小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

大好きな島の雰囲気の有難み

2022年02月26日 | 母島 日常 日記
■つい先日のことです。
鮫ヶ崎展望台に夕陽を見に行くという
何気ない日常があるのですが、
強烈にその日常が有難いな、大好きだなと思えました。

夕方の黄昏時を味わう妻と友人☆
この景色を味わいに人が集まり、
他愛もない話をするっていう雰囲気が僕はとても大好きです♪

北京オリンピックが終わった直後、
ロシアのウクライナ侵攻が始まり、
もうすでに100人以上死亡者(子供も含む)も出ていると報道があり、胸が締め付けられるおもいです。
ウクライナもロシアも、さらに国連も兵を配備する動きとなっていて、
まさに隣国で戦争が始まっています。

どちら側にも「正義」があるのだろうけれど、
正義はきっとその人の数だけ存在していて、
どれが正しいなんて、言えるものではないと思うのです。

そして、みんな人の子であり、親がいて、子供がいたりします。

そんな毎日を一生懸命生きている命が、
理不尽に奪われて、悲しみと憎しみが連鎖していく戦争を、僕は賛成できません。

戦国時代、
山梨県と新潟県が本気で戦争していたのに、
今の時代ではあり得ない様に、
世界の国や民族もそんな段階に行ってほしいと切に願っています。

何も考えずに、
ぼーっと大自然を味わうような贅沢を、
当たり前にみんなができる世の中を願っています。

小笠原も太平洋戦争時は激戦地でした。
今でも硫黄島には日米合わせて1万のご遺骨が眠ったままといいます。

こんな心が締め付けられる時だからこそ、
平和な島の日常が「当たり前」ではなく、
「有り難い」、有ることが難しいほど奇跡であるということを実感して
本当に心底有難いと思ったし、それを発信しようと思うのです。


■23日(祝日)の午後は青年会主催のホエールウォッチングでした☆
今期の母島青年会は2回、ホエールウォッチングを企画しました。
公務員など日曜日向けと観光業向けの出港中開催の2回。

日曜開催は先日、見事に予定通り開催し、心底感動したホエールウォッチングでした♪
しかし、出港中開催は1月末に企画してから、
みんなの都合と海況がマッチしなくて、
なんと5回も延期調整してからの実施となりました(^_-)-☆

ここまで延期が続くと、船のチャーターやみんなの都合の調整も毎度大変で、
一時はかなりくたびれてしまっていましたが、
今期で島を離れてしまう大事な仲間も参加することもあり、
粘りに粘って、ようやく開催することが出来て感無量でした☆

今年の母島のザトウクジラはピークを早めに過ぎた印象で、
パッと見で見れるクジラが半減している印象でした。

主催している側としてはハラハラする状況でしたが、
結果は見事なブロウ(潮吹き)やフルークアップ(尾びれを高く上げて潜る)、
遠いけどブリーチングなど、
存分に母島の大自然を堪能できました♡

このダイナミックさがタマラナイ(#^.^#)

島っ子姉妹2名は見事に船酔いでダウンしてしまいましたが、
過去に何度かホエールウォッチングに参加したけど、
毎度、船酔いで撃沈していた友人も、今回は酔うことなく楽しめたようで、
本当に良かったです☆


こうして、みんなの笑顔とクジラと共に過ごせたことが宝物になりました♡
どうもありがとうございました♡



■そして、ここ1か月弱は父島~母島航路はくろしお丸でしたが、
ははじま丸がドック(船舶検査)明けて戻って来ました♪
お帰りなさい!!

実は今回、ドック明けのははじま丸が内地から小笠原へ戻ってくる途中で、
エンジン内でのオイル漏れが発生し、引き返すという事態になっていて、
くろしお丸がちょっとだけ延長していました☆

島の暮らしの為に本当に感謝です!
ありがとうございます!

最新のくろしお丸もカッコいいのですが、
やっぱりはは丸がいるとホッとします(^^♪

毎回、ドック明けにマイナーチェンジをしていますが、
今回はすぐに気付く部分がありました。

船のデッキ横のクジラのイラストが、
見送り時のクジラのぼりデザインに変わっています!!


