小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

ザ・ギフト②~南洋踊りと初ザトウクジラの物語

2021年12月29日 | 母島 日常 日記
ザ・ギフト①の続き

■今年の12月のテーマは「ギフト」でした。
日々、色んな気付きがある島暮らしですが、
12月は本当にギフトの連続でした♪

都会の暮らし(やったことないw)に比べて、
まったく別の時間が流れている島の暮らし。

でもスローライフって、融通がめちゃくちゃ利くだけであって、
やることなんて膨大にあるので、
それをどうコントロールするかは自分次第なんです。

僕は島で多様な仕事をずっとしているので、
さぞかし忙しく見えるでしょうが、
結構、SUPしたり、ギター弾いたり、景色を眺めたり、ランニングしたり、
色んな余白を楽しんで、忙しく暮らしています(#^.^#)

この春に便利屋を開業してからは、そのスタイルが加速度的に密度が増して、
より濃厚に楽しく暮らしています。

12/31が仕事納めで、
1/1が仕事初めですが、
やりたい事しかしていないので、
まったく苦じゃなく暮らせています♪

それも僕だけでなく、
妻や娘たち、
島のみんなのお陰でこうして暮らせています。
本当に有難い事です☆
どうもありがとうございます!!


■小笠原フォトコンテスト優秀賞入賞!!
なんと小笠原諸島世界自然遺産地域登録10周年記念フォトコンテストに優秀賞で入賞していました(笑)。

人の入賞にはSNSで知っていて、
おめでとうと言っていたのですが、
自分のはメールで埋もれていて気付きませんでした(笑)。

最優秀賞の小太郎さん、流石です!
優秀賞の小林修一さんのイルカ、圧倒的!
同じ母島の仲間、シモナは素晴らしいアングルと瞬間☆

みんなおめでとうございます♪
みんな本当に素敵すぎる写真です。
見事に小笠原の魅力を写真で表現できているのばかりに思えます。

僕が優秀賞を頂いたのはこの写真です。
小笠原の日常風景「いってらっしゃい!」

次女には
「みんなの写真は美しくて、流石と思うけど、 お父さんの写真は普通だね。 なんで入賞したんだろう?」と言われ、
「俺もそう思うんだよなぁ」と(笑)。

そんなことをFacebookに書いていたら、
友人から
「ジャイアンのは「小笠原の日常」だから、島っ子の娘さんが「普通」って言うのは普通なこと。
だから良い作品で、優秀賞なんだと思います。
これからもずーっと、「普通」な生活が続くと良いですね。」

長女からは
「島の外から見れば非日常だね〜。
お父さんの写真は一見普通かもしれないけれど島民だったり、
その背景を知っている人にはすごく響く温かさがあると思うよ。個人的にすごくすき!」
と言われて、とても嬉しかったです♪
皆さんからの沢山のいいねとコメント、とても嬉しかったです♡

いずれにせよ、僕の写真も選んでもらえて光栄です(#^.^#)
島の子供たちの夏の楽しみが見送りダイブです。

その躍動感をパッケージできた1枚な気がします♪
よく見てみると、ノスリのドアップ写真も入賞していました。
個人的には人の暮らしや表情をうまく撮れればと思っているので、この優秀賞はとても嬉しかったです♡
わ~いわ~い!

ついでにノスリのドアップ写真も入賞しておりました!
小笠原の生きもの「生態系の頂点の眼」

これは2018年に中ノ平で仕事をしていて、
ふと近くにオガサワラノスリが木に留まったので写真を撮ったものです。

小笠原の偏った生態系において、頂点に君臨する天然記念物オガサワラノスリ。
いつもは鋭い目つきの猛禽類なのですが、
ふと可愛い表情で写真に収めることが出来ました♪

島で暮らしていて、どちらもよく見られる光景ですが、
それこそが本当のギフトだと思うのです(#^.^#)

こちらは村が配布した卓上カレンダーにも採用されていて、
島民のコメントも付いていて、なかなか嬉しい仕上がりになっています♡



■南洋踊りの練習会と撮影
もうひとつのギフトは南洋踊りに関わる出来事です。

南洋踊りは東京都無形文化財に指定されている、
ミクロネシアから小笠原に伝わる伝統的な行進踊りです。

僕自身も父島に移住した2002年から、
父島の南洋踊り保存会の酋長である高崎さんに習い、
ずっと続けてきました。

ハワイで大勢のネイティヴの前で披露したこともあったし、
文化交流祭ではパラオの皆さんと交流した事もありました。
共通のルーツを持つ沖縄の島民ダンスの皆さんと交流する機会にも恵まれました。

しかし、母島でずっと長年南洋踊りを引っ張てくれていた小高さんが夏に急逝してしまい、
母島の南洋踊りもピンチの状態に陥りました。
そんな中、色んな方々の力添えのお陰で、なんとか次のステップに移る事ができました♪

5年以上前から、ずっと母島で音源を使った踊りではなく、生歌と生カカでやりたいと思っていたこと、
島民向けの南洋踊り練習会をこの数年間ずっと実施できていなかったこと、
そんな悩みがこの12月、一気に前に進みました。

2022年の観光協会による海開きイベントによる南洋踊りを、
コロナ禍であることから映像配信することが決まり、
それに向けて、練習会を2回ほど実施できる運びになったのです!

