小笠原諸島・母島ジャイアン ブログ  -GIAN'S HAPPY BLOG-小笠原諸島・母島で自然農&便利屋

小笠原諸島・母島で持続可能な暮らしを目指しています。

その中や暮らしで学んだことを紹介したいと思います♪

問題提議!!~初めての5月おが丸ドック期間を経て

2021年05月31日 | 母島 日常 日記
■怒涛の様な物量の宅急便&郵便の配達を終えて、
ようやく初めてのおが丸5月ドック期間を終える事が出来ました♪

この「おが丸ドック期間」というのは、東京と父島を結ぶ定期船、
おがさわら丸が船舶定期検査&整備のために約3週間程度のお休みを取る期間の事を指します。

例年だといつも1月の時期におが丸ドックを行い、
3週間ほどの間、内地とのアクセスが途絶える状況になっていました。

その間は貨物船・共勝丸が郵便物と生鮮食品や宅急便を運搬してくれていました。

今回は初めて、伊豆諸島の東京~大島〜利島〜新島〜式根島〜神津島航路を結ぶ定期船、
新・さるびあ丸が代船として活躍してくれたのです♪

※父島のOさんに写真提供いただきました!ありがとうございます☆

自分たちの定期航路を空けてでも、
おが丸のドック期間中の穴埋めのために、さるびあ丸を代船として貸して頂き、本当にありがとうございます!

大島、利島、新島、式根島、神津島の皆さん、
ジェット船などはあるとはいえ、
貴重な貨物のアクセスが止まってしまいます。
小笠原の暮らしの為に本当に有難うございます!!

いずれ、お世話になっている島の所にも伺いに行こうと思っていますし、
もっともっと島同士交流できたらいいのになと思っています(*^_^*)


■20年前、僕が小笠原に移住した頃はさるびあ丸と同様に
「かめりあ丸」「すとれちあ丸」がドック中の代船として小笠原航路を航海していました。

すとれちあ丸は2002年、
かめりあ丸は2014年にこの伊豆諸島の航路からは引退しています。

どちらも初代おがさわら丸と同じ時期に建造された、よく似た姉妹船でした。

しかし、2004年頃(定かではないです)を最後に代船対応が出来なくなり、
小笠原は毎年1月頃に約1ヶ月、内地とアクセスが途絶えてしまいます。

これまで、伊豆諸島を繋いでいる橘丸や旧さるびあ丸は
小笠原までの外洋を航海するライセンスを持っていないらしく、
ドック期間中の代船は不可能だった背景があったと聞きます。

個人的には静かで島野菜に溢れるドック期間は大好きですし(笑)、
これを機会に観光業や漁師も長期休暇を取って、
内地に旅行をしたり、市場の挨拶回りなどをこなす機会にもなっていたみたいです。

しかし、もちろん困ってしまう場面も多々ありました。

11月の住民健診(人間ドック)で検査結果に引っかかり、内地に再検査などに行かなければいけない時に、
ものすごく長い旅程になってしまうこと、
受験生などにとっては1月のセンター試験や受験を内地に受けに行く場合、
とても不利な状況などでした。

しかし、2020年に新「さるびあ丸」が就航し、
小笠原航路のドック期間代船を想定して、
小笠原までの外洋を航海するライセンスを取得してくれたそうで、
去年から「2021年は新さるびあ丸が代船をしてくれるので、実質ドック期間は無くなる!」と話題になりました。

小笠原航路で普段は乗れない船に乗れるのも、
大きな楽しみのひとつです♪
(コロナ騒ぎになってから一切島を出ていないので、新さるびあ丸は見た事もないですw)

そしておが丸のドック時期も1月から5月に変更となりました。
今回、それを経ての感想です。


■まずはさるびあ丸を代船として運行してもらい、
本当に助かった部分は多くあったと思います♪
本当にありがとうございました!!