いつも僕が出港時に振っている、あのクジラのぼりデザインです♪

今回も色々と変更点があるらしく、
乗ってきた友人のレポートもありますが、
3月に乗るのでお楽しみです♪

ちなみにくろしお丸はその後、
無事に本来の八丈~青ヶ島航路に就き、
無事に運航しているそうです(#^.^#)

くろしお丸、どうもありがとう!!


■そんな2月の母島。
去年はコロナを理由に中止になっていた、消防団の訓練がありました。

毎年、東京消防訓練所の教官が来島して来てくれていて、しっかりと勉強することが出来ました。

ポンプ運用、救命講習、救難救助、結索訓練etc...
どれも島の消防団活動に重要な訓練です。

毎度思うことですが、実際の出動を想定したシュミレーション訓練が、
とても勉強になります。

実際、私たちは通報を受けてから、
その情報をもとに準備し、出動する訓練です。

何度やっても動揺するし、緊張が走ります。
自分がいかに何もできないかを痛感して、
再度もっと学ぼうという気にさせられます。

今回は農繁期ということもあり、
農業者の団員の参加が厳しく、
ほぼ経験の浅い団員だけでのシュミレーションなども行い、
沢山の課題が見えてとても重要なものでした。


訓練をしてみて、本当に実感したことは、
村民の生命や財産を守るのにこの訓練はとても重要なことだということです。

色んな場面でコロナを理由に怠けてしまっている部分があるし、
仕方のない状況とも思えるのですが、
できる限り実施できる最善を尽くして、活動をしていくのがいいと僕は感じました。

実際に現場で「もっと学んでおけばよかった!」と後悔を絶対にしたくないので、
こうした機会は本当に有難いです。
みんな一生懸命学んでいました♡
本当にありがとうございました!!


■最近は夕陽をバックにクジラの存在を写真に収めたくて、
毎日、脇浜に通っています。
先日はこんな写真が撮れました☆

そんな事をしていますが、
こんな記事を書いていますが(笑)、
明日は日商簿記3級の試験日です!!

目の前の試験勉強をまずは頑張ります!!
40歳の脳みそは、
理解力は若い頃より向上している感はありますが、
暗記力はそこら辺の穴が開いたザルよりもスルーするほど、
記憶保持に難があります(笑)。

個人事業の経理勉強のためだから、
別に受かる必要性はないのだけれど、
どうせやるならしっかり理解して、受かりたい(#^.^#)

これで得られた知識を、
あらたに島で起業する人へ伝えれたらいいなと思っています。

毎度のカンヒザクラ写真ですが、
今回は透明感のある写真で撮れました(^_-)-☆

試験が終わったら、本格的にポートレートを頑張るぞ~~!

僕が好きな写真とカメラ

2022年02月19日 | 写真&カメラ
■僕は写真が好きです♪
そしてカメラも好きです(#^.^#)☆

祖父がカメラ好きだった記憶もあります。
うちの長女は間違いなくカメラ&写真好きです(^_-)-☆

どうして好きなんだろうか?
感動した瞬間を切り取って、また再確認できるからでしょうか?
その感動の幾分かを人に伝えれるからでしょうか?
自分の気持ちをある程度表現できる気がするからでしょうか?

工業高校に行くくらいメカ好きっていう背景はもちろんあると思います。

考えれば考えるほど分かる気もするし、分からない気もします(^^♪

自分の写真が上手いと思えたことはほとんどありませんが、
有難いことに写真を撮ったことで感謝されたり、褒めてもらったことがあって、
そういう時は素直に嬉しく思います♪

便利屋さんを開業して、
島で写真の撮影をお願いされる事もあって、
こんな僕のウデでいいのか⁉と心配にはなりますが、
その人の人生にとって大切なタイミングに関われて、とても嬉しく思います<m(__)m>

今回は拙いけれど、
カメラ素人の自分自身の写真機材の紹介をしてみたいと思います。


■これが今メインのカメラ。
OLYMPUS OMD EM5 markⅡ
です。

これは2年前にコロナでカナダ留学から緊急帰国した長女が撮ってくれました。

人生で初めての「ミラーレス1眼カメラ」というもの。
このカメラに決めた理由は
・防塵防滴であること
・ルックスがレトロで超可愛いこと
・交換レンズが比較的安い
・バリアングル液晶である
・コンパクトで持ち運びが億劫にならないこと
でした。

