小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

海岸清掃2021秋~イルカに始まりイルカに終わる恩返し

2021年10月27日 | 海洋プラスティック
■先日、いつも大変お世話になりまくっている母島の自然に恩返しできる機会がありました。
海岸清掃です。

今回、10/16、17と実施した環境省のマイクロプラスティック対策の事業での海岸清掃に参加しました。
島民ボランティアの皆さんも募って、みんなでワイワイと海を綺麗にしてきたのですが、
その始まりから終わりまで、イルカ三昧でした♡

僕たちの乗る船の数メートル先で見事なきりもみジャンプをするハシナガイルカ。

僕たちは勝手にプラスティックや色んなものを開発しては、
海のゴミとして深刻な問題にさせている張本人には間違いないのですが、
こうして作業の前後にイルカの楽しそうな様を見ていると、
なんだか勝手に祝福された気分になって来ます♡

本当にどうもありがとう☆



■僕が海洋プラスティック問題に本気で目を向けるきっかけになったのが、
2016年の東港におけるザトウクジラの定置網絡まり事件、
カモメの釣り糸絡まり壊死事件がきっかけです。

私たちの暮らしの影響で、
こんなにも野生動物が苦しんでいることを、文字通り目の当たりにしたことで、
ハッとさせられました。

それをきっかけに要所要所で僕も海岸清掃に参加したり、
自主的に清掃したりするようになりました。

今回はイベントとして、なかなか行けない無人島でもある平島と向島に行って、
みんなで海岸を綺麗にしよう!ということになりました。



■結論から言ってしまうと、
2日間でトン袋5個分のプラスティックゴミを回収することが出来ました。

参加したメンバーにとっても、
なかなか行けない無人島に行けたり、
みんなでワイワイ作業出来たり、
行きと帰りにイルカ三昧だったりで、
参加してとても楽しいイベントになって、とても良かったです♪

何をするにしても、まずは楽しいというのが大事な気がします。
そこから色々始まっていく気がします☆


まずはみんなで漁船に乗って母島の属島・向島を目指します。

沖港を出て、早速ハシナガイルカ、ミナミハンドウイルカが出現!!
みんな一気にテンションが上がります♡
イルカちゃんのこの無条件に人を惹きつける魅力は凄いです。

しかもどちらも僕がいつも普通にSUPで行動する圏内の赤ブイ周辺での出現です☆

イルカで満足したご一行は(笑)、一路向島へ向かいます。


向島は母島属島の中で一番母島に近い位置に位置する大き目の無人島です。
父島と全く同じ名前の「コペペ海岸」「小港海岸」があり、
今回は小港海岸を集中的に清掃することになりました。

漁船がそのまま海岸に接岸することはできないので、
漁船から小さな伝馬船に乗り換えて、海岸に上陸します。


人の住む気配のない海岸というだけで、
やはり独特の雰囲気があります。

船の上からは分かりづらかったですが、
島に上陸してみますと、
沢山のプラスティックゴミが目に入りました。

これらが自然を汚染していると思うと、
申し訳なさで胸がいっぱいになります。


特に厄介なのが漁網です。
ノコギリ鎌で切って搬出します。


十数人もいると、ほんとあっという間にみるみる海岸が綺麗になっていきます♪
この小さなか海岸一つを綺麗にすることが、
地球全体のプラごみにどれくらい作用するかは分かりませんが、
数億個に及ぶマイクロプラスティックを未然に防いだことにはなると思います。


みんなでリレー形式で伝馬船に載せます。
人が多いとこの作業が本当にはかどります。感謝!!


ゴミを運んだあとはしばし探索タイム☆
向島のコペペ海岸を背景にヨガのポーズ♪


泳いで漁船に戻るときはムロアジの群れが!!
人はこんな光景に勝手に感動します。
当たり前の自然な光景に感動しちゃいます。
だから、頑張れます☆

■2日目は隣の平島へ。
平島は日本で一番アオウミガメが産卵する場所です。

昨日の向島に比べてゴミは少なかったですが、
やはり気になるプラごみはもちろんありました。


これをこのまま放置すると、
波で砕けて回収不能のマイクロプラスティックになってしまうので、
とても意味のある回収だと思います。

参加したメンバーに学校の先生も複数いたのですが、
「子供たちにもこのことを伝えたい!」と思ってもらえたのがとても嬉しかったです♪
いずれ子供たちも連れて来て実施するイベントを企画していきたいと思っていますし、
学校の授業でももっと海ゴミの事を伝えていきたいと思いました。