いつもの3週間内地とのアクセスが途絶えてしまうわけでもなく、
実質2週間だけとなりました。

5/8父島出港がラストでおが丸ドック入り、
5/19入港、5/20出港がさるびあ丸、
5/29入港、5/30出港からおが丸ドック明け、

2020年に話題になった時はさるびあ丸がドック期間中の3週間に毎週運航(2~3回程度)してくれると思っていましたが、
実際は1回のみとなったのは少し想定外でした。(多くの島民がそう思っていました)

そして、さるびあ丸がおがさわら丸と速度も積載量も違うのも誤算だったと思います。
今回は貨物船・共勝丸での郵便や宅急便の運搬はさるびあ丸頼みで、
内地→小笠原間はなしになり、
小笠原→内地間の上り2便のみ受け付けるという体制でした。

しかし、ここに色んな問題が生まれました。
4月末に注文した物品が5月末まで届かないという事態が沢山発生しました。

さるびあ丸はおがさわら丸に比べて小さいので、
積載コンテナの数が少なく、大量の宅急便などの荷物が内地に残る事態になってしまったのです。

これは遊びの道具や趣味の物品などは待てばいいだけであまり問題はないのですが、
薬などが届かないというのはかなりシビアな問題となりました。

今回実施してみての反省を生かし、
次回は改善していかなければと思います。


■まず現行の3代目おがさわら丸と新さるびあ丸の比較をしてみましょう。

【3代目おがさわら丸】2016年就航
総トン数:11,000 トン
全長 :150 m
全幅 :20.4 m
旅客定員:892名
航海速力:23.8ノット(小笠原~東京を24時間で結ぶ)

【新さるびあ丸】2020年就航
総トン数:6,099 トン
全長 :118m
全幅 :17m
旅客定員:近海区域 639人
     沿海区域(御蔵島まで)1,343人
航海速力:20ノット(小笠原~東京を29時間で結ぶ)

比較してみると、やはりおがさわら丸の大きさと速さが分かります。
コンテナの積載量もかなり違いがあると思います。

代船を務めてもらうのは本当に有難いことです。
しかし、おが丸まったく同じものを求めるのはお門違いだと思います。

まずは代船が動いてくれるだけで超感謝です♪

しかし、今回困ってしまった問題をしっかりと検証し、
改善できる点は改善していかなければと思います。

失敗は成功の母と言います。
進化していきましょうよ☆

次は今回の5月ドックであくまで個人的に見えてきた、
困った点と良かったを挙げてみたいと思います。


■今回の新5月ドックで見えてきたこと(あくまで超個人的主観)
【困った点】
・母島の主要な農作物パッションフルーツの最盛期なのに長期間内地に出荷できない
・同様にトマトの収穫最後のシーズンだが長期間内地に発送できない
・時化る冬の1月と違い、海が穏やかで漁師が漁に行けるのに、魚を内地の市場などに長期間送れない
・貨物積載量が少ないので1回だけの運行だと荷物が乗りきらず、生活必需品(薬など)が届かない事態が発生
・母島は内地送りの準備を出港前日に行うが、1泊便だと入港作業と内地出荷作業が同じ日になり、労働作業が深夜に及ぶほど長時間になってしまう
・GW最後の運行予定にすると問屋が発送日に休業となり、ドックに向けて島に送る精製食品がドック入りの便ですら難しい場合がある
・共勝丸での下り便での精製食品や荷物をなしにしたので、乗り切らなかった荷物がドック明け後に集中してしまう
・さるびあ丸の入港時間が遅く、出港時間がはやい(母島の場合は19時入港、内地行きは朝7:30出港)

【助かった点】
・1月の様に海が悪くないので、共勝丸の運行予定がほぼずれない
・3週間アクセスがないのではなく、2週間で済んだので危機感が半減
・観光の人も以前よりは来島しやすい期間ができた
・受験生にとってシビアな時期に内地に長期滞在しないで済んだ
・住民健診後の検査や入院が長期化しない

こんな所でしょうか?
分野によってはまだまだあるでしょうが、僕個人で考えれた部分です。

5月ドックという時期的な問題は、
第1次産業が主要産業の母島にとっては沢山の課題があったと思います。
父島的にはどうだったのでしょうか?

あとは積載量の問題もあり、
届くと思って早め(4月末)に注文したものですら届かなかったのはシビアな問題だったと思います。
特に日常的に必要な薬などが届かない、
商店からトイレットペーパーがなくなるなどの事態が発生していました。

個人的にはドック明けの入港作業がべらぼうに荷物が多くなり(普段の3倍でしたw)、
そこが現場として超大変でしたが、
アクセスがないドック期間自体は日常が穏やかで元々好きなので問題ありませんでした♪



■さて、今回の経験を経て僕個人的に改善できる部分を提案してみたいと思います。

本土から1000㎞離れた超遠隔離島に好き好んで住んでいるので、
贅沢を言うな!という意見もあるとは思いますが、
できる限り現行の状態を工夫することで改善できる事を模索するのが、現実的と思っています♪