自分の手元に来てから数年になりますが、
使ってみてさらに気に入った点は
・5軸手振れ補正が凄い!
・動画撮影中に静止画も撮れる
が追加されました。

次女が生まれた時に記念に購入したコンパクトデジカメが
オリンパスのμ TOUGH-6000だったので、
オリンパスが島暮らしにとても合っている実感もあり、
このカメラを選んだ決め手になりました。

この島のカンヒザクラの写真は2日前に撮影したものなのですが、
個人的にはすごく気に入っていて、大好きな写真です♡

OLYMPUS OMD EM5 markⅡはセンサーサイズが
マイクロフォーサーズといって、小さめなのでガタイがとてもコンパクトです。
以前、仕事で50万円もする600mmの望遠レンズを使って、
海鳥を撮影するという機会があったのですが、
あまりの重さとデカさ、価格の高さにビックリして、
それがいい経験となりました。

母島でもこのカメラのユーザーは知ってる限りでも4人はいて、
まさに島暮らしの為のお手軽一眼カメラと個人的に思っています♪



■今持っているレンズの中で、
一番好きでメインで使っているのが「神レンズ」と言われている
M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO(35mm版換算 24-80mm)
です。

広角でもあり、
なんと5㎝くらいの接写もできるレンズです。
そして防塵防滴。
海辺で撮影した後はなんと水洗いできてしまうというレンズ&カメラなのです(実際はあまりしませんがw)。


カメラデザインがレトロなので、
よく島でも「フィルムカメラなの?」と言われたりします(^^♪

自分のギターの愛機でもあるジャズマスターも音ももちろんですが、
圧倒的に見た目が一目惚れでした♡

性能とともに、見た目も大好きだと愛着がさらに湧きまくりです♡
このカメラは長女が母島を卒業する前に、
しっかりと子供たちの表情や場の雰囲気をカメラに収めたくて2018年の冬に購入しました。


■こちらは島の友人の写真にインスパイアされて撮った、
イソピヨちゃん(イソヒヨドリ)のシルエットです。

こういう望遠性能が求められる時は
CANON Powershot SX60HS
で撮っています。

今や中古で5万円を切っている古いカメラなのですが、
手持ちで月のクレーターがハッキリと見えてしまうほどの65倍という望遠性能を誇っています。
3.8 (W) - 247.0 (T) mm(35mm版換算 21-1365 mm)

それでいて、カテゴリーはコンパクトデジカメなので、
650gという信じられないほどコンパクトで軽いのです。

この手のカメラは2013年に鳥獣保護員になった時に購入しました。
望遠時はうにょ~んとレンズが伸びます(#^.^#)


凄く軽くてコンパクトなので、いつもバックに入っていますし、
1眼カメラがなくて遠くから鳥やクジラを撮るときは主にこのカメラを使っています。

こちらは母島の前浜の小岸にいるカワウちゃんを撮った時の映像です。
対岸から撮っているのが分かると思います。

飛んでいる飛行機のロゴや、
遠くの漁船の名前ですら見えてしまうこの超望遠コンデジ。

AFが迷う時があり、暗部や動体の撮影には向きませんが、
圧倒的に距離に強いし、軽くてコンパクトです。
まだまだ長い付き合いになりそうです♡

ふとした時にいつも手元にあるので、
こういうくろしお丸と共勝丸を撮りたい!って時に重宝します♪


引き気味で撮りたい時もお手の物です(#^.^#)



■そして次女が生まれた頃からずっと代々使っているオリンパスの防水コンデジ。
現在は
OLYMPUS TOUGH TG-5
です。


海が大好きで、
海活動の時はいつもこのカメラと一緒に過ごしている相棒です。
これさえあればという安心感があります。

オリンパスは以前から青の表現が特徴的と言われ、
オリンパスブルーと呼ばれるほどなのですが、
小笠原の海も深い青が特徴でボニンブルーと呼ばれています。
僕が好きな色もまさにその色で、
青が得意なオリンパスカメラは小笠原の島暮らしにはやはりマッチしているようで、
このTGシリーズは数多くの島ユーザーがいます。

