新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

モナリザがヴィトンのバッグに‟変身”した!

2017-07-22 | イタリア・ミラノ

 ポルディ・ペッツオーリ美術館から裏に回ると、ちょっと素敵にカーブする小道があった。

 個人的に、こんな一見迷路風な道が大好きだ。

 その先にはオメノーニの家。堅固な建物の壁に8人もの巨人が並ぶなかなかの光景。

 それぞれの表情は結構怖い。建物の主を守る役目があったのかも。

 こんな顔でにらまれたら、泥棒に入ろうなどという気持ちはすぐに消え去ってしまいそうだ。

 さらに、その先の広場にあった建物にも、怖そうな親父たちがずらりの顔をそろえていた。
 眼が白目だと、一層怖さが引き立つ。

 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリアに向かう途中、レオナルド・ダ・ヴィンチ像にあいさつ。

 ガレリアの入口。ここもいつものように人であふれている。

 ガラスの天井。19世紀後半、当時の流行の最先端である鉄とガラスを使ったモダンな構造物として注目を集め、今もミラノっ子の社交場になっている。

 そのガレリアで目立っていたのは、ルイ・ヴィトンの店のディスプレー。著名な画家の絵画をバッグのデザインとしてあしらった作品が陳列されていた。


 レオナルドの代表作モナリザがバッグになっている。

 それだけでなく、こちらはゴッホ。

 さらに、ルーベンス。

 陳列の仕方は、作品の大きな画面をバックにして前面にカバンが置かれる形だ。多くの市民や観光客の注目を集めていた。


 その隣の広場では、モデルの撮影が行われていたので、遠目から1枚。
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ミラノでボッティチェリの‟もう1つの傑作”に出会ったーーポルディ・ペッツォーリ美術館

2017-07-18 | イタリア・ミラノ

 今回のイタリア旅行は、最初に、以前と変化したヴェネツィアの様子だけを紹介した。ここからは実際に旅した日程に沿って各地をアップして行こう。

 利用した飛行機はカタール航空.JALのマイレージを利用したのだが,JALにはイタリアへの直行便がない。そこでパリやフランクフルトから別の航空会社に乗り換える必要が出てくる。
 だが、カタール航空はJALと同じワンワールド加盟会社なので、JALのマイレージをそのまま利用でき、同社の飛行機だけでイタリアまで行くことが出来るからだ。
 南回りのため時間はかかるが、羽田発が夜中なのでミラノ着は昼の12時ころと、時間を有効に使えるのも決め手の1つだった。



 イタリアの第1歩はミラノ・マルペンサ空港。直行バスでミラノ中央駅に行き、駅近くのホテルにチェックイン。

 駅前にはなぜか大きなリンゴのモニュメントがあった。ヨーロッパのテロ対策か、軍の兵士の姿もちらほら。

 早速市内散策へ.タバッキで地下鉄切符を2枚購入してドゥオモ駅を目指す。最初の目的地はポルディ・ペッツォーリ美術館だ。

 ちょっと迷ったが、美術館到着。この美術館の目玉ボライウオーロの肖像画のシルエットが玄関上に。

 ジャン・ポルディ・ペッツォーリは19世紀のミラノ貴族で美術収集家。個人の邸宅がそのまま美術館になっているだけに、館内に入ると一般の美術館とは趣を異にした、落ち着いた雰囲気が漂う。

 展示室に通じる階段からして優雅だ。

 24物部屋に分かれた展示室の空間にゆったりとコレクションが展示されていて、とても見やすい。

 ボライウオーロの「若い貴婦人の肖像」はすぐに見つかった。貴族の女性を活写した肖像画。作者はピエロ・ボッライウオーロ。1400年代からルネサンスにかけて当時のイタリアでは横顔の肖像画が流行したが、ピエロとアントニオのボッライウオーロ兄弟はそんな肖像画の第一人者だった。ピエロの代表作ともいえるこの作品は表情、髪型、宝飾品に至るまで繊細に描かれており、この美術館の宝になっている。

 だが、私の探していた絵は別のもの。



 ボッティチェリの「書物の聖母子」。ところが、どこを探しても見当たらない。係員に尋ねると「現在、ボストンに貸し出し中です」。
 2014年に東京に来た時に見て、絶対もう1度会いたいと思っていたのに、ガックリ。

 それでもボッティチェリのもう1つの傑作には出会えた。

 「死せるキリストへの哀悼」。キリストが磔刑となり十字架から降ろされた時の状況を描いた作品だ。この場面は「ピエタ」という呼び方でも知られている。(実は今回の旅行中、実に沢山の「ピエタ」に出会うことになる)

 中心にいる聖母マリアは完全に失神してしまった。その聖母を支える福音書記者ヨハネも目をつぶり、ほとんど気力が感じられない。

 キリストは手を組み、「神よなぜ私をお見捨てになるのですか?」とつぶやいた死の直前の表情が、まだ残っているようにも見える。

 そのキリストの足先を包み込んでほおずりしているのが、マグダラのマリア。

 一番上、キリストの苦難の象徴であるいばらの冠と十字架の釘を捧げ持つアリマタヤのヨセフだけが、眼を開き天を見つめる。
 
 この部分だけを切り取ると、5人の8本の手がそれぞれにもつれあって、不思議な曲線を描いていることに気づいた。

 すべてのものが、時でさえも停止したような、静寂の瞬間。この絵はサヴォナローラが処刑された2年後の1500年に描かれたもの。一般的にボッティチェリはサヴォナローラに感化された後の作品は輝きを失ったといわれるが、少なくともこの絵に関しては、明るさや清廉さに代わって限りない悲しみの永遠性を表現する作品に昇華したように思える。