来年もなんと今年同様の運航スケジュールで検討していると耳にしますが、
今年と全く同じでは、改善できる余地があるのにあまりに反省できてないので、
ぜひ小笠原と伊豆諸島の住民の皆さんなど、
漁協や農協も入っている航路検討委員の皆さんや
村、小笠原海運、東海汽船などで話し合ってもらえればと思います。

【改善案】
①今回と同じ5月ドックで さるびあ丸が1回の代船運航の場合
・共勝丸に2回の内地からの荷物と郵便を運んでもらう
・共勝丸の運行予定を可能な限り、定期船の運航のない週の中間に設定する
・住民に荷物が届かない想定を伝え、4月上旬に注文するように呼びかける
・小笠原1泊運航は母島側が入港作業と内地出荷作業が重なり大変なので2泊便か着発にする

②5月ドックで さるびあ丸が3回の代船運航の場合
・乗り切らなかった荷物運搬用に共勝丸はドック期間中はお願いする
・小笠原1泊運航は母島側が入港作業と内地出荷作業が重なり大変なので2泊便か着発にする

③1月のドックに戻して さるびあ丸が代船運航の場合
・共勝丸に2回の内地からの荷物と郵便を運んでもらう
(スケジュールに関しては海の悪い冬なので、あまりタイトには組めないと想定)
・小笠原1泊運航は母島側が入港作業と内地出荷作業が重なり大変なので2泊便か着発にする

④1月のドックに戻して さるびあ丸が代船運航をしない場合
・共勝丸に2回の内地からの荷物と郵便を運んでもらう
(スケジュールに関しては海の悪い冬なので、あまりタイトには組めないと想定)


こんな提案を考えてみました。
どうでしょうか?

個人的には、
1週に1度さるびあ丸が代船として運行できる(3回小笠原航海する)なら来年も5月。
それが厳しいのであれば、やはり1月のドックがいいと思うのです。

そして、さるびあが運航してくれる場合は内地出港を1時間位早めて欲しいと思います。(今回は11時竹芝出港でした)


またさるびあ丸を貸してもらっている恩もありますので、
島間の交流を密にして、色んな特産品の提供や、特別寄港便を盛んにして行ければと思います♪

これはあくまで母島住民の僕の個人的な独断と偏見に満ちた提案です。
さるびあ丸を貸してくれている伊豆諸島の皆さんや東海汽船、
父島の目線は大きくかけていると思うのでご了承ください☆

ぜひぜひ様々なご意見を教えてもらえればと思います♪


■最近、トレーニングとしてなるべく毎日SUPで沖に出ているのですが、
日中の昼休みすらほとんどない日は夕方に漕ぐようになりました♡

Sunset SUPの美しいこと(*^_^*)

日没後の夜の帳と
サメたちの食事の時間なので、
あまり長居はできませんが(汗っ)、
壮大な夕陽を海面で眺めていると、
自然の一日の感謝の気持ちが湧いてきます♡

ドック明けの入港日は母島の配達はとてもべらぼうでしたし、
農作物の内地出荷作業は深夜2時になったと聞いています。

入港日翌日の出港日には、
前日の入港接続でははじま丸に載せれなかったコンテナが沢山やってきました(#^.^#)
急遽土日返上で配達を頑張った次第です☆

毎日ではないとしても、
これが毎年続いてしまうのは、あんまりだと思ったので、
改善できるところは、どんどん改善していきましょう(*^_^*)

今回の深刻な配達状況を心配して、
沢山の方が応援や手伝い、ねぎらいの声をかけて頂きました。

実際、沢山の人に支えられ、無事に乗り切る事が出来ました♪
母島の温かさ、力強さを垣間見た気がします(*^_^*)

大変な物量の配達をしながらも、
母島の素晴らしさを実感したドック明けでした☆

本当にありがとうございました!!


■これは母島の88Cafe(ダブルエイト・カフェ 通称ははカフェ)の照り焼きバーガーです。
次女の運動会&新挑戦のお疲れ様ご褒美でした☆

今年は空梅雨ですし、
海水温はもう真夏のような26~27℃になっています。

これは台風の発達を促すので、ちょっと心配な事項です。

去年はなんと1つも台風が小笠原に来襲しませんでした☆
2年前は超被害がありました

今年は空梅雨でも冬によく降ったので、水不足の心配はない状況ですが、
無事の1年が過ごせることを祈るばかりです。

みなさんが健やかな夏である事を願っています(*^_^*)

