新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

階段紀行・日本 東京編㉖ 飯田橋駅ビルの区境階段、カラオケ店の急こう配段々

2023-05-02 | 階段紀行・日本

 JR飯田橋駅ビルにある商業施設「RAMLA」には、スタイリッシュな階段がある。

 壁面にはステンドグラスが設置されており、2階に上がって正面向きに見下ろすと、このステンドグラスと階段とが一体になったかのように連動して、1つの風景を形成していた。

 ステンドグラスは吉田誠作で、タイトルは「大樹」。外の光や天井からの照明を取り込んで美しい。

 ところで、このビルは新宿区と千代田区との境目に建っている。そして階段のある場所がちょうど2つの区の境界なのだそうだ。

 階段の中央から右側が新宿区、左側が千代田区のエリアになっている。

 この写真だと1番下の位置にある大きなひし形マークが、2つの区の境界の印だ。

 従って、ステンドグラスも中央の黒い線で2つの区に分かれていることになる。ちょっとしたネタ話も獲得できるのもこの階段だ。

 友人と上野のカラオケ店に入った時、思いがけずに螺旋階段に出会った。最初、指定されたカラオケルームにはエレベーターで昇ったので気が付かなかった。が、途中トイレに行こうとしてフロアの端まで歩いていくと、カーブする手すりが目に入った。

 「あらら、階段だ」。近づいてみると、しっかりした螺旋階段。幅が狭いため結構急な傾斜だが、その分手すりのカーブが流れ落ちる滝のように激しい。

 見上げると、細長い半円形が何層にも重なって、天井の光線に収れんする。

 また、見下ろしでは急こう配にアールを描く段々が面白かった。

 

 

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