)を超えたが、現状は5千万票(約50%)に落ち込んだ。“変われば変わるほど、元のまま”とは、言い得て妙なのだ。

民主党は小沢自由党と合体した。鳩山氏も元は自民党である。市民活動家から成り上がった管直人氏に新鮮さが感じられたが、政策音痴を露呈して沈没した。また、第三極として顕れた「み・維」の中で、み党は渡辺氏を中心とした自民党系議員の集団だ。

維新の橋下氏は大阪市から地方自治改革を旗印に掲げ、改革の旗手であったが、石原慎太郎を抱え込み、自民党以上に右翼的と見られ、また、第三極として統合的な動きは出来ず、自民補完勢力と見られるようになった。翻って、公明はかつて中道勢力の一翼を担っていた。従って、「民・み・維」がそれぞれ、旧自民党を抱えていることは、民主の一部を除いて、自公政権とどこが違うのかという問いが頭をもたげてくる。

即ち、二大政党によって争点を明確にした選挙を目指したはずであるが、10年後の結果は、争点の喪失という奇妙な結果になったのだ。しかし、これは争点がないのではなく、多くの争点が膠着しているだけだ。それがどの方向で破れるのか、今後の大きな問題であろう。

      
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1 コメント

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Unknown (三國博貴)
2013-08-02 09:46:05
 有権者の階級が二分されている状況でない限り、小選挙区制は二大政党の形成と同時に二大政党の政策を接近させることの現れとも言えませんかね?

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