皆既月蝕~2021全国のみんながお月様を眺めた日

2021年05月27日 | 母島 日常 日記
■5月26日は地球が1年で一番月に接近する為に大きく見える「スーパームーン」の日。
今年はなんとその日が「皆既月蝕」でした(*^_^*)

僕にとっては母島で初めて見た皆既月食です。
確か2007年くらいに当時住んでいた父島で見た様な記憶があります。

この壮大な太陽と地球の天体ショーを
同時刻に全国の人が大勢眺めていたというのが何だか嬉しいものです(*^_^*)
お月様も恥ずかしくてか、真っ赤になっていました(笑)♪

内地、特に関東圏内は曇りで見えなかったようですが、
福島や北海道、ハワイなどではそれぞれバッチリ見れたみたいですね♪
場所によって角度が違うのも、当たり前だけどなんだか不思議な部分です。

雲って見れなかった皆さんも、
写真でだけど、母島から見たお月様で楽しんでもらえればと思います。

とても美しく、壮大な宇宙を感じれる素晴らしい天体ショーでした(*^_^*)
皆既状態になると薄い紅い月のスーパームーン。

次にスーパームーンと皆既月蝕が重なるのは、
12年後の2033年10月8日になるそうです。
そう聞くと、
なんだかこの一瞬が大事に思えてきます。



■僕は人がいない母島北部のある山の中で、
オガサワラオオコウモリと鳥と虫の気配を感じながら、
贅沢な時間を過ごす事が出来ました♪

ちなみに次女は友人たちと新へリポートに夕食とお菓子持参で出かけて行きました。
夕焼けをバックに素敵な写真まで♪
本当にありがとうございます!

さてさて、今回のスーパームーン。
実は1年前からこの日は、母島のあるポイントに行く事を決めていました。
でもこの日がまさか皆既月蝕であると知ったのは先週の話でした。

島のレジェンドがこの日に皆既月蝕がある事をラジオで知り、
僕に伝えてくれました。
さらに僕は島の友人にSNSで詳細を訪ね、小笠原での観測時間と方向を知りました。
教えてくれた島のレジェンド、友人に感謝ですm(__)m

小笠原の5月はリュウゼツランやサイザルアサが高い花茎を延ばして、
その蜜を求めて、島のコウモリや鳥たちが集まって来ます。

大きな満月とその花を撮るのが夢でした。
今回は予想外の皆既月蝕で、思ったようには撮れませんでしたが、
この珍しい天体ショーは嬉しい誤算でした(*^_^*)

■昨晩の皆既月蝕。
始まりは下の方から欠けてきました。


徐々に地球の影がお月様を隠していきます。


望遠で覗いていても、少しずつ「蝕」が進むのが分かりますし、
お月様自体が高度を上げていくのも分かりました。
こんなにも速く動いているなんて!!!


数十分でここまで欠けてきました。
ちょうどこの頃にコウモリが羽音を建てて、近くのリュウゼツランの花に飛来してきました。


20時12分、ついに皆既月蝕となりました。
赤銅色に輝き、いつもは見せない表情を見せてくれています。
月が赤銅色になるのは、地球の大気を通った太陽光のうち赤い成分のほうが月に届きやすいためだそうです。
大気の状態によって届く光が変化するため、月の色は月食ごと異なり、明るいオレンジ色や暗い茶色のように見えることがあるとのこと。

この状態が15分ほど続きます。

母島は雲が時々流れて、完全に隠れる場面もありましたが、
皆既月蝕の15分間は見事に晴れ渡っていました♪

この瞬間、天の川が輝きを増し、満天の星空が上空を覆っていました。
とっても感動的な移り変わりでした(*^_^*)


少しずつ、明るい月が覗いてきました。
いわゆる薄いペーパームーンの瞬間が、僕は一番好きな感じでした。
今回で実は一番美しいと思った瞬間でした。


その後は雲が増えてきましたが、
なんだか逆に神秘的に見える様を見る事が出来ました♪

同じ母島でも場所によっては、雲が絶妙のタイミングでお邪魔していたとか。
そんなときも一期一会☆
色んなご縁を感じて楽しめれればと思います(*^_^*)

妻と北部に向かう時の集落から上がるお月様です。
集落の明るさの中に、若干下が欠けたお月様が見えます。

何も知らなければ、知らずに通り過ぎてしまったであろう皆既月蝕。

去年のネオワイズ彗星も走でしたが、
こうしてきちんと緻密に計算し、お知らせしてくれたことで、
みんながこの天体ショーを楽しめたと思います。

家族、友人、知人、天文学者、皆さんのお蔭で
この貴重な天体ショーを存分に楽しめました(*^_^*)
本当にありがとうございますm(__)m


■さてさて、最近はできる限り毎日SUPで海に出ています。
そんな時、とても素晴らしい瞬間に立ち会う事が出来ました(*^_^*)

