新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 イタリア編㊷ ルネサンスから現代へ ミラノの街は常に驚きを提供する

2024-04-15 | 心ふるえる風景・イタリア編

 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリアを通りすぎると スカラ座のあるスカラ広場に出る

 ここには レオナルド・ダ・ヴィンチの像が建っている

 言うまでもなく 15世紀ルネサンスを代表する天才だ

 彼は1482年から1499年までミラノに滞在し あの壁画「最後の晩餐」を完成させた

 芸術はもちろん 科学技術にも才能を発揮した人らしく

 ピエトロ・マグニ作の肖像は 深い思索にいる哲学的な表情に表現されている

 

 やっぱりなあ・・・ うなずきながら回廊の別の側に出たとたん

 全く異次元の像に ぶつかった

 巨大でふくよかな女性像が ドーンと現れた

 重量感あふれる肢体を 誇るように微笑むのは「マドンナ像」

 南米コロンビアの代表的な芸術家 フェルナンド・ボテロの作品だ

 

 短期間の特別展示だったが 思索にふけるルネサンスの偉人像から

 19世紀の華やかでスマートな ガレリアを通り抜けて

 現代を大らかに表現した 女性像へ

 数百年の歳月を数分間で体験した 驚きと戸惑いとが

 しばらく頭の中を 駆け巡る1日だった

 

 

 

 

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