2日目の平島は小学生も2名参加してくれて、
色んな発見を僕たちに教えてくれました。

以前、ガラパゴスの高校生が小笠原に来て交流し、
僕は南崎を案内したのですが、
海岸に着いたとたん、当たり前にゴミを拾っていて感動しました。

そして、彼らはそのゴミを全身の装飾に仕立て上げ、
帰りも歌って踊りながら山を歩いて行きました。
「どうしてこんなに鳥がいないんだい?」
という質問に、
「そんなに大声で騒いで山を歩いたら、いなくなるっしょ(笑)!」
とツッコんだのを思い出します(笑)。


平島の長~いビーチを、
そんな話をしながら綺麗にしていきます。


2日目の平島もばっちり海岸を綺麗にできました♪


■2日目の帰りは蓬莱根付近で沢山のハシナガイルカと過ごすことが出来ました♪

速く動く船の帆先が好きなハシナガですが、
今回はなかなかゆっくりと戯れてくれました♪

こんなイルカ三昧な海岸清掃は母島ならではな気がします。

楽しそうに過ごしたり、
人にも興味をもって近づいてきたり、
野生動物にこんなにも“楽しさ”を伝えてもらうという生き物はそんなにいないのでは?
と思ってしまいます。

4m以下の小型のハクジラを総称して「イルカ」と定義しているようですが、
まさにこのヒトに近いサイズの鯨類ならではのものかもしれませんね。


■上陸後は海ゴミをトン袋に詰め込みます。

手に負える規模だったのが良かったです。
ちゃんと海岸を綺麗にしたという達成感もありました♡

トン袋に詰め込んだゴミは
僕の職場の一つでもあるリレーセンターに持ち込みます。
小笠原ではきちんと海ゴミの予算を確保しているので、
無料で海ゴミを受け取ってもらえます。
これは本当に有難い部分だと思います。

僕も以前から小規模ですが、海ゴミをずっと持ち込んでいます。


人間の生み出した沢山のゴミが、
海のあらゆる生き物に影響を与えていると報道されるようになってきました。

コロナでオンライン交流が発達し、
様々な学ぶ機会が生まれています。

母島の島民にもぜひそんな機会を作っていきたいと考えています☆

今日の午後は台風20号(マーロウ)の接近ですが、
その時間にハワイと内地の海ゴミで活動している皆さんとオンラインで打ち合わせです。
どうか停電になりませんように!!

2年前の台風被害を忘れていないので、
しっかりと養生して備えていきたいと思います。




自由と責任を以て~18歳と12才の誕生日

2021年10月16日 | 家族
■10月はとにかく忙しい。
ローゼルの収穫、冬野菜の作付、御嶽神社例大祭、
ハロウィン、そして娘たちの誕生日。

我が家のふたりの娘たちはなんと同じ10月生まれなのです。
今回、カナダ留学中の長女は18歳を迎えました。

カナダに数週間前に妻が送った荷物が、
なんとその誕生日ジャストに届き、
長女から次女への誕生日の荷物が船便で届きました。

コロナ禍で航空便がそもそも少なく、時間がかかる昨今、
1か月以上前に相手の事を考えて送った荷物が、
7777kmの移動をして丁度に届くなんて、
なんて嬉しい事なのでしょう(#^.^#)

■そんな親父からはまず長女にメッセージを送りました。
娘たちの誕生物語にも書きましたが、
島で結婚して、子供を授かり、
切迫早産で色んな人に支えられて、
内地に緊急搬送されて入院しての誕生。

その娘が遠く離れた地で18歳を迎える。
こんなに有難いことはありません。

少しプライベートな部分はカットしてますが、
概ねこんなメッセージを送りました。

【18歳の誕生日おめでとう!!】
誕生日おめでとう。
あなたが生まれた頃、
親の僕が想像もできなかった世界に今あなたはいます。

僕が18歳の頃は、昼間仕事をして、
夜間の工業高校に通っていて、
海外で学ぶなんて選択肢すら思いついていませんでした。
これから生きる少し先の未来と、
趣味の音楽と友人、異性の事ばかり考えていた(笑)18歳だった気がします。

あなたはこの秋に、コロナ禍でありながらも、
ようやくカナダ留学の3年目を迎えることができました。
日本の多くの同級生は来春以降の進路を決めて動いている時期です。
あなたは高校を卒業する来秋以降をどう考えているのか楽しみです。