これは年々、衰退の一途を感じる状況の中、
僕にとっては大きなギフトとなりました♪

その映像は1/1以降に母島観光協会のInstagramで配信されるので、お楽しみに♡
これからが問われている郷土芸能のギフトでした☆


■人生で初めてクジラを見た瞬間
これはこの春、母島に来たばかりのニューフェイスの友人がいました。
聞くと、まだザトウクジラを見ていないというのです。

前回のザ・ギフト①でガジュマルイリュミネーションのエピソードで、
カメを追加した後、
予定が数十分空いたので、一気に一緒に旧へリポートへ向かいました。

旧ヘリ先の御幸ノ浜展望台に行く道から見える海に、
着いた瞬間に見事、ザトウクジラのブロウ(潮吹き)を発見しました♪
限られた時間になんという超ラッキー!!

見事に人生初のザトウクジラを見ることが出来たのです☆
これはまさに友人にとってもギフトには違いありませんが、
人生で初めてザトウクジラを見たいと思っていた人に見せれた時の喜びも
僕にとって相当のギフトでした♡

見れたブロウは、恐らく今シーズン最初に母島で確認された親子のザトウクジラのブロウだったと思います。
とても喜んでもらえて、その笑顔が僕にはとても最高のギフトでした(#^.^#)


■美味しいギフト♡
年の暮れ、漁師さんにめっちゃ美味しいお魚ギフトを頂きました☆

今夜はハロー(ホウキハタ)鍋で頂きました♪
ハローは小笠原で単価がとても高い高級魚です。

どうもありがとうございました!!

他にもアカバ、アカバモドキも頂き、
年末には豪勢過ぎるラインナップになってしまいました(#^.^#)
正面顔で撮ってみたら、なかなか面白かったです♡

いつもいつも本当にありがとうございます!

■このコロナ禍ですが、
無事に12月の学校の恒例行事でもあるロードレースを終えることができました☆

みんな一生懸命走っていて、応援しているこちらもアツくなりました。

2021年は僕にとってはとても大きなターニングポイントの年になりました。

40歳になってみて、まだまだ色々やりたいことが山ほどあります。

娘たちも来年は長女がカナダの高校卒業、
次女は中学入学となり、
今までとは違うステージに入ることは確実です。

僕がこうして沢山のギフトを感じているように、
家族みんなそれぞれのギフトを感じていることでしょう。

いつ死ぬか分からない毎日ですが、
まだまだ面白い日々は続いていくのでしょう(#^^#)

そんなこんなで今年1年、本当に沢山の人にお世話になりました!
来年もどうぞよろしくお願いします

ザ・ギフト①~母島クリスマス活動と母島青年会の物語

2021年12月25日 | 母島 日常 日記
■今年も母島の前浜にあるガジュマルにクリスマスイリュミネーションが光っています♪
これは母島観光協会のアクションで、母島青年会が毎年取り付け協力をしているものです。

僕はこの光景が大好きです。
なぜなら、ただの美しい飾りなのではなく、幾つものストーリーを含んでいて、それを知っているからです(#^.^#)
今日はその背景を少し紹介したいと思います。

毎年、青年会のみんなでああでもない、こうでもないと模索しながら、
楽しんで取り付けしているので、毎年デザインが変わっていて、そこもお楽しみの一つです♪

点灯は12/12~1/10までで17時~21時です。
取り付けた直後から、島民や家族連れがクリスマスの景色を楽しんでいて、
とっても幸せな気持ちになっていました♡


■この12月は久しぶりにこうした地域のイベント活動が続いて、
そのままクリスマスを迎えて、とてもじんわりと感動したことがあります。
「ギフト」についてです。

母島で生活していて、例年だと毎月の様に何かしらのイベントがあり、
日々忙しく過ごしているのですが、
この2年間はコロナ禍ということもあり、イベントがほぼなくなり、
こうしてスポットでイベントを実施したりして、その有難みを再確認しました☆

その中で色んな場面でギフトをプレゼントしたり、
逆に頂いたりする機会があるのですが、
そのギフトはモノだけの話じゃないな、と心底思わされる1か月でした。

その一つとして、
青年会のみんなでガジュマルのイリュミネーションを取り付け終わった後に、
着け忘れた大きなイルカとカメの装飾を倉庫で発見するという事がありました。

今更、大人数を呼べるわけでもないし、
雨ざらしの為に配線をしっかり養生しているので、
追加する際にはそれなりにひと手間かかります。
最初は、カメとイルカは今年はいいねという諦めムードでした。

観光協会の職員さんに相談され、話をしている時に一言、
瞳をキラキラさせて、
「これで子供たちが喜んでくれるのなら、ぜひやりたいです!」
その一言で一気に心が動かされました♪
なんというホスピタリティ!!

お互いの仕事の休みや合間をぬって、新たにイルカとカメを追加したのです(#^.^#)

数日後、新たに追加したカメやイルカにも子供たちや島民が気付いてくれて、喜んでくれました♡

この小さな一件は僕にとってはとても大きな出来事で、
なんだか色んな初心を思い出させてもらうキッカケとなりました。
‟なぜこの活動をしているのか”そんな根本理念に立ち返る大きな部分だったのです。

これぞまさにギフトです♡
何を大切にして暮らしているか、ハッとさせられました。
こういう気付きが、みんなで活動しているいい部分だと思います♪


ベタ凪の沖港内に浚渫船が佇む中の夕焼け、
島民が「この美しい光景を写真に収める術は俺にはないな。ジャイアンのカメラはどうだい?」
と言われて、撮った写真です。
現場の半分くらいはその雰囲気を表現できているでしょうか?

