小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

2010年 畑との暮らし

2010年12月22日 | 母島 農 日記
ご無沙汰しています。ジャイアンです。
PCはあるのにネット環境が自宅にないせいか、すっかり更新が遅れました。
今年1年の畑をを振り返ってみたいと思います。

家族で2009年に父島より移住して、すぐに出産のため島を半年離れ、やっと今年は島から出ない安定の1年になりました。
長女も小学1年生に入学し、僕もやっと百姓1年生。
現在妻、娘2人(7歳、1歳)、烏骨鶏17羽、ヤギ3頭とともに暮らしています。
畑で現金になったものはなく、
現在現金収入は
「自然調査」「ノネコ捕獲」「介護ヘルパー」「郵便配達」「その他手伝いもの」など
でまかなっています。

長女は今年は小学生になるという幼少の人生の大きな節目で、彼女は大きく成長しました。
毎日学校に行く前に妹の面倒をみつつ、烏骨鶏の世話をしてくれています。
学校では5人だけの1年生の中、一生懸命彼女なりに頑張っています。

次女はついに1歳になり、よたよたと可愛く歩いています。
ほぼ毎日僕におぶられて、半日畑で過ごします。
とにかくヤギが大好きで、ヤギに会えない日は機嫌が悪いです(笑)。
山に入る仕事のときも背中におぶられて連れ回されているので、きっとたくましく育つことでしょう♪
でも最近畑を荒らし始めたので、百合愛防除を模索中です(笑)。


そして、自然農百姓初心者ながらにも、収穫までこぎつけれた有り難い作物があります。

●多く収穫できたものは、

「島オクラ」
これは小笠原で自家採取されている数少ない作物のひとつです。
沖縄の赤オクラより遥かに強く、無肥料・無農薬でガンガン育ってくれました。
娘も妻も大好きなので、夏はモロヘイヤと共に食卓に並び、夏のメインの食品でした。

「モロヘイヤ」

エジプト原産の王家の野菜。
とにかく暑さに強い葉物で、さらにクセもなく、栄養価はほうれん草の10倍という作物。
亜熱帯の母島にはすごくマッチしているようで5月~10月まで食卓にあがり続けても飽きませんでした♪
これは娘が唯一好きな葉物野菜として、親としても嬉しい限りで今後はもっとバンバン作って出荷して、島の普通の食卓にあがってもらいたい作物です。
我が家は今年、モロヘイヤを食べまくったお陰か、初めて夏バテしませんでした。
先日初の種取りしたばかりです。

「伏見甘長とうがらし」
京都のあまいとうがらしで、ししとうの様な利用ができます。
ししとうより肉厚で、我が家ではナンプラーと合わせて食べまくっていました。
これがまた美味しい!
化成肥料を入れないので、島の農家さんのように大きな木にはなれませんでしたが、いまだに我が家の食卓に上がり続けています。

「ローゼル(食用ハイビスカス)」

これはみんなが驚く作物です!
アオイ科でオクラの仲間です。
よくハーブティーに利用されます。
なんと花ではなく、肥大したガクを利用します。
我が家では塩漬けして梅干しの代わりにしたり、ジャムややっぱりお茶にしたり。
紅い素敵な色が出るので、とても料理に畑の色合いにもグット!
さらに母島の気候にものすごく合っているようで、1畝で信じられない収穫量と自家採取の種を付けてくれました。
西表島のパン屋で出会ってから、利用するまで4年近くかかってしまいました。
今後、加工品としても面白い期待の作物。

「ゴーヤ」
これは逆に失敗する方が難しい、超ストロング作物ですね(笑)。
烏骨鶏の小屋でいつも勝手に生えてきます。
で、勝手に大収穫。
野生のパワーですね。
ミネラルやらビタミンCとかが高いだとかあーだこーだ言うより、暑い夏に食べると不思議と身体が元気になっちゃいます!

●少量だが、収穫できたものは、

「赤オクラ」

「落花生」

「ささげ豆」

「つるありいんげん」

「とうもろこし」

と、なりました。

※失敗した作物は数多く、恥ずかしいので公表できません m(__)m
ほとんどがクマネズミとカタツムリにやられます。
ウリ科は全滅でした(泣)。
今年の失敗を学びとして、来年(小笠原は冬が野菜のメインなので、実はもう始まっている)また挑戦します。
やはり、熱帯性の作物や野生に近い品種、島で自家採取されているものは強く、たくましい成長を見せてくれました。

現在、大根、人参、真黒ナス、天王寺かぶ、小松菜、在来からし菜、ミニトマトはいい調子です!頑張れ!
来年も陸稲作りの挑戦は続きます!

来年もよろしくお願いします!