友人の小1の子どもの「人生初頭から飛込み」に立ち会う事が出来たのです♪

脇浜で一緒にSUPで遊んでいた中で、
「こうして頭から行ってみれば~?」
「え~できないよ~」
「じゃあ、最初はSUPにお腹付けてやってみなよ~」
「それなら~」
 …ぽちゃん!
「できた♡」
「次は立ってやってみる!!」
 …ぽちゃちゃん!!
「わ~い!できた~!!!」
…凄すぎです。

まだ浮き輪なしで足のつけない所を泳ぐのが怖い女の子です。

それでも度胸があって、
どんどん目の前で進化していく。

その様が本当に素敵過ぎて、
こちらが大感動♡

超びびりーの弟男の子くんは、
その後、SUPの先から足からだけど飛び込めるようになりました。

みんなすごい(*^_^*)
自分の子供でも感動を頂いてばかりですが、
人の子でも沢山の感動を頂いています。
本当にありがとう♪
SUPが島っ子の頭飛込み入門にこんなに効果的だったとは(*^_^*)

やっぱ女子は肝が据わってます(笑)!


■そして5/24 小笠原アイランズ農協が誕生しました!!
小笠原アイランズ農協の第1回通常総会が開催され、新しい農協が誕生しました。

2001年から続いていた伊豆諸島と小笠原諸島が合併した
「東京島しょ農協」はこれで小笠原が分離独立した形になりました。

1972年に設立した「小笠原島農協」みたいなエリア範囲に戻ったことになります。

思えば、遠く離れた島でひとつの農協だったことに沢山の弊害があったと思います。
なかなか行き来できない島同士がひとつの組織で運営することに無理があったと思います。

これで自治権を自分たちが取戻し、
自分達らしい農協の運営ができるようになったと思います。
分離独立に向けて、ずっと尽力してくれた組合の皆さん、関係者の皆さんに深く感謝いたします(*^_^*)

個人的にはですが、
小笠原の漁協のように、父島と母島が別の農協で良かったと思っています。
漁協は父島と母島は別の組織なのです(*^_^*)

組織はなるべくローカルなエリアでまとまって、でも視野は広くがこれからのスタンダードだと思っています。
そんな門出の日でした(*^_^*)


[皆既月蝕2021撮影機材]
・OLYMPUS OM-D E-M5 MarkⅡ
 望遠ズームレンズ M.ZUIKO ED 40-150mm F2.8 PRO+ 2.0X テレコンバーター MC-20
・Canon PowerShot SX60 HS

コロナ禍初の島の運動会

2021年05月25日 | 母島 暮らし 子供
■5月22日(土)2年振りに母島小中学校の運動会が開催されました。
去年はコロナの感染拡大防止のために中止となっていただけに、
子ども達も先生も保護者も久々の感触を味わっていました。

驚くほどの最高の天気♡

こんな緊急事態宣言の最中ですが、
沢山の工夫と検討を重ね、
無事に実施してくれたことに感謝します。

今回は例年の運動会とは違います。
保護者や地域の参加、保育園児の参加はありませんし、
お昼に終了です。

いつものPTA参加のムカデ競争や、
青年会のパン喰い競争、
親子参加の二人三脚、
一般も参加してのリレーなど白熱して盛り上がるのも無くなったのはとても寂しいですが、
このコロナ禍です。
仕方無かったと思います。

逆にコロナ禍でもこうして子供たちの為に実施しようと努力してくれた学校サイド、
この日の為に毎日一生懸命練習に励み、
当日も楽しんだ子供たち、
それを支えた地域や保護者の皆さんに深く感謝します(*^_^*)

僕は沢山感動しました♪


■次女は6年生で姉に続き、やはり応援団長に。
毎日ヘトヘトになるまで昼休みなども練習に明け暮れていました。
「○○くん、まだしっかり伝わってないから、今日の昼は練習しないと」
さすが6年生、
下級生のまだ至らない点をしっかりフォローしたり気を配っていました。

親に見せた[見て欲しいポイント]はもちろん応援合戦なのですが、
その幾つかの項目の中に「下級生の誘導係」なんてのも入っており、なんだか微笑ましかったです。
きちんと最上級生としての役割を自覚していたのです。