自然と人の暮らしとクリスマスと。
お母さんの自転車に乗った小さな幼児が、
「わあ、きれいだね~!サンタさんもいるよ~」
「そうだねぇ、綺麗だねぇ」
そんな他愛もない会話なのですが、
なんだか抱きしめたくなるような愛おしい雰囲気がありました♪



■まだまだギフトはあります(笑)。
去年同様、コロナ禍ということで例年の母島のクリスマス子供大会は、
屋外のクリスマススタンプラリーという形に姿を変え、
各ブースで色んなレクを行い、子供たちがスタンプを集めるスタイルで実施しました。

僕たち青年会は学校校庭で、
①ジャンケンポイ、あっち向いてホイ!
②ジェスチャーゲーム
③面白クイズコーナー
④プレゼントコーナー
を実施しました。

それぞれのブースにリーダー的な人を任命し、任せる形式を取ってみました。

まずは会場の設営から1日が始まります。
地域の大人が、子供たちの為に舞台をクリスマスの装飾に変えていきます♪

学校のブランコもこの通り♡

これ、実は大人たちも相当楽しんでやっていて、
子供たちに贈っているはなのですが、
実は大人も子供たちの楽しんでいる姿にめちゃくちゃ癒され、
ギフトを頂いているのです(#^.^#)

クリスマススタンプラリーを終えて、
そのままガジュマルイリュミネーションを取り付けて、
お昼過ぎに解散したのですが、
また夕方にふと集まったメンバーが
「今日はなんか楽しかったね~♪」
「うん、こんなに話したことない人と話した日は初めてかも~」
「子供たちの可愛さに癒されました♡」
そんな言葉を要所要所で聞くことが出来て、僕は感無量でした♪
なぜなら、ずっと何年も、この雰囲気を目指していたからなのです。


■母島青年会は母島の若手の地域団体で、
近年では主に地域のイベントの運営やお手伝いを主軸に活動しています。

職場も性別も立場も超えて一緒に活動するので、
様々な交流という側面も持ち合わせています。

僕が母島に来た当初(10年前)は非常に活発で、
祭だ宴会だイベントでは出店にダンスに劇にと大忙しでした。

しかし、時代とともに、メンバーは雰囲気も変わり、
主に学校の先生メンバーが8割を超えるようになってきて、
地元の若手メンバーが減ってきて、
なんだか"やらなければいけない感”を感じられるようになり、
少し参加者に重荷に感じられる場面が幾つか見られました。

人数の少ない母島。
もちろん学校の先生は貴重な若手の人手で超重要ですが、
学校の先生に任せてばかりでもいけないと思うのです。

数年間の赴任の中で一緒に活動して楽しんでいける部分はいいのですが、
いつの間にかそこに甘えて、任せっきりになって「どうしてこの活動をやっているのだろう?」が
分からなくなってきているように感じられました。

色々あって、女性のメンバーもたった数人になってしまい、
なんだか楽しい雰囲気が薄くなっている気がしました。

3年前、僕が会長にならせてもらう少し前から、
まずは
「やりたい人が参加して、できる人がそれぞれできることをする。
 強制はしない。そして、なんか楽しいねという雰囲気にする」
これを目標に活動してきました。

会長になった年に、
グッとそこの部分に踏み込めた気がして、
返還祭もクリスマス大会も大いに盛り上がり、
古いメンバーから「なんだか青年会、昔の楽しそうな雰囲気になってきたね」と言われて、
とても嬉しかったのを覚えています♪

そんな中、僕が会長になって2年目の春にコロナ禍に突入し、一気に宴会やイベントが出来なくなり、
人の交流が一気に希薄になってしまいました。

オンラインのZOOMを使ったり、色々模索しましたが、やはり難しい課題が出てきました。
そんな中、今年の春の総会は歓迎会こそオンラインにしましたが、総会は実際にリアルで集まって、
お互いの顔を確認し、道端で会った時に誰か分かるような場面を意識的に作ったりしました。

それからもイベントはできないながらも、
少しずつ色んな場面で人と人のご縁を繋ぐことを意識してやって来ました。
そんな中でのこのイベント、さっきの感想だったので、とても嬉しかったのです(#^.^#)


■青年会の活動もこれまでの活性化も
僕一人の力ではなく、みんなの協力なしでは到底無理な事です。
青年会の役員のみんなも幾度となく集まって話をしてきたし、
活動に参加してくれた会員もそれぞれ、楽しんで参加してくれました♪
本当にありがとうございます(#^.^#)

スタンプラリーのジェスチャーゲームでは、
隊長を任せたSさん、なんと100個以上のネタを用意してくれて、
それにハマって、リピートする子供も発生(笑)。←特にうちの次女w

チンパンジーの真似に対して「ドラミング?」という専門用語が発生したり、
ニワトリのジェスチャーに「烏骨鶏?」なんて母島らしいワードが出てきたり、
終始、笑いの連続でした。

子供の反応も楽しいし、
大人もそれで楽しむ。
もうお互いに十分すぎるほどのギフトです☆

それぞれが言われてやる、ではなく、
主体的に自分に何ができるか?と考え、楽しんで関わることができたからこその達成感。
それが青年会などの地域活動の醍醐味な気がするのです☆

その中で、子供たちがワッと走り集まる様の躍動感は、
なんだか本当にウキウキさせられました(#^.^#)


子供たちは役場の婦人会ブースから、
ステキなカップケーキを持って来ていました。

大人からのギフト。
それを作る側へのギフト。


クイズコーナーでは、
幼児向けな優しい質問から、
非常に凝った質問まで、数多く夢と希望と絶望の交じった素敵なクイズが用意されていました☆

この答え分かりますか(笑)?