名前にある通り、落としても踏まれても過酷な環境下でも使えるタフなカメラ。
250gとコンデジの割には少しずっしり目です。

様々なアタッチメントも用意されていて、バイクでいうスーパーカブのような存在かもしれません(#^.^#)

先日もSUPで沖に出ている時に、
いきなりザトウクジラが接近してきたことがあったのですが、
そんな時もこの相棒が活躍してくれます。(内心は想定外だったのでビビってます)


そんなこんなで、今使っている3台のカメラ紹介でした。
時々、友人のスマホとかの写真を見ると、
「なんでやねん!!」と思うほど小さなレンズで美しく撮れています(笑)。

そんな時代の今ですが、
望遠や防水、
雰囲気を切り取る、表現するという意味では
まだまだ専用カメラの存在意義はあると思っています。

自分の趣味ももちろんですが、
人に喜んでもらえるような写真ももっと撮って行ければと思っています。
その声がめっちゃ励みになっています。

今後ともどうぞよろしくお願いします☆

これはオガサワラビロウの種です。
友人が緑の宝石と言って、絶賛ハマっています(#^.^#)


●レンズ
M.ZUIKO 17mm F1.8 単焦点(35mm版換算 34mm)
M.ZUIKO 12-40mm F2.8 PRO(35mm版換算 24-80mm)
M.ZUIKO 12-100mm F4.0 PRO(35mm版換算 24-200mm)
M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO(35mm版換算 80-300mm)
テレコンバーター:M.ZUIKO 2×TELECONVERTER MC-20

●カメラ
CANON Powershot SX60HS
OLYMPUS TOUGH TG-5
OLYMPUS OMD EM5 markⅡ


ココロに咲く花を

2022年02月12日 | 母島 日常 日記
■母島の春は出逢いと別れの季節。
今季は特に大好きなメンバーが何人も島を離れるので、この時期は寂しいし複雑な心境です☆

そんな季節の今、自宅の近くに思いっきり満開のカンヒザクラの木がありました♡
樹によって咲き具合はそれぞれで、全く咲いていない木もあれば、
3分、5分と咲いている木もあります。

揃って咲いていればなお最高!という考えもあれば、
みんなバラバラで長く楽しめるからいいじゃん!っていう考えもあり、
人のココロって多様で面白いです(#^.^#)

でも桜の花を見て、
人々が心動かされているのは紛れもない事実で、
花の力ってすごいなぁと毎度思わされます。

最近は自分自身で色々追い込んでいる状況もあり、
いっぱいいっぱいな時期がありましたが、
花を愛でるココロの余裕というか、
ココロの持ち方で景色がグッと彩りを増すということを経験しました。

自分のスタンス次第で、
見える世界はこうも変わってしまうのだと痛感したのです。

そして、ふとした人からの笑顔や思いやりで、
落ち込んでいた自分が元気になったりします。

ヒトって、なんて不安定で不確かなものなのだろう。
だけど、まったく完全で、安定しかないものよりも、
その「ゆらぎ部分」に人の泥臭さや魅力が詰まっている気がします。

僕はそんな人間らしさが好きでたまらないのです(#^.^#)

そして、そんな好きなヒトの暮らしに、
花という存在は寄り添って存在している気がします。

桜のように人のココロを豊かにしてくれる、圧倒的な存在もあり、
人々のココロの中に咲く花もあり、
花という存在は本当に有難く、素敵だなぁと感じています。
(ミヒャエル・エンデ著の「モモ」に出てくる、人のココロに咲く時間の花がとても好きです)



■羽根つき。
今年はコロナの関係もあり、例年の正月実施ではなく、
1月末に島民限定で羽づくり、羽付き大会が開催されました☆

いつもだと正月に羽根つきをして、
その後そのまま小剣先に登って正月って感じだったので、これでようやく正月を終えた気がします(#^.^#)。


島の竹をナイフで切れ目を入れて8方向に割って、
羽部分をめくって、細くして作っていきます。

このめくる作業が難しくて、面白いんです(#^.^#)


