新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 イタリア編㊴ あの豪快なミラノ大聖堂は 実は繊細な装飾細工で覆われていた

2024-04-06 | 心ふるえる風景・イタリア編

 あの壮大な建築物の てっぺんに昇ってみたい!

 初めてミラノのドゥオモの前に立った時 

 胸の内に ふつふつと沸き上がるものを感じた

 とにかく大きい 全長158m 高さ108mのゴシック大聖堂

 穏やかな木造建築の中で育った者にとっては 異次元の構造物だった

 

 聴いてみると 屋上に昇ることが出来る

 しかもエレベーターまでついているという

 なら 昇らない手はない 早速エレベーターの列に並んだ

 エレベーターの終点から 屋上までまだもう少し

 いくつかの階段を上る途中 想像外の光景が目に飛び込んだ

 建築構造の各所に立ち並ぶ石細工の群れが すごい

 階段 壁面の至る所に 丁寧な装飾が隅々まで施されている

 立ち止まって眺めているうちに ある意味突飛な連想に取りつかれた

 「これはまるで絹織物のようだ」

 「それとも 剛と柔の綾なすタペストリー」 

 14世紀に始まり幾度もの中断を経て 19世紀にやっと完成した大聖堂は

 間近かで見つめることによって初めて

 意外性に富んだ繊細な姿を たっぷりと見せてくれた

 

 

 

 


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