当日はサンタの恰好をして、子供たちにいじられまくっていたD先生が監修したクイズです。


島の大人たちが、子供たちの為にこうして汗をかいて、楽しむ。
それが島のクリスマスなんだと思うのです♪
愛が詰まっていて、最高です(#^.^#)


■クリスマスって、
プレゼントをもらうのももちろん嬉しいのですが、
相手の事を想ってプレゼントを用意する時間、プロセスが実は一番のギフトな気がするのです♡

それで相手が喜んでくれる。
なんてピースフルな世界なのでしょう(#^.^#)

僕がバイブルにしている本の一つにリトル・トリー(フォレスト・カーター著)という物語があります。

その中で大好きな場面があります。
それはインディアンの少年であるリトル・トリーがある虫に素敵な匂いがあることに気付きます。
それを祖母に伝えると、長年生きてきた祖母にとってもその匂いの事は知らなくて、ビックリしたのです。
その後の祖母の一言が凄いのです。

「おまえはとっても正しいことをしたんだよ。
 何かいいものを見つけたとき、まずしなくちゃいけないのはね、
 それをだれでもいいから、出会った人に分けてあげて、
 いっしょに喜ぶことなの。

 そうすれば、どこまでも広がっていく。
 それが正しい行いってものなんだ」


僕はこのエピソードが大好きで、
嬉しい事や感動したことがあったら、その時伝えたい人に伝えるようにしています。
きっとそれが世界を少しでも平和に近づけると信じているからです(#^.^#)

そんなストーリーがあるからこそ、
今回の母島前浜にあるガジュマルのイリュミネーションの輝きは、
深く温かいものになっているのです♡

ほんと、島のみんなに感謝です(#^.^#)

ザ・ギフト②に続く


くさやと泪と新島と

2021年12月18日 | 大切にしていること
■「いやぁ、嬉しいなぁ…本当にありがとう~」
島の90歳を超えるレジェンドに言われて、思わず涙ぐんでしまいました。

どう言葉に形容したらいいのでしょう。
感動が言葉にできません。
泪で溢れてきます。

レジェンドの彼は10代の頃に太平洋戦争前に母島の南崎のくさや工場に通い、
戦後は母島最期のくさや職人でした。
母島で長年暮らしていて、知らない人はいないレジェンドです。
※このレジェンドさんについては過去の昔話の紹介記事でも触れています。

ちなみに「くさや」とは伊豆諸島の新島発祥といわれる魚の加工食品です。
主にムロアジ(クサヤモロ)を開きにして、くさや液と呼ばれる秘伝のタレをつけて干したものです。
独特のにおいを放ちますが、味は抜群の珍味です♡
僕が地球上で一番好きな食べ物、アオウミガメの煮込みの次位に好きな食べ物がくさやです。

こちらがムロアジです。島では主に夏場に釣られています。僕が島で一番美味しいと思う魚です☆

■とある経緯でレジェンドの彼にくさやを提供したいという話になり、
くさやのルーツでもある新島のくさや屋さんを探そうと考えていました。

彼は戦後に伊豆諸島のくさや製造所を回り、
昔母島にくさやの液を分けてくれたくさやの発祥の地・新島に辿り着きます。
しかし、時が流れあまりに高齢になり、そのくさや屋さんの名前を思い出すのは困難でした。
ある機会に僕が彼の家に急に伺うことがあり、ふと「くさや」の話になりました。
そこで急に思い立ったように僕はその場で新島の友人に電話をしました。

新島の友人とは東京宝島事業を経て知り合い、共にアウトリガーカヌーを漕ぐ仲間です。
彼は日中の仕事中にも関わらず、電話に出てくれました。
僕が事の経緯を話し、彼は新島に今は6件のくさや屋さんが現存していると丁寧に説明してくれました。

少しずつ、くさや屋さんの名前をひとつずつ挙げてくれていました。
目の前のレジェンドは首をもたげて、違うと訴えています。
確か3つ目だったでしょうか?
新島の彼が「菊孫(きくまご)…さん」と行った時、
目の前のレジェンドの目がカッと開き、「それだっ!!」と声を上げました。

新島の彼が電話越しに話します。
「菊孫さんですかぁ!新島でも一番の老舗ですよ~!」
僕が訪問するときは不安と戸惑いの最中にいて、
ずっと浮かない顔をしていたレジェンドが、
僕が思うに今年一番の最高の笑顔で笑ったのです!!
この瞬間の笑顔が忘れられません☆

はるか昔にレジェンド自身が訪れた、
くさやのルーツを巡る旅のクライマックス先の名前を思い出した、
その瞬間に自分が触れてきたくさやに関わる全てを鮮明に思い出せた瞬間に思えました。
「菊孫だよ!それだ!いやぁ嬉しいなぁ~」
レジェンドは何度も何度も呟きました。
行動にしてみれば、ただ電話しただけの些細なことだったのですが、
そんな些細なことで得られたものは、
今でも思い出すだけで泪が溢れるような感動の笑顔とご縁でした♪

本当に有難うございます!!