上手に仕上がると、羽が飛び上がった時にクルクルと美しく回って落ちてきます。

周った方が風の影響も受けにくく、飛距離が伸びる印象です☆

みんなで大きな円陣を組んで、中央に上手な人が構えて、続けていくのが母島スタイル♪
僕たちも子供たちに交じって、なんとか連続6回を記録できました(^^♪


大人も子供もみんなで
伝統的な島のタマナの羽子板と竹の羽で楽しめました♡
準備に調整に実施に、本当にありがとうございました♪



■少し遡って、1月23日になりますが、
母島北港にも南硫黄島付近の海底火山「福徳岡ノ場」由来と思われる軽石が少量ですが、確認できました☆

長い海旅をしてきたようで、
色んな漂着物も付いていました。
手で簡単に折れてしまうほど脆いです(#^.^#)

以前、感動的な火山雷を魅せてくれた海底火山です。

その後、軽石が大量に沖縄などに流れ着き、
深刻な問題を引き起こしていました。

母島でもまず最初に漁師さんから沖合での軽石の発見があり、
注意喚起の連絡がありました。



■さらに2月になって、休日に夫婦で南崎のワイビーチに行ってみたのですが、
ワイビーチにも福徳岡ノ場由来と思われる軽石が漂着していました(^^♪

以前の北港のものに比べて、
粒が大きい気がします。


この日は北西の風の大荒れだったので、
恐らくワイビーチにあると思って、行ったら大当たりでした(#^.^#)


それ以上に驚いたのが妻が20年小笠原に住んでいて、
ワイビーチに来たのが初という事実(笑)。

毎朝、鮫が崎展望台から見ていた先の景色の場所に来れて、
本人も予想以上に喜んでいて、微笑ましかったです(#^.^#)

子供たちも大きく育ち、
こうして夫婦ふたりで楽しむ時間が増えてきて、なんだかそれはそれで感触深いです♪

もう20年近く一緒にいるわけで、
親よりも長くなって来ています。
いつまで続くか分かりませんが(笑)。



■先日、漁師さんに立派なオナガダイ(ハマダイ)を頂きました♪
ありがとうございます!!

早速、3枚おろしにして、
刺身と兜煮を作りました。

もう今では当たり前ですが、
家庭用のまな板からはみ出すサイズの魚を、
普通にさばけるようになった島の暮らし。

島に来るまでは魚どころか、料理すらまともにやった事はありませんでした。
そのほとんどが結婚当初にお世話になった小笠原ユースホステルで習ったのが由来です。

今では料理は大好きです(#^.^#)
自分が食べたいものを食べたい味付けで作れるのが最高だし、
それで人が喜んでくれるというのは有難い事だと思っています☆

もっともっと色んな料理に挑戦したいですね♪



■さて12月上旬から始めた減量で、
ようやくマイナス12kgを達成しました♡

今まではずっと集落~新夕日ヶ丘までの7kmコースだったのですが、
集落~南崎ロータリーまでの8kmコースをやってみて、
さらには集落~石門入口までの往復に到達しました♪
往復9.5km程度になります。(アップダウンが激しい!)

あと10か月でさらにマイナス8kgを目標に頑張ります!!

そして、近いうちに南崎~北港にチャレンジします(#^.^#)
こちらは片道13kmちょいになります。

今月は色々自主イベントもやりの、
自分自身の簿記試験ありの、
さらには初めての個人事業の青色確定申告ありの、
次女の学校卒業ありの
いわゆるザ・てんやわんや状態です。

周りからはそう見えてないと思いますが(笑)、
意外と自分の力不足にしょっちゅう凹んでますし、
みんなに支えられて、なんとか楽しく生きてます。本当にみんなに感謝です♪

頑張るぞ~



未知との遭遇~小笠原でザトウクジラのバブルネット⁉

2022年02月01日 | 小笠原 野生動物
■先日の土日2日連チャンでホエールウォッチングに行く機会に恵まれました♪
それがあまりに感動的な未知との遭遇だったので、まだ興奮が冷めずにこの記事を書いています。

1日目はPTA、2日目は青年会主催のホエールウォッチングでした。
終わった後もみんな笑顔が溢れて「凄かったね~」「楽しかった♪」と
言い合っていて、それが本当に嬉しかったです(#^.^#)

そして、僕が約20年の島キャリアにおいても、格別のクジラ時間でした(#^.^#)
あの圧倒的なひと時は何にも代えることはできません。

これは1日目の母島小中学校PTA郊外部活動での一コマ。
こんなPTA活動をする地域は他に父島、座間味くらいでしょうか?(最近は伊豆諸島でもあるかも!)