今の日本では18歳から選挙権を得ることが出来るようになりました。
あなたの代から成人式も18歳になります。
つまり、自分の行動に対して、親が責任を取るのではなく、
あなた自身が責任を取れるという年齢に達したことになります。

親のお金や親の人脈に頼らずも、
自分の意志と行動で自由に生きていけるという、
素晴らしいターニングポイントだと思います。
これからはより自由に、
自分の意志で世界に羽ばたいて行ってください。
ありったけの自由とともに、
責任も一緒に伴っていきます。

どの学校に行け、
どの職種に就け、
どんな人と付き合え、
元々そうですが、
今後も一切、干渉する気はありません。

自分で決めて、自分で行動して、自分でその責任を負ってください。
あなたはあなたのものであって、
決して親のものではありません。

どこで何をしても構わないけれど、
親としてはいつもあなた自身がハッピーで過ごせて、
死ぬときに笑顔で死ねるようであることを祈ってます。

海外にいてもメールやSNSでこうして、
簡単にやりとりができる時代だけれど、
あまりやり取りがないときは、楽しんでいるんだなと思っています。

ただ、自分で対処できないほどに辛いとき、
心底困った時はいつでも頼ってください。

元々生まれ持った宝物、
その天性の人柄、人を思いやれる心、優しさ、芸術性、
それらを大切に健やかに生きていってください。
そしていつも多くの人に支えてもらっていることを忘れないで、
常に感謝の気持ちを持っていてほしいなと思います。

僕は今でもちゃんとした大人にもなった気はしませんが、
妻のお陰で夫婦となり、
あなたともう一人の妹のお陰で親になることが出来ました。
最初から親だったわけではなく、
間違いなくあなたの成長とともに、
僕も親として成長させてもらいました。

自分が立派な親と思ったことはないけれど、
あなたの父親になれて嬉しいです。
本当にどうもありがとう。

あなたは小笠原が大好きだし、
島の暮らしに憧れることもあると思うけれど、
親元に帰って生きていくという選択肢は、
基本的にはありません。
島で暮らしたいならば、
自分で住まいと仕事を手配してください。
あなたはもうそれができる年齢です。

カナダに行って、
日本ではなかなか学べない、
主体的に生きるということを学べていると信じています。
日本では当たり前に進学か就職しかありえない風潮があります。
あなたはその流れの中にいると思っていますか?
僕はもっと主体的で自由にいれてると思っています。

自分の責任で生きていける年齢の今、
自分で決めて自由に生きていってください。
日本はもちろん、
世界の国、色んな土地に旅に出るのもいいでしょう。
お金がないだろうから、各地で住み込んで働くのもいいでしょう。
頑張って奨学金や市民権を得て、
働きながら進学するもいいでしょう。

よく日本の大人や先生に押し付けられる
「将来の夢」なんてものに縛られず、
その時に興味のあること、好きな事、やりたい事に
どんどんチャレンジしてください。
それを実現するための環境を自分で作ってください。

最後にあなたが困った時に沢山の人が助けてくれています。
その恩返しはあなたが出逢う目の前で困った人の力になることで恩返しになると思っています。
人と人はそんな形で世界を作っていると思っています。

世界は本当に美しくて素晴らしい♪
改めて、誕生日おめでとう。

いつも遠く離れた小さな島からあなたの健やかな日々を願っています。



■そして友人達からも沢山のお祝いのメッセージを頂きました♪
世界中、様々な年齢の友人から祝福されていて、本当に有難いなと思います。

僕も妻も娘たちも、
日々沢山の人に支えられて生きています。
本当に感謝です☆
自分に余裕があるときは、
できる限り、困った人達のフォローをして、
恩返ししていこうと日々思っています。

感謝して、労って、リスペクトしていく…
そうして世界は少しずつ平和になっていく気がするのです♪


■長女の誕生日の翌日は次女の誕生日。
6歳離れている姉妹で、次女は小学6年生。
来年には中学生になり、あと3年半で島を巣立っていきます。

なんと1日違いの誕生日の姉妹。
長女がカナダにいる今、時差で同時刻にお互いが誕生日という不思議な現象になるのも3年目です♪

姉が巣立って3年。
いつも大好きで尊敬している姉が暮らしの中から離れ、
次女もバリやカナダ、ハワイに青ヶ島と外の世界の人と交流し、
姉とは真逆の人見知り、場所見知りだったながらも、
色んな視野を持ち、挑戦してきました。