あとは賞状を受け取る場面。
勝っても負けても受け取る役目は決まっており、
そこを見て欲しいと。

これが中学生になると
「あまり見なくていいよ」
となるはずなので、微笑ましいですね(*^_^*)

「今までで一番声を出せる自信がある!」
と鼻息荒く、自信満々に言っていた次女ですが、
運動会後は
「練習みたいに声が出なかった…悔しい!」
と本番の緊張感も味わっていました♪


■小中学生合わせて40人未満程度の規模ですが、
母島は地域で子育てをする雰囲気の地域なので、
自分の子供以外の成長や頑張りも我が子のように応援します(*^_^*)

中学生男子にもなると、
メキメキと体が筋肉質になり、
ついこないだまではヒョロッと走っていた子が、
力強く、カッコ良く走る様になってきます。

歯を食いしばって、真剣に走り、
ライバルに勝った時の笑顔はやはり最高です♪

例年だと教員や一般も走るので、

[日々進化する子供] Vs[日々退化する大人]
の対決がとても面白いのです(他人事ぢゃないっ!)。

ちなみに父島の総合運動会は高校生が参加します。(母島は高校生がいない)
そのクラスになると、大人を軽く凌駕し、
自分のアピールをしたいお年頃の高校生達が凄まじく、
それに負けじと大人達が転ぶ様が本当に面白い見どころでした(*^_^*)


■これは子どものダンスみたいな「母島フラッグ」の一場面。
全身を使って、全力で跳ねています(*^_^*)

姉もそうでしたが、
うちの子ども達はこのダンスの類が大好きです♪

親二人は運動会は嫌いなクチだったので、
これは遺伝ではなく、母島の環境と本人たちの気質のお蔭と思っています(笑)。

今年の中学生のダンスも素敵でした(*^_^*)

今回は新しい取り組みも多く、
色々新鮮に楽しめました♪

いつも気になる「南洋踊り」も今年は1,2年生だけに限定し、
ステキなアレンジが施されていました。

途中の大きな掛け声、
最後のギダイの大合唱、
これには母島の酋長も大喜び♪
ビブラートの利いた素敵な先生の生歌と共に、郷土芸能の今を楽しめましたm(__)m

コロナ禍でただでさえ例年通りにできない中、
こうして新しい取り組みに挑戦する姿勢はとてもカッコいいと思います☆

■我が子は何故か代々「白組」に属することが多く、
いつも負けが多い気がするのですが、
今回は玉入れの大成功から一気に勝ちロードを突き進み、
優勝し、最高に喜んでいました♪

姉や僕と違い、
次女は勝ち負けにとてもこだわるタイプ(笑)。

となりの死ぬほど勝ち負けにこだわるタイプの白組の男の子は、
優勝の声で天を仰いで喜び、
「やったな!!!」
の最高の笑顔で勝利を称えていました(*^_^*)。

元々勝ち負けはまったく大事に考えていない僕ですが、
これはこれで微笑ましかったです♡



■コロナ禍で半日ということもあり、
プログラムはとてもテンポよく進んでいきます。

これは本当に先生方が工夫していた部分に感じます。

子ども達も例年であれば一般や保育園のプログラム時に休憩などできるのですが、
今回はずっと出ずっぱりでした。

大会終了後にみんなでテントを片付けるのですが、
この1年間、ずっとイベントがなかったせいか、テントの片付け方、立て方を忘れているケースが目立ち、
ああ、こうして色んな事がロストしていっているのだなぁと感じる場面がありました。

閉会式では中3の長男をもったPTA会長が感謝と感想を述べて、
無事に終了しました。

いつも梅雨時期で、天候が不安な場合が多いのですが、
今年は空梅雨で最高のコンディションとなりました。

先生方も春からずっと準備していて、これでひとまず肩の荷は下りたかと思います。

いつもとは違い、コロナ禍という見えない敵との戦いがあります。
そして、その戦いはまだまだ長引きそうです。

色んな考えがあるとは思いますが、
そんな最中でもこうして、実施できたことをとても有難く感じます。

そして、その中で沢山の感動と癒しを頂きました。

可愛い低学年、
成長する過程を垣間見せる子供たち、
本気で取り組む目線や笑顔。

先生方、子ども達、保護者の皆さん、地域の皆さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいですm(__)m

運動会後はもちろん恒例の
PTAによる浮島が前浜に設置され、
午後の半日はみんな海で遊んでいました♪

子どもも成長し、
我が子よりも人の子に遊んでもらう状況になってきた僕は、
SUPで沖合を楽しみつつ、
子ども達にも遊んでいただきました(*^_^*)

