新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

心ふるえる風景 南イタリア編⑤ 「イル・ポスティーノ」のロケは ここプロチダ島で行われた

2024-05-14 | 心ふるえる風景 南イタリア編

 パブロという名前の付いた 世界的に著名な3人がいる

 独創の世界を創造した天才芸術家 パブロ・ピカソ

 鳥の歌が心に染みるチェロ奏者 パブロ・カザルス

 そしてノーベル文学賞の詩人 パブロ・ネルーダ

 

 ネルーダは故国チリでの政治的迫害を受けて イタリアに亡命したが 

 その時代をテーマにした映画が 製作されている

 「イル・ポスティーノ」(郵便配達夫)のロケは このプロチダ島で行われた

 ネルーダの滞在先として選ばれたのが 画面中央の黄色い家だった

 

 地元の青年が郵便局に就職し 配達夫になったが

 小さな村だけに郵便の届け先は ほぼ亡命中のネルーダ宛ばかり

 毎日ここに通ううちに 詩人との交流が芽生え

 次第に文学に目覚めて行く というストーリーだった

 温暖な気候涼やかな海風の浜辺で 交わされる会話と交流の様は

 まさにプロチダ島ならではの 心温まる情景だった

 

 主役の配達夫を務めた マッシモ・トロイージは

 心臓病を患う中での 熱演を貫き

 撮影終了から わずか12時間後に死去するという

 劇的な悲話も 残されている

 なおロケの建物は今 リストランテとして活用されているという

 

 

 

 

 

 


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