来年からは中学生。
しっかりと大人の理不尽さにも納得できずに、
モヤモヤとする時期を経て、巣立っていってほしいと思います。

魚を捌いて、刺身を盛りつけできる。
ゴキブリを素手で掴める。
クライミングが大好き。
東港で頭飛び込みができる。
絵が上手い。
歌と踊りが大好き。
お菓子作りなど料理も好き。
超頑固もの。
ストイック。
怖がり。
などなど、慎重派な次女さん。

僕からは3年分の写真アルバムをプレゼントしました。
デジカメの時代に子供が手に取って見れる写真があればいいなと思って、
長女が6歳になった時から3年ごとに親元にいる15歳まで作成して贈っています。

アルバムを作りながら、3年間を振り返って、
子供の成長速度に驚くばかりです♪

子供に負けないように成長しようと思っていますが、
横にしか成長しないお年頃の僕(笑)。
精神面での成長を目標に、
娘たちの誕生を祝いたいと思います。
誕生日おめでとう!!


厳かな母島 御嶽神社例大祭2021

2021年10月09日 | 島のイベント
■本日10月9日(土)は母島の御嶽神社例大祭でした。
あれ?と思ったアナタは母島御嶽通です☆
そう、土曜日開催というのは滅多にありません。

基本は10月の第2日曜と決まっているからです。
今回は明日10/10が入港日の為、諸々の都合で土曜日開催となりました。

例大祭、と言ってもコロナ禍が続く2021年なので、
例年のような夜の宴は中止で、
日中の農業者へのご祈祷、神事のみの開催となりました。

いつもは200食以上作る農協婦人部の大仕事ですが、
去年に続き、関係者のみのお弁当の配布、
それでも前日から仕込みに動いてくれていました。
本当に感謝です☆

清掃と神事を終えて、神社を下ると、
婦人部の皆様の気持ちの入ったお弁当を家族全員分、頂きました♪
本当に有難うございます☆


■さて、この母島の御嶽神社例大祭の起源はいつか?
島のレジェンドに聞いてみました。

元々は戦前に母島の農業の第一人者でもある鈴木美義氏が、
長野の御嶽神社から母島に持ってきたのが始まりだそうです。

戦後は都営住宅が母島に建設される昭和48年夏頃に
再建されたと言っていました。

その頃は現代のような太鼓やカラオケ大会の宴ではなく、
ご祈祷、神事の後は夕方に提灯を付けて、
島民のお参りを迎えたと言っていました。

当時、母島は復興の建設者ばかりで、
女性が少なく、鈴木美義さん自身が天ぷらを揚げてもてなしていて驚いたと言っていました。

これは2018年の御嶽神社の参道の様子です。
提灯の灯りの中を、みんなで階段を上って参拝するのです。

近年はありませんが、
30年前頃は沢山のオガサワラゼミが提灯に入っていて、
子供たちが捕まえて遊んでいたと言います。

そんな光景も外来種アノールトカゲの影響で、
今は見ることはありません。

境内に上ると、みんな参拝をして、お賽銭を入れ、お弁当を受け取ります。

お弁当も、刺身にお餅も付いて、本当に豪華なものです。
僕自身はスタッフとして奮闘しているので、
あまり写真はありません(笑)。

お弁当をみんなで食べながら、小笠原太鼓やカラオケの一興に楽しんで過ごします。


こちらは2019年の御嶽神社例大祭です。
天候が悪く、村民会館での開催となりました。

村民会館は御嶽神社に比べて、
集落のど真ん中にあるので、より多くの人が集まり大盛況になります(#^.^#)
でもやってる当人たちも何のお祭りか分からなくなりがちなのが玉にキズです(笑)。


■話を2021年に戻します(笑)。
コロナ禍で大勢の宴会とはいかないので、厳かに執り行います。

まずは朝から神社の境内と参道を農業者で綺麗にしていきます。

私たちもここを訪れるのは年に2回くらいでしょうか。
初詣と御嶽神社のお祭りの時です。

僕は次女が妻のお腹に身籠った時、
切迫早産の気配があって、毎日この御嶽神社に通って、お祈りを続けました。
境内でお祈りを終えて、目を開けた時のタマナとガジュマルの森の景色を忘れられません。