これはHOSSYと呼ばれるアルミ製でくさやの形に作られた洗濯ばさみです。
新島のメンバーが近年の海洋プラスチックゴミ海洋流出防止の啓発を目的として作成し、まずは新島島民向けに配布したのが始まりのようです。
我が家にもサンプルを頂いていますし、こちらから詳しい情報や購入ができます!
今回のご縁をつないでくれたのも、このHOSSYを作ったメンバーとのご縁のおかげです♡


■さてさて、そんなご縁で繋がった新島のくさや製造の老舗「菊孫商店」。
レジェンドと話して涙したその日に早速電話してみました。

もちろんオンラインショップなどでも簡単に購入はできるのですが、
こういう時は直接声を聞いて注文したいものです♪

電話に出て戴いた方に母島の最期のくさや職人のお話をさせてもらいました。
すごく喜んでくれて「うちのお父さんかおじいちゃんに会ってるのね~」と一言。
高齢者向けの柔らかめのくさやも用意できると話も頂きました☆

もちろん、レジェンドが日々関わる高齢者在宅支援サービスセンターにこの件を紹介し、
うちはうちで自宅用に早速注文しました(#^.^#)

菊孫さんが小笠原に発送するのも慣れたもので、
おが丸の運航予定を把握していていました。
竹芝出港の2日前に新島で発送すれば届くそうです!
頼んで次の便で届くという驚きの速さで自宅に届きました。(届けたのは配達仕事の僕ですw)

小笠原へはゆうパックの冷蔵(チルド)で発送できます。
嬉しい菊孫商店のくさやがものの数日で届きました♪

電話で注文するときに種類や値段も聞きました。
冷蔵で購入すると、今まで真空パックで購入していた価格に比べて、とても安い印象でした。


■今回はムロアジ、トビウオ、コアジを3000円分頼みました。(来週になったらサメのもあると言われました😲)

我が家にとっては12月の師走のお歳暮みたいなものになりました(#^.^#)

想像以上にボリューミーなくさやが届きました♡

こちらがメインのムロアジのくさや(中サイズ)です。
なんとまあ立派な…
これで中サイズですかっ!

レジェンドが伊豆諸島のくさやの製造所を回った時は、
三宅島も御蔵島もまだくさやを作っている頃だったそうです。
自身の父親の出身地の青ヶ島もその時に初めて訪れたと言っていました。

この開きひとつで400円を下回ります。
あんなに手間暇かけて作ってくれてるのに、こんなに安くて大丈夫なのかと心配になってしまいました。

くさやが自宅に届いた入港日、僕は入港配達で帰りが遅い状態でした。
12月はクリスマスセール、ボーナス、お歳暮と荷物が多いシーズンです。
いつも20時を過ぎる帰宅です。

今回は届いたその日に妻が配慮してくさやを焼いてくれました♡
周囲に立ち込める匂いはご愛敬(笑)。
たまらなく愛おしいこの匂い、これまでの経緯もあるのでいつも以上に深みが増しています♪

焼いた状態が冒頭の写真なのですが、一口食べてみると…
「美味しい!!」
久しぶりのくさやです。

新島の老舗のくさや。
母島のレジェンドが今年最高の笑顔を見せてくれた「くさや」です☆
こんなにも味わい深いくさやは初めてかもしれません。

なかなか固いものは食べにくい年齢のレジェンドですが、
ぜひこの菊孫さんのくさやを食べてほしいと思います。

毎日「楽しみだなぁ」と笑顔で話していて、
こっちがそれに癒されて元気をもらっています。

御幸ノ浜展望台での夕陽です。この冬場の限られた時期だけ見れるレアな場所です。

■そんなくさやが届いた日は次女の料理の日でもありました。
中学生の先輩の誕生日でもあり、作って贈りたいと。
そして、次女自身の10月の誕生日にわざわざ自宅までプレゼントを届けてくれた人にお返しをしたいと、
頑張ってカップケーキやら、学校の家庭科で習った逸品を届けていました。

僕は人の為に自分の時間を割いて行動することが出来る次女を素敵なだぁと思って眺めていました。

人は一人では生きていけないし、
常に相互間で支え合いながら生きていくものだと思います。

コロナ禍、SNSの発達で人と人の直接のやり取りが疎遠になりがちな中、
こうして行動に移せたことがとても素晴らしいと思いました♡
(僕は何をやっているのかすら知らなかったw)

そんなほっこりした気持ちで入港配達から帰ったあとに、
次女と車でプレゼントを届けに回りました。

自宅に帰った時に、
くさやを焼くにおいが思いっきり周囲に充満していましたが(近所の皆さんごめんなさい!!)、
色んなご縁と優しさが思い出せる匂いとなり、なんだか心がとっても温かい日になりました♪


■師走に入ってから、なんだか感動ばかりしています。
ブログに書くのが全然追いつかない状態です。
(ブログは僕自身が忘れない為の忘備録的な意味が一番大きいです)

また追々書いていこうと思います。

今日紹介したムロアジ(クサヤモロ)は僕が島のお刺身で一番好きな魚です。
日持ちがしない種類で、釣ったその日に刺身で食べます。
翌日の場合は身が少し柔らかくなっているので、ネギ、ニンニク、ショウガとあえてタタキにしても絶品です♡