今回、特に事前からしっかりとフォーカスしていたのが
このアンダーウォーターブロウ(水面下の潮吹き)です。
ザトウクジラが興奮して浮上してくる時に見せる特別な光景なのです。

メスを追いかけて、オス同士が激しく競い合う集団を「メイティングポッド」というそうなのですが、
オスが興奮するあまり、普段は水面上にクジラの噴気孔が出てから呼吸するのですが、
水面下のうちから鼻息荒く息を吐きだすブロウがアンダーウォーターブロウです。

Photo by Shimona
この何気ない写真ですが、アンダーウォーターブロウの瞬間と母島を見事に捉えています♪
一緒に乗船した友人が撮った写真です☆

実は数ある写真の中で、この何気ない1枚が大のお気に入りなんです。
ここにクジラの興奮のエナジーと、その瞬間を待っている人の気持ちが凝縮しています。
どうしてこんなにもヒトはクジラに惹かれるのでしょう?

大きいから?
ダイナミックだから?
哺乳類だから?
僕は小学生の頃から鯨類が好きでした(#^.^#)
僕はまだ明確な答えを持っていません。
でも惹かれている事は紛れもない事実です♡

Photo by Shimona
遠くからまっすぐ上に4m位高く上がるブロウとは違い、
アンダーウォーターブロウは、海面で砕けるように広がるブロウになります。
これは結構、遠目でも違いが分かります☆


■今回、ようやく写真で収めることができたアンダーウォーターブローの瞬間です。

水面下から泡がブクブクと上がって来ます。


下からヌッと黒い巨体が見えてきます。


水面に現れると、そのまま大きな広がるブロウになります。


そのまま勢いよく進んでいきます。

オスが興奮している様が伝わって来ます。
見ているこちらも海中から姿よりも先に泡が上がってきて、ドキドキさせられます。


■しかし、アンダーウォーターブロウは前から知っていたし、見ていました。
今回の驚くべき未知との遭遇は、まさにその泡にありました。

このザトウクジラ達は夏場は北極海のアリューシャン列島やアラスカの海で過ごします。
そこでオキアミやプランクトンや小魚をたらふく食べるのですが、
特徴的な自身の呼吸の泡を使った捕食行動、「バブルネットフィーディング」を行うのが有名です。

それはクジラの群れが円を描きながら、円柱状に出す泡でニシンなどの小魚やプランクトンを追い込み、
一気に大きな口で飲み込むというダイナミックな捕食行動のことなのですが、
今回、あまり捕食行動をしないと言われている小笠原で
興奮したオス達が海中でバブルネットを作り出している光景を初めて見ることが出来ました(^^♪

北極海の採餌行動のように輪を描くわけではなく、
直線的に海中から泡が浮上してきます。

なんという光景なのでしょう!
この天の川のような帯はすべてクジラが作り出していたものなのです(#^.^#)

Photo by Shimona
日々この時期にホエールウォッチングをしている人にとっては、
良く見慣れた光景かも知れませんが、僕は20年び島キャリアで初めての光景でした。

とてもよく目立つし、人気の激しいジャンプ(ブリーチング)や、
大きな尾びれを上げて潜る様(フルークアップ)も素晴らしいのですが、
僕は密かにこのバブルネットに震えるほど感動していました♪

このバブルネットのあとに大きなオスが浮上してきて、
大きなブロウ(潮吹き)を上げて出現した時に、一気に船上で歓声が上がります。

なんという存在感。
なんという迫力。
人間のちっぽけさをまざまざと見せつけられました。

Photo by Shimona


■もうひとつの未知との遭遇はお腹が白いザトウクジラです。
普段、北半球のザトウクジラは比較的腹部も黒い個体が多く、
胸ビレの裏側が白いのが目立つ程度でした。
逆に南半球のザトウクジラは腹部が白い個体が多いと聞きます。
一般的に北半球と南半球のザトウクジラの行き来はほとんどないという事だったと思います(うる覚えw)。