個人的には返還直後の運動会であった、
・大人の騎馬戦(当時、土建屋が血気盛んで2回で中止とかw)
・大人の玉入(これはあったかどうか分からない)
・職場対抗リレー
なども復活してほしいですねヽ(^o^)丿

大人達も全力で運動会を盛り上げる母島の運動会。
コロナ禍が一日も早く終わり、いつもの様な島の運動会が実施できることを願ってやみません。

お疲れ様でした!
ありがとうございました(*^_^*)

ガラホのススメ

2021年05月21日 | 母島 日常 日記
■ついに脱ガラケーをしました!
世の中、それは普通はスマホに移行した事を指すと思います。

しかし、僕の場合はそうはいきません(*^_^*)
スマホではなく、ガラホになっただけです(笑)。

機種はDocomoのarrows f-03Lです。

結論から言うと、ガラケー(FOMA)のサービスが終了する2026年まで、
ガラケーを使い続けるつもりでしたが、
機種変更して本当に良かったと思います♪

料金は安くなるし、
使い心地は快適だし、
まったく不満はないからです。

現ガラケーユーザーの方で、スマホはちょっと…という方には、ぜひお勧めしたいです☆



■話は3月に遡ります。

11月の光工事契約に引き続き、またまたドコモショップが母島に出張に来てくれました!
本当に有難いことです。

11月に時にケータイの料金や使い方について、ついでに相談していて、
ガラホを勧められました。

正直、乗り気ではなかったのですが、
料金を聞いてビックリしました!

2019年夏に内地で聞いた時とは大きく料金が変わっていたからです(*^_^*)

前聞いたときは、ガラホにすると月5000円超えくらいの月額料金しかありませんでした。
しかし、2019年秋に新料金が設定され、ガラホ向けに「ケータイプラン」というものが作られたのです。

それはなんと月額1200円という、超低価格設定(*^_^*)
それに通話かけ放題のオプションが付けれます。
・かけ放題オプション 1,870円
・5分通話無料オプション 770円

気になるデータ通信についてですが、
高速通信は100MBまで無料。
それ以上は低速になりますが、追加料金なしで使えます。
それでもガラケーと同程度の速度は出ますし、
なんとWi-Hi、テザリングまでできちゃいます。
データ通信がもっと高速でやりたい場合は1GB1000円程度でその都度追加できます。

OSはAndroidでGoogle playは非対応。
LINEはできません(*^_^*)。
Google検索や、
Facebook、twitterなどは普通にできます。

microSDカードスロットもあり、
電話帳のバックアップや音楽や画像データ(mp3)も入れる事が出来ちゃいます♪

内蔵カメラも背面のみですが、ガラケーより綺麗です。
もお、十分ぢゃないですか(*^_^*)

ドコモショップの方が面白い例えをしていました。
「ガラホは限りなくガラケーに偽装したスマホです(笑)。
 大変な無理をして、ガラケー程度の事が出来るように頑張っています」と。


■そもそも、何故スマホを持たないかという理由です。
それはスマホがあまりに便利すぎるというのと、
価格や通信料が高いというのが理由です。

スマホはもはや小型のPCと言っても過言でない程、
なんでもできてしまいます。

値段もPC並みかそれ以上ですね。

僕の場合、外に出ている時は、
できるだけSNSやLINEから離れたいと思っています。

いつでもどこでも様々な連絡が入ってくるというのは、
僕にとってはあまり歓迎できるものではありません。

畑作業などをしていて、何でも調べれてしまうと、
便利だけど、悶々と考える時間を失ってしまいます。

時代がメールよりSNSやLINEになってきているのは好都合で、
本当に必要な急を要する用事は電話がいいと思っています。

幸いにもFacebookもInstagram、LINEもすべて家のPCでやっているので、
僕の場合は携帯電話の方が合っていると思っています。


■僕の独断と偏見による、メリットとデメリットを挙げてみます。
【ガラケー】
★メリット
・本体が安い(中古で2000円位)
・バッテリーの持ちがいい
・月々の料金が安い
・耐久性が高い
・本体が小さくてかさばらない
★デメリット
・サービスが2026年で終了してしまう
・機種がもう生産しておらず、修理もできない

【ガラホ】
★メリット
・バッテリーの持ちがいい
・月々の料金が安い!!
・自分で入れた音楽を着信やアラームにできる
・今後もサービスが続く見込み
・耐久性が高い
・本体が小さくてかさばらない
★デメリット
・本体がガラケーより高い(中古で1万~2万程度)

【スマホ】
★メリット
・写真がキレイ
★デメリット
・本体が高い(10万)
・本体が大きくてかさばる
・月々の通信費が高い
・LINEなどどこでも繋がってしまう
・バッテリーの持ちが悪い

そんな訳で、
なかなか一般の人とは感覚が違うとは思いますが(笑)、
外出先で通話のみでOKな人にはガラホをお勧めします!