近年だと、10年ほど前でしょうか、学校の家庭科の先生がレジェンドに
今またくさやを作れないかと相談し、
その時にくさや液を取り寄せた時も菊孫さんだったそうです。

奇跡のような色んなご縁が今回も繋がりました(#^.^#)


■そして昨日は突然畑の烏骨鶏たちが警戒の鳴き声で大騒ぎしていていました。

ふと上を見上げたら、島の生態系の頂点に君臨するオガサワラノスリさんが電柱の上にいました。

天然記念物で世界でも小笠原諸島にのみ生息しています。

カメラを構えたら、睨まれちゃった!!
カッコいいけど、怖い~~


12/20 追伸
レジェンドさんに菊孫さんのくさやを焼いて持っていくことが出来ました♪
「何年ぶりだろう…嬉しいよ(#^.^#)」

焼く前のムロくさや、トビウオくさやも見てもらって、
「立派なくさやだね~」

そして、ついに食べてもらいました。
しっかりと噛んで、一呼吸おいて。
「うまいっ!
 この味だよ!変わってないなぁ~」
「やっぱりくさやだね。ありがとう!ガハハハ!」
もう何も要らないほどの最高の笑顔と言葉を頂きました♡

やった事は話をして、品物を注文して、準備して、食べてもらうだけ。
誰にでもできる些細なことです。

それがこんなにも感動してもらえて、感動できるなんて…
生きてて本当に良かった♪
そう思える瞬間でした。

一期一会のご縁に感謝です(#^.^#)


ご縁が繋がる日々~島と人と鳥とクジラと風と

2021年12月11日 | 母島 鳥
■「ご縁」という言葉、
色んな所を旅していても、
日々島で暮らしていても、
人との出逢いや関り、出来事などで、
この言葉ほどしっくりくるものはないかも知れません。

これはゴミ回収の仕事の職場で同僚のバリ島出身の仲間が
「今日は満月だから」
といって作ってくれた素敵なクラトンという飾りです♪
彼ともバリ島を案内してくれたご縁です(#^.^#)

今日は昨日までに強烈にご縁を感じる機会があったので、
島に来る渡り鳥の紹介をしつつ、ご縁を語りたいと思います。

これはミヤマガラス。
2021年11月の下旬に突如、母島に6羽現れました。
ムクドリ3羽も従えています★

「ジャイアン!!カラスが来てるよ!!知ってる?」
島の子供たちが嬉々とした顔で、僕に話しかけてくれます。
それがとっても可愛くて、嬉しくて、そんなご縁にも感謝です(#^.^#)

大きくて目立ちますし、
普段からカラスがいない地域なだけに、
島民が驚いたやら嬉しいやらで、
島のSNSでも賑やかです。

母島観光協会にも話に行ったら、
職員さんが目をぱちくりさせて、カラスの存在に驚いていました(#^.^#)
母島観光協会のブログにも紹介されています)

小笠原は近くに島がない絶海の孤島ですので、
そんな島に渡ってくる人や鳥とのご縁は、とても貴重で有難いものだと思っています。

珍しく現れては島民や子供たちにも見えるエリアで存在感を表せるカラスさん。
「いい所にいた!カラスが来ていて、あれはヤバいんじゃないか?居ついたら、大変な事になる。
カラスを見て、ジャイアンにずっと話そうと思ってたんだよ」
島のレジェンドもわざわざ、声をかけてくれます。

母島に来るカラスのご縁も面白いのですが、
それ以上に僕が興味深くて有難いのが、
わざわざ僕に話してくれようとしてくれる、
島の子供たちや友人知人とのご縁です。

さほど鳥好きでもない僕が、
前職ですがアイボの活動や今も鳥獣保護員をやっていることで、
島民の中でもある一つのご縁に繋がっています。
本当に有難い事だと思います♪

あまり話題にはなりませんが、内地で普通に見かけるムクドリさん達も、
母島ではレアな存在です。

内地に行くとお世話になる千葉の行徳にある公園でよく見かけるので、
なんだか親しみがある鳥なのです(#^.^#)


■こちらは今シーズン初のザトウクジラです。
11月からほぼ毎朝、鮫ヶ崎展望台で観察を続けるうちの奥様。
2020年は11月24日、2021年は12月5日が母島の初確認となりました。
「いたよ~♡」
朝から興奮した妻から電話があり、その後僕も鮫ヶ崎に行きました。
見ると、まだ大人になりきれていないようなサイズのザトやんがいました。


ザトウクジラとのご縁も不思議なものです。

僕は元々子供の頃から何故か鯨類が好きで下♪
島に来てみて、そんな大好きなイルカやクジラが日常的にいる暮らしをしてみて、
ますますその魅力に惹かれています。

今、長女が暮らしているカナダのエリアも夏場にザトウクジラがやってくる地域です。
3年前に夏のザトウクジラにカナダで再開した時は、なんだか不思議なご縁を勝手に感じていました♪

今、長女が留学できているポートハーディ。
ホームステイ先となっている義父も亡き母が繋いでくれたご縁です(#^.^#)


■ご縁というものは不思議なもので、
必要があるときは勝手につながっていくもので、
必要な時に必要な人に何故か繋がっていきます。

旅先でももちろんそうなのですが、
日常でもそのご縁のつながりは日々発生しています。
これは本当に有難い事だと思います。

逆に離れていくご縁もあります。
何をやっていてもうまくいかない時、
勝手に疎遠になっていくご縁もあります。
これも有難いもので、その流れに任せていると、
不思議と周りは気持ちのいい仲間が残ります。

