小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

「耕すこと」と「耕さないこと」

2013年11月21日 | 自然農
■宮城自然農園ではほとんどの畑を耕しません。
しかし、場合により耕す場合もあります。
でも、基本理念としては耕さないで畑を作って(育てて)いくのです。

「不耕起栽培」という考えがあります。
それは土中の微生物が数センチ単位で種類が変わり、表層には落ち葉や微生物の死骸の層「亡骸の層」が堆積しているのでそれを活かそうと考えるからです。
これを耕してしまうと微生物は死滅し、せっかく出来た亡骸の層も攪拌してしまいます。

耕さないと土がカチカチになってしまう!と思いがちですが、意外と耕さないと年々フカフカになったりします。
それは微生物や草の根が自然に土を団粒化しているからです。
これを「自然耕」といいます。

これが理想の形です。
労力的にも楽ですし、化石燃料にも依存しないのでとても持続可能な農です。

■しかし、耕すことがいい場合もあるのです。
どうにも土が健全でなく栽培したい場合、芋類を植えたい場合は耕す場合などがあります。
あと耕したほうがより育ちやすい野菜の場合も耕します。

その場合は地上10センチ内の範囲で耕します。
ですが、基本的に耕運機は使いません。
鍬一本で行います。

それは化石燃料を使うことで持続可能ではないからと、
耕運機の土の回転の凄さ、土圧の強さを避けるためでもあります。

不耕起という考えと言葉にとらわれずに、選択肢の一つとして「耕す」「耕さない」を使い分けています。

母島には耕運機をかけずに鍬のみで畑をして成功したカリスマ的な百姓がおりました。
その方は残念ながら亡くなっているのですが、生前最後にお話することができたのが、今もとても財産になっています。

■しかし、我が家の4歳児の次女の鍬さばきはかなり上達しています(笑)。
ここは今度ジャガイモを植える場所です。
どこまでいくんだこの4歳児!?
働くのは大いに結構だが、もっと遊ばなくていいのかと思ってしまいます。



本人はかなり真剣で遊びというよりは仕事意識をもってやっている感じです(笑)。
小さな三角ホーも上手に使いこなし、耕しています。


少し作業に疲れたら、とりあえず横の木に登ります。

さあ、どこにいるでしょう?
木登りがどんどん上達するします♪
こないだは20mの高さのガジュマル登頂に成功しました(正直、結構親がビビります!)。

作業のあとはヤギに餌を届けます。
ヤギは子供が大好きです(餌をくれるから!)

■先日は冬野菜の種まき第2弾でした。
玉ねぎ、長ネギ、ブロッコリー、茎ブロッコリー、人参、ごぼう、小松菜、、春菊を蒔きました。
母島の冬の畑は本当に豊かです☆

大好評で出荷を終えたローゼルも自家用と種取り用を残すのみとなりました。

来年はもっとみんなに利用できるように作付を増やしたいと思います。

島のフレンチレストラン・ミストラルではローゼルのデザートが活躍しました♪

ローゼルのショートケーキとローゼルアイス、洋梨のローゼル漬けです。

母島の秋は17日に初観測されたザトウクジラの来島とともに冬へと移行していきます。
母島の秋は紅葉はないのですが、ローゼルが人々の暮らしの食卓を美しく朱色に染めてくれます☆