今回はなんとお腹の白いザトウクジラのブリーチングを捉えることが出来ました♪

しかし、沖縄の座間味でもお腹の白い若い個体をチラホラ確認できていると噂を耳にしました。
なかなか気になる情報です。

もう1枚ブリーチングを撮れたのですが、
こちらは今年生まれの若い子クジラのジャンプでした。
小さな体で一生懸命、何度も飛ぶ様は本当に健気です(#^.^#)

子クジラはいっぱい動いて、お腹が空いても母クジラの母乳があるのでへっちゃらです♡
でも母クジラは小笠原ではあまりエサがないので、どんどん痩せていきます。

本当の真意はクジラに聞いてみないと分かりませんが(笑)、
夏場の豊富な餌場の北極海の海は、濁ったプランクトンの栄養スープのような豊かな海。
エサが豊富であると同時にサメやシャチなどの捕食者が多い事にも繋がります。

小笠原の透明な暖かい海は、栄養はどんどん深海に沈む栄養が乏しい澄んだ海です。
子供を産んで育てるにはこれ以上安全な場所はないのではないでしょうか?

一方、オスは栄養豊かな北の海に留まっていればいいものの、
やはり大好きなメスたちがこぞって一路、南へ行ってしまうので、
追いかけてついて来ている気がしてなりません(#^.^#)


■さらにもう一つの未知との遭遇!(まだあるんかいw)
それは今回クジラの唸り声を聞くことが出来たのです☆

この写真は今回の僕の沖入りの「わらうクジラ」と名付けた、少し口を開けた瞬間の1枚です。

ザトウクジラは海中でよく大きな切ない声で歌っています。
それは交配期のオスのみと言われており、言わばラブソングだと勝手に思っています♡

そのソングは海中で聴くと、ウォ~ンとなんとも言えない寂しい雰囲気に僕は聞こえます。
フラれたのかなぁと勝手に思ってます(笑)。

今回の未知との遭遇は、そんなソングではなく、
海面に顔を出したときに「グゥゥゥ!」と大きな唸り声を発していました。
なんか怪獣が変なものを飲み込んだ時のような声です(どんなだw)。

これも今回、海面上では初めて聞いたものでした☆


■他にももちろん尾びれをねじりながら暴れていたり、
様々なアクションを行っていました。

ほぼ静止している船の上で、僕たちは眺めているだけなのですが、
興奮したザトウクジラ達は船を取り囲み、
周囲で様々な活発な動きを見せてくれます。

Photo by Shimona
興奮したオス達に追いかけられているメス。
その雌の傍らには可愛い子供がいました。

母親が何度も子クジラをおぶっていたりしていて、とても可愛かったです♡
こんな光景を間近に見れたのも初でした♪

授乳中の母親です。
こりゃあ、オスどもは相手にしてもらえるわけがありません。

しかし、そんなメスの都合はお構いなしに、
オス達は争い合って、メスの取り合いをしている(ように見えます。全部推測ですw)。



■この日はなんとははじま丸がドック入りして、初めてくろしお丸が定期航路に初就航する日でした。
ザトウクジラのブロウの背景にくろしお丸が入港していきました。

母島では入港セレモニーが開催されていたそうです。

僕たちが胸いっぱいのホエールウォッチングを終えて戻るとき、
沖港にカッコいいくろしお丸がいました(^^♪



■今回のPTAでも青年会でも、
初めて母島にやって来て、
初めてボートに乗ってホエールウォッチングをした人が何人もいました。

青年会は常日頃の地域活動の感謝を込めてのイベントでした。
「すげぇ!!」
「翌日になってもまだ興奮しているよ!」
「参加して本当に良かった!ありがとう☆」
と嬉しいコメントを沢山頂きました。

当日の朝は、海はそこそこ良かれど、少し雨模様でした。
判断に悩んでいたのですが予報では曇り。
その予報を信じて、朝の7時に決定したのですが、その後にまさかの大雨。