昨日も僕の中では大きなシフトとなる大きな出来事があったのですが、
やはり繋がるご縁は素晴らしく、有難いことを再確認することが出来ました(#^.^#)


こちらはよく母島にも渡ってくるハクセキレイちゃん。大好きな鳥です☆

僕は基本的にそのご縁の流れに身を任せます。
上手くいく流れの時は勝手にどんどんとご縁が出来て広がっていきます。
上手くいかない時はご縁が広がらないし、滞る感じがします。
よくできてるなぁと感心するほどです(#^.^#)

それに贖うことなく、しなやかにその風に乗る。
島の移住や旅、暮らしの中での出来事はすべて、そんな風のような流れが存在する、
そんな気がしています。

本当に不思議なのですが、
その風を感じるセンスがあれば、だいたい健やかに過ごして生きていける気がするのです。

特に旅をする人、
それもびっちり予定を組まずに、
ご縁に身を任せる自由な旅のスタイルができる人は、
そのセンスがある人な気がします。

父島と違い、
アクティビティが多く用意されておらず、
案内看板やガイドやショップも充実していない母島を心底楽しめる人は
そんな素敵なセンスを持った人なのだと思います(#^.^#)

こちらは毎年いらっしゃるヒドリガモさん。多いときは30羽以上来ることがあります。

■島で暮らしていて、もちろん色んな事が日々発生しています。
こうあってほしいなと願っていても、そううまくいかないこともあります。
上手くいくために、僕も色んな行動や活動を通してアプローチするのですが、
なかなかうまく進まない時があります。

もちろん僕の能力や気配りが至らないという点はあると思いますが、
それ以上にこのご縁の風のような、そんな存在を感じずにはいられません。
無理に強引にやることはないと思うのです。

この夏、豊島の森島さん達と対談を行ってから、
母島の減ってきている次世代の人材確保について、
今まで後ろ向きだった観光という分野の必要性を強く感じ、
僕自身も母島観光協会の会員になり、動き始めました。

その中で、うまく進むことと、うまく進まないことがありましたが、
この数日でそこの風の向きが一気にハッキリしました♪


ユリカモメと思ったらズグロカモメさんの様です☆これはなかなか珍しい♪

こんな狭い田舎の島なので、色々と問題が発生することがありますが、
星の数ほどやりたいことがある中で、
沢山の課題が山積みで動いていこうと思う中で、
ご縁が繋がらない所に時間と労力を割くことに、あまり意味を感じません。


■僕が最初に母島に来た時に感動した母島観光協会。
対観光客だけの業務だけでなく、
色んな分野のイベントを立ち上げ、島民も多く関わって学んで来ました。

そして、
島の子供たちが日々、遊びに来ていて、島民が集まり色んな井戸端会議が発生する雰囲気だった船客待合所。
時代が変わり、今はそんな景色も変わってきました。


芝生の上でドヤ顔のホシムクドリ。これは島に毎年来る渡り鳥ですが、内地ではレアな鳥の様です。

人というものは、
なんだか過去に良いなと思ったものに固執してしまうもので、
自分が20年前に心底いいなと思った風景にこだわって、
なんとかその雰囲気に近づけないか?と思ってしまいます。

しかし、月日とともに時間は流れ、
人は入れ替わり、景色も関係も状況も移り変わっていきます。

過去と同じ景色がないことが当然なのに、
ついそこにこだわってしまうのは、
僕的にはつまらないことだと思っています。

大事なのは過去ではなく、未来に向けた今です。
これから、どうしていきたいか、どうした未来にしていきたいか、だと思います。

渡り鳥は命をかけて大海原を渡っていきます。
母島に辿り着けても、衰弱が激しくて、死んでしまう鳥も少なくありません。
だけど、彼らは過去ではなく今を生きています。

そんな姿勢に、勝手に心打たれています(#^.^#)

クイナの仲間のオオバンちゃん。島の渡り鳥ではレギュラーな存在。斬新な水かきがポイントです☆

そんな活動の中、
やはり繋がるご縁は大切に、
疎遠になるご縁にはこだわらないスタイルが大事な気がします♪
無理に滞ってもいい事はないと思うタイプです☆

母島の観光というものも、
他地域と変わらず、随分と変わってきた気がします。

過去の栄光やいいおもい、
自分だけの利益や保守になることなく、
その地域にとってのベターな形を作って行ければと思います。

そういう意味で、今の母島は過渡期です。
これから色んな問題が表面化してくるでしょう。
今までスルーしてきた課題や問題が浮き彫りになってくると思います。
これからどういう島にしていきたいか、みんなのその意識が重要だと思います。

これも割とよく見かける渡り鳥のオナガガモ♀。♂はなかなかお目にかかれません。

もちろん島を作って来てくれた方へのリスペクトは忘れてはいけません。
だけど、過去にこだわっていてもナンセンスな気がします。

それを乗り越えて、
新しい島の在り方というものが出来ていくでしょう。

僕はそんな前向きに動く仲間を応援します♪

逆境すらも楽しんで乗り越えれる、超一流のセンスを持つ。
それが僕の目指すMaster of Lifeです!

どんな時も楽しんだもん勝ち!!