そんな次女も無事に今は12歳になろうとしています。
本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

みんなで色んな世間話をしながらの作業。
このコミュニケーションも実は結構大事です☆



■掃除を終えると、祠の周りに道具を準備していきます。
父島から宮司さんが来てくれて、神事だけでなく、いつも色んな話をしてくれます。

準備が整ったら、百姓は一旦家に戻り、奉納する準備をしに行きます。

僕はすでに準備して来ていたので、宮司さんや先輩に色んな話を聞いたりしています。
そうこうしているうちに、神事がはじまりました。

今回は宮司さんに撮影を許可してもらい、記録として残すことにしました。

祝詞を述べて、みんなでご祈祷していきます。

一人ひとり榊を持って、ご祈祷する場面もあります。

木辺に神と書いて榊(さかき)。
これは本当の榊ではないそうですが、母島で準備されているそうです。


日常生活において、恐らく昔ほど神社が心の拠り所ではなくなってる現代、
母島の御嶽神社にまつわる諸々もその例外ではないと思います。

しかし、この機会に百姓が集って、みんなでご祈祷する、
感謝する、次の豊作を祈るというのはとても大事な気がします。



■2019年の猛威を振るった台風の被害で、社も損傷した跡があります。


今年も丁度収穫期を迎えているローゼルを奉納させて頂きました。


他にはスターフルーツやゴーヤ、ドラゴンフルーツ等、
沢山の島の幸が供えられています。


そして農協婦人部による突きたてのお餅。


お供えの定番のお米。


お神酒。


神事の一つ一つに、先代からの想い、意味が込められているのが伝わってきます。
この厳かな気持ちになる瞬間に実は大事な意味がある気がするのです。


■古い写真を紐解くと、その時の想いを思い出せないものにぶつかったりします(笑)。

これは2015年の御嶽神社のお弁当に使われたお弁当の四角豆とイクラで遊ぶ次女です。

まだコロナ禍の気配すらないこの頃は、
日々みんなでワイワイやっていました。



■そして御嶽神社例大祭の2日前は島の大事な友人夫婦の新造船・漁船が母島に到着するという日でした☆

今回は初めて、撮影を任されて、
ドキドキの初チャレンジです。

拙い写真だけど、
凄くみんなが笑顔になる最高の到着祝いでした☆

とっておきの写真はもちろんご依頼のだけにお届けなので、
みなさんには全体の雰囲気だけ伝わる写真をシェアします☆

無事の到着本当に良かった♪
そして、新造船おめでとうございます!!

そんな秋のひと時でした☆
最後まで読んでくれて、ありがとうございます(#^.^#)

便利屋を開業して4か月。感謝!!

2021年10月02日 | 便利屋 こまわりさん
■人口450人の母島で便利屋さんを開業して4が月が経過しました。
開業してから、有難いことに今日まで沢山のご依頼を頂きました。
毎日、こまわりさんの仕事をしない日はないくらいです。
利用してくれた方からも本当に感謝の言葉などを沢山頂けて、
本当に嬉しい限りです♪
どうもありがとうございます☆

写真は僕の宝物の10徳ナイフです。

これは3人の尊敬する人からそれぞれ頂いたものです。
僕の人生の節目節目に、何故かみんな揃って“10徳ナイフをプレゼント”してくれたのですが、
最近便利屋をはじめてみて、少しそのご縁に納得できた気がしました。

僕は島でこんな10徳ナイフみたいな存在になりたいのだな、と。

それぞれの専門のエキスパートまではいかないとしても、
誰かがふと困った時に、
10徳ナイフのように「ああ、お陰で助かった♪」そんな便利屋さんを目指していきたいと思います。


■便利屋さんをはじめてみて、
本当に多様なご依頼を受けて来ています。

草刈りや剪定はとても多いですが、
重いものを運んでほしい、郵便宅急便を出してほしい、
網戸を張ってほしい、自転車を直してほしい、
緊急時に駆けつけてほしい、
電気を取り換えてほしい、
クーラーを掃除してほしい、
インターネットで買い物をしてほしい、
ゴミを処分してほしい、掃除してほしい等々、
本当に沢山のご依頼を受けています。

開業前からやっていたことではありますが、
しっかりと開業してチラシを配ったことで認知され、
「お金払って頼めるって、本当に有難いよ!」
と沢山言ってもらえて、便利屋を始めて本当に良かったなと思う日々です♪

たった5分の仕事から、数日かかるものまで本当に多様ですが、
困っている人に寄り添える仕事はとても有意義です☆
こちらこそ、本当にありがとうございます!!