再度延期にするかどうか、
悩みに悩みましたが、船長家族とも相談し、雲の薄さも見えたので実施を決定しました。

お陰様で、9時開始からは一度も雨が降ることなく、
しかも風が寒くなく快適な状況でした。

結果、僕にとっても未知との遭遇ばかりの、
素晴らしいホエールウォッチングともなりました(^^♪

みんなが喜んでくれて本当に良かったです☆
あの時、悩みに悩んで実施を決定した自分を褒めてやりたいです(#^.^#)

僕自身も映像や写真を見返しては、にんまり幸せな気持ちになっています♡

いつか島を離れてしまう先生や友人や家族も、
それぞれの日常と同じ時間に母島の海ではこんなことが繰り広げらているんだなぁ、と
思いだして、何かの力になれればなと思っています。
本当に奇跡のような有難い時間でした。



■母島は捕鯨が禁止になった翌年に日本で一番最初のホエールウォッチングを始めた場所です。
「獲るもの」から「見るもの」へ。
その驚くべき柔軟な発想の転換とシフトの鮮やかさは一体どんな感じだったのでしょう?

Facebookのコメントに当時を知る、父島のレジェンドから興味深いコメントがありました。
「漫画家・岩本久則さんが、
 捕鯨賛成の人も、反対の人もまとめて鯨写連ゲイシャレンと称して連れてきて、
 小笠原諸島返還20周年記念事業として、母島実行委員会が実施しました。
 父島では、懐疑的だったが、
 母島がやるんなら、父島でもやらないとと、急遽後から行われました。
 母島実行委員会と母島漁協の先見性に敬服!」

そうだったんですか!!
当時の事をますます知りたくなってしまいます♪

大海原で大きなクジラと対峙していると、
本当に大自然にお邪魔しているのだなぁと畏敬の念が湧いてきます。

しかし、そんなクジラたちも人間の様々な影響を受けています。
母島でも2016年に東港でザトウクジラが定置網に絡まった事故がありましたし、
胃の内容物に様々なプラスティックが何キロも入っていたり、
有害物質が生物濃縮されて、高濃度に汚染されているとも聞きます。

今回、とてもいい思いをさせてもらったクジラ達に
自分たちは何ができるのでしょうか?

捕鯨についてももっと勉強したいです。
外部の人間がその土地の人たちに価値観を押し付けて、
色々ジャッジするのはすごく乱暴と思っています。

自分たちは自分たちが住むその土地で、
自然に感謝をして、何を恩返しできるのか?

もちろんゴミを出さない、拾う、リスペクトするはとても大事と思います。

そして、この自然からのメッセージを受け取って、学んでいく、感じていく、動いていくのが重要なのだと思います。

母島で当たり前のように毎冬やってくるザトウクジラ達。
そんなクジラ達を陸上からも見れる、とても有難い環境。
でもそれは当たり前ではなく、奇跡なのだと思います。

そんなクジラ達を愛でて、見て楽しく過ごせる機会に恵まれたこと。
他では得られないこの貴重な体験をシェアしたいし、
この感動で何かにお返ししたいと思っています。

最後に、お忙しい中、私たちの為に船を出して操船してくれた船長さん達、
事前の調整、当日の色んな気配りをしてくれたご家族の皆さん、
本当に素晴らしい時間を過ごすことが出来ました!

どうもありがとうございました<m(__)m>

ザトウクジラは尾びれの裏側の模様が個体ごとに違うので、個体識別に使われます(#^.^#)

★2019年のPTAホエールウォッチング記事はこちら

★カナダで経験した最高のホエールウォッチング記事はこちら

◇使用機材
本体:OLYMPUS OMD EM-5 MarkⅡ(ミラーレス一眼)
CANON Powershot SX60HS(超望遠コンデジ)
レンズ:M.ZUIKO 40-150mm F2.8 PRO(35mm版換算 80-300mm)
    M.ZUIKO 12-100mm F4.0 PRO(35mm版換算 24-200mm)
テレコンバーター:M.ZUIKO 2×TELECONVERTER MC-20