島に時々渡ってくるカンムリカイツブリ。大好きなルックスです♪

冒頭の飾りクラトンの作り方の参考動画です。
島のバナナがあれば簡単に作れてしまいます(#^.^#)
よかったらどうぞ↓






七五三と厄除け、お宮参りの母島秋の神事

2021年12月02日 | 母島 日常 日記
■11月23日は月ヶ岡神社例大祭の日。
戦前は島民に大神宮と呼ばれ、相撲なども盛んだった母島の暮らしに大切な秋の風物詩。

例年であれば午前に七五三などの神事を行い、
その傍らで子供会がチンドン屋で集落を回り、
昼からは神輿、夜は芸能大会とにぎやかな1日になる日です。

今年もコロナ禍で通常のお祭りは中止となり、
七五三や厄除け、お宮参りの神事のみ執り行われました。

この状況下で神事だけでも行ってもらえる事に感謝です☆

いつも天気が不安定なこの時期ですが、今年は見事土砂降りに遭う巡りあわせでした。

運営の方々が用意してくれたテントの下で神事が進みます。


南の島の母島ですが、こういった部分はやはり日本なのです。
僕は仏教やキリスト教を進行しているわけではないですが、
アニミズムのような八百万の神様をいつも感じています。

こうした行事の度に、ハッとその存在を感じさせられます。



■みんなの様を見ていると、自分の娘たちの七五三の頃を思い出します。
今でこそ次女は小学6年生、長女は海外で高校3年生を迎えて、健やかに暮らしていますが、
それがとても有難いことだと再認識させられました。

栄養状態の悪い昔は、7歳まで無事に育ってようやくホッとする、そんな節目の行事といいます。

晴れ着姿の子供たちを眺めていては、
ふとそんな気持ちを思い出していました。

親も子も普段なかなか着ることのない着物や袴に身を包み、
この晴れ舞台を楽しみます♪

子供にとっては窮屈な時間ですが、
女の子はこんな特別なお洒落は嬉しいようで色んなポーズを撮ってくれました♡

長女も中学生の時に巫女さんをやらせてもらい、
非常に喜んでいました。

島にいることで、いろんな経験をさせれもらえて、ほんと感謝です♪

■この季節ならではの奉納の品々。

2年前の台風被害で、この月ヶ岡神社もダメージを受けましたが、
こうして神事を続けてもらえていることが有難いです。


立派なオナガダイやでっかい分担も!!


母島のコンパクトな除夜の鐘の傍らで神事は進んでいきます。


■僕は今年40歳で来春に41歳を迎えます。
男性の42歳は本厄とも呼ばれ、色んな事が起こるタイミングの様です。

今回は前厄というわけで厄除けをお願いすることにしました。

厄年は、特にさまざまな禍、災厄が降りかかりやすい年齢とされています。
起源は古代中国の陰陽五行説とされ、
日本ではなんと平安時代にはすでに貴族の間で厄落としの行事が行われていたそうです。

男性にとっての40代は身体を壊してしまったり、
仕事の軌道が乗りに乗っている時期の注意する時期だったり、
色んな節目になるようです。

僕にとっても今年は大きな転職のタイミングで、便利屋を起業しましたし、
来年も色々と新しい事に挑戦するつもりです。

しかし、実際に40代で命を落としている友人も数人おり、
僕自身も思いっきりオッチョコチョイであることは間違いないので、
気を付けなければいけないと思っています。




■今年の秋も去年同様、雨模様が非常の多いので、こうした束の間の晴れはとても嬉しくなります♪

水不足や、超台風の被害を考えると、
水が多くて困るくらいがどんなに有難いことなのかと思います。

当たり前の日常の有難み。
日常でつい忘れがちですが、
こうして普通の日常を送れていることが奇跡だと思います。

感謝の気持ちを忘れずにいたいです(#^.^#)

今回は雨の七五三だったけど、色んなことを考えさせられる1日でした♪
七五三、おめでとうございます(#^.^#)


■去年9月に念願の購入を果たしたSUP。
なんと1年を過ぎましたが、まだまだハマっていますし、
新しい発見が続いています♪

これは先日の東港方面の遊歩道整備の仕事の時の事。

刈払い機やチェインソーと共に休憩時間用のSUPももちろん準備(笑)。
庚申塚にある探照灯基地や砲台跡の遊歩道の台風倒木などを片付けました。
 
一応、遊ぶばかりぢゃなくて、ちゃんと仕事もしてるんです(#^.^#)

もちろんその仕事を終えたら、ご褒美に久々の東港SUPを楽しみました♪

今回行ったコースは約6kmの東港大回りコース。
約90分の旅☆
臥牛角など、なかなか普段見ない景色なので、圧巻でした(#^.^#)

湾の外は海が悪かったのですが、
戻りの時はいい感じの追いのうねりで、
何回か波乗りも少しだけできて、
とても楽しかったです♪


2016年に縄に絡まったザトウクジラをレスキューした場所も通り、色々考えさせられました。

母島ではまだ陸からのクジラ確認上はありません。
(20日の入港はは丸で北港の沖で見たという観光客情報はあり)
去年の母島ざとやん初確認は11/24。
今年はそろそろかな~と楽しみに待ってます(#^.^#)

毎度毎度思うことですが、この雄大な景色を味わっていると、
世界はなんて素晴らしいのだろう、
自分はなんてちっぽけなのだろうと思い知らされます。

そんな師走直前の母島でした(#^.^#)