これはとある草刈りのご依頼の作業前後の写真です。
僕自身、草刈りは終わった後の達成感がたまらなくて、大好きな仕事なのですが、
草刈りをしていて「本当に気になってたよ!綺麗にしてくれてありがとう!」と島民に言われて、
とても嬉しかったです。

些細なことだけど、
人が喜んでくれるのはやっぱり嬉しいし、
感謝の言葉をかけてもらえるのが、
本当に励みになります。

今年の4月に迎えたターニングポイント
10年以上続けていた自然保護の仕事をやめて、
ゴミ回収の仕事、便利屋を開業したのですが、
その選択は間違っていなかったと思います。
毎日がさらに充実しています♪(収入は増えたり、減ったりですがw)

そしてこの秋からはもう一つ、
新しい流れに挑戦していきます。
今まで少し距離をおいていた分野なのですが、
母島部活堂の活動を通じて、
その分野にも関わっていこうと決心をしました。

色々、思いや悩みはありますが、
まずはやってみる!という僕のスタンスで動いていきます!
これについては、近々ブログ記事を書くと思います。



■そんな僕にとって宝物の10徳ナイフの紹介もしちゃいます。
ビクトリノックス / VICTORINOX
ピクニッカー NL

これは僕の旅の恩師でもある、
夜間の工業高校の最後の4年生の担任の先生から贈られたナイフです。

130年以上の歴史を持ち、スイス陸軍でも採用されているメーカーです。
これは確か、僕が卒業する19歳に小笠原に行き、さらに翌年に沖縄の西表島に行くときに、
プレゼントしてもらった気がします。

恩師曰く、
「このナイフは刃渡りが長くて、とても実用的。
 銃刀法違反にもならないし、海外にも持っていける。
 これさえあれば、かなり色んな場面で重宝すると思う。
 自分でお好みの刃に研いで使うんだよ。」
と言われたのを覚えています。
もう20年前の話なんですね☆

実際にこの刃渡りの長さが、料理などで重宝しました♪

そして、恩師によるこのロープの結び。
何気に使っていて「山登りを知っている人の結びだね」と何人かに言われました。
今ではその意味が分かります。

本当にありがとうございます!



■もう一つはこちら。
ビクトリノックス / VICTORINOX
クライマー

これは母島の尊敬する方からプレゼントしていただきました。
僕のことを想って、わざわざ購入し、贈ってくれる、
それだけで、なんて嬉しく、有難い事なのでしょう。

今でも母島で一緒に活動したり、働くことがあるのですが、
本当にいつも気配り、声掛け、島の子供たちを大事にする考え、
沢山のリスペクトに溢れています(#^.^#)

このナイフは、よく日常で活躍しています。
ナイフはもちろんですが、
実はハサミと刺抜きが意外と重宝しています☆

ふと必要なときに寄り添ってくれる、
そんなナイフです。

コンパクトなので、
ほとんどいつも携帯しています。



■最後にご紹介するのがこちら。
レザーマン/LEATHERMAN
BOND

これはこの春まで長年お世話になった職場の先輩から頂きました。
とても人間味があって、魅力的で尊敬できる方から、
このターニングポイントの節目として、贈って頂きました。
本当にありがとうございます!

このUSA製でアウトドアシーンで有名なレザーマン。
米軍御用達だそうで、しっかりとした作りです。

中でも特に印象的なのが大きなプライヤーの存在でしょう。
その根元にはワイヤーカッターなどもあり、色んな場面で重宝すると思います。

こちらはまだ頂いたばかりで実践ではまだ未経験です。
これから一緒に付き合っていくことになります♪


■僕が尊敬する、
素晴らしいなと思っている人が、
僕のことをわざわざ考えてくれて、
こうしてプレゼントしてもらえる。
こんなに有難いことはありません。

それぞれ別の3人が、
こうしてマルチツールを贈ってくれる偶然性。
そして、ギフトという言葉の意味を日々かみしめています☆

僕はこれまでも、今でも家族や沢山の人、大自然に支えられて生きています。
リスペクトと感謝の気持ちを忘れずに、
今度は僕が困っている人や、
その時必要なだなと思えるタイミングでギフトをしていければと思います。

それが便利屋だったり、
贈り物だったり、行動だったり…

それが一番の恩返しなんだなと思っています。
そしてそれが僕の人生のクレアナなのだと感じています。

本当に有難うございます!