 他に目についたものは聖母子像の数々。これはあまり表情を現さない中世的な固い構図の母子像。

 こちらも平面的だが、何か表情が出てきている。

 こうなるともう普通の母子といってもいいような自由な構図。見つめあう母子の愛情が伝わる様だ。


 構図的には伝統を踏まえた形だが、この母は顔立ちからして現代的。鑑賞者を見ているような幼子キリストの視線などはまさに新しい。

 優しさという点ではこの聖母が群を抜いていた。自宅に飾るならこの絵が一番落ち着くかも。

 美しいステンドグラスもあった。

 ちょっと駆け足気味の鑑賞だったが、こうした個人美術館の面白さを味わえる場所として格好のモデルではないかと思った。
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ドラマチックなヴェネツィア風景を!

2017-07-15 | イタリア・ヴェネツィア

 今回持参したカメラには、対象を強いコントラストで写し取る機能が付いていたので、ヴェネツィアの風景でそれを試してみた。ちょっと変わったヴェネツィアをどうぞご覧あれ。

 初めはサンマルコ聖堂。聖マルコ像と上空の三日月とが印象的。


 鐘楼の見えるラグーナの風景

 今回宿泊したホテル近くの運河。運河は特別な雰囲気を醸成してくれる。

 そこにゴンドラが通れば、一層の趣が。

 運河脇の建物の色が水面に美しく映る場所がある。そこにゴンドラが近づいて微妙に乱れた水面が面白い波紋を広げる。

 小さな太鼓橋に佇む女性を見つけた。

 夜のメルチェリエ通り。灯る明かりが優しい。

 夜明け前、アカデミア橋から見た運河沿いの建物群。

 カナルグランデの水辺が夜明けの光を受けて煌く。

 カナルグランデは、いつ見てもヴェネツィアを実感させてくれる。

 そして、もう1つのヴェネツィア風景=仮面。カーニバルのシーズンではなかったが、店先にはこんな仮面がずらり。

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ヴィヴァルディの四季とプロジェクションマッピング・ヴェネツィアの新名所

2017-07-11 | イタリア・ヴェネツィア

 ヴェネツィアの中心部に期間限定の音楽アトラクションがオープンしたというので、のぞいてみた。
 タイトルは「ヴィヴァルディ フォーシーズンズ ミステリー」。ヴェネツィア出身の作曲家ヴィヴァルディの名曲「四季」の物語を、音楽と映像で展開するという、これまであまり見たことのなかったアトラクション。内部は3つの部屋に分かれて、それぞれに映像と音楽が流れるが、最後の3つ目の部屋ではプロジェクションマッピングをふんだんに活用した演出で、迫力十分の場面展開が楽しめた。
 その模様の一部をお見せしよう。

 舞台がヴェネツィアなだけに、やはり仮面が登場

 水上の都市が現れ

 ゴンドラが進んでゆく

 これはサンマルコ広場周辺

 しかも中世の世界が再現され

 「四季」のメロディが流れ始めた。

 1741年7月28日 これはヴィヴァルディの誕生日だ

 女性たちがバイオリンを奏でる

 音楽が次第に高まる

 場面変わって、ここは夕陽の丘

 そして秋。紅葉が空を埋め尽くす

 現れたのは水上に浮かぶサルーテ教会だ。

 場面は目まぐるしく変わって

 明るい春の陽光が差す

 ヴェネツィアの夏

 栄光の時代を映し出してプロジェクトマッピングは終了した。

 音楽と映像の新感覚ショー。意外に面白かった。

 場所はサンマルコ聖堂のちょうど真裏。ため息橋の横にあった。予定では2018年12月までの限定公開とのこと。

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ヴェネツィアの公園に水着美女が大集合!? ヴェネツィアビエンナーレ下

2017-07-08 | イタリア・ヴェネツィア

 ビエンナーレ主会場近くのアルセナーレの公園は、水着美女たちの‟競演”が展開されていた。
 最初に目に入ったのが、浮き輪の上に寝そべる美女、こんな場所で、まだ海水浴にはちょっと早いのに、、、と思ったら、実は人形。そこから周囲を見渡して、美女のオンパレードに気づいた。

 高い台の上でポーズをとる美女

 かと思えば、風船に寄りかかってまどろむ美女も

 今にも飛び込みを開始しそうな美女

 ゆったりと休憩中も

 こちらはかなりお疲れの御様子

 向こう側では銀の玉に乗って日光浴

 かと思えば、見事な倒立で圧倒的なパフォーマンス

 もう、上着を着て帰り仕度の人も。

 そんな和やかな雰囲気の公園のとなりには、銀製のサイが!

 そして、なぜか金属製の手。

 さらに、カラフルな亀たちが歩き回っている。とにかく不思議な公園。

 帰りがけ、別の公園近くを通りかかると、公園内にあったワーグナーの像と遠くのサンマルコ広場の鐘楼とが、ちょうど木立の隙間に収まって、これもちょっとした作品風になっていた。

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