■今年の小笠原はなんだか空梅雨の様です。
存分に冬場に雨は降ったので、現在乳房ダムも玉川ダムも貯水率100%なので、
問題はない状態ですが、少し例年と違うので、若干の不安もあります。

このまま無事に1年が通過することを願うのみですね。
変な台風の当たり年にならない事を祈るばかりです。

すっかり海に入るのが気持ちのいい季節になって来たので、
もはやほぼ毎日海に入っています(*^_^*)

コロナ禍でイベントや飲み会がないので、
ひたすら海に行っています。

これが正しいステイホーム(笑)。

もはや、結婚当初と同じ準ヘビー級になってきてしまったので、
そろそろ体を絞っていかなければいけないでしょう。

16時間断食の極意

島でこれでグッと痩せた人を僕は知っています。
知人にも数人、これを今も実践していて、調子がいいという人が複数います。

僕も依然一度試みたが、玉砕しています(笑)。
そろそろ、またやりたいと思うのですが、どうかな~


■先週の土曜日から毎日SUPが続いていて、
平日は基本的に昼休みに毎日1時間程度漕いでいます。
昨日の昼休みは久々にイルカさんに逢えました♡

家からSUPを抱えて5分で海に入り、
漕いで20分でイルカに逢えてしまう昼休み。

想像では昼休みSUPはクタクタになって、
午後は仕事にならないと想像してたけど、
逆に元気になり、活き活きと働けています(笑)。

この大自然、
家族と仲間、
そしてSUPボード、
すべて有難い限りですヽ(^o^)丿

「種」を蒔く。そして…

2021年05月15日 | 母島 農 日記
■今、夏野菜の作付け終盤です。
まだまだ種を蒔いています。

日常生活でも沢山の「タネ」を蒔いていると感じますし、
沢山の「実り」を頂くことも、感じることもあります。

日々、感謝ばかりです(*^_^*)

これは島オクラの種です。

いつも自家採取をしています。
自家採取の種は、その土地の土と気候に合わせて、どんどん馴染んできます。
成長も発芽率もダントツでいいです♪


今回の島オクラ、実は自分の自家採取した種ではありません。
去年は長雨とネズミの害で種が採れなかったのです(涙)。

しかし、2年前に種をお裾分けした方が、上手に種を採ってくれていて、
前シーズンの種を分けて頂きました。

本当に有難いことですm(__)m

ローゼルもそうですが、
お裾分けした事で、種を絶滅させるリスク回避になっているのです。

そういう意味で、種を蒔く(この場合は種を分散させるという意味)は大事なことであり、
こうした実り(種を分けてもらう)に繋がる事もあります。


うちなーローゼルや、黒あずき、島オクラなどこうした恩恵を頂いています。

■今はジャガイモの収穫シーズンです。

いつも種イモを農協で購入し、
少しだけ介護の職場にお裾分けしています。

先日は素晴らしい収穫ができました♪

高齢者の皆さんも大喜び(#^.^#)
昼食にはじゃがバターにしてくれて、みんなで舌鼓を打ちまくりでした(#^.^#)

こうした実りのひとつひとつが嬉しいですね。

ジャガイモはナス科で、トマトそっくりの実をつけることがあります。
しかし、その実は猛毒でヤギが食べたら、即死んでしまうとか。

ジャガイモはその実の中に実は種を実らせています。
(品種改良はこの部分を使っていくようです)

地中に成るイモは、また別の意味の実りなのでしょうね。


畑では大豆も蒔いています。

去年はネズミの猛攻に遭い、
なんと枝豆の前に駆逐される悔しい思いをしました。

今年こそは!!と意気込んでいます。

これは八丈からやって来た里芋の葉っぱの上の水滴です。

里芋の葉っぱは小さな産毛がいっぱいあって、水滴を表面張力で転がせますm(__)m
これがなかなか楽しいのです(#^.^#)

いや~畑行っても子どもみたいな気持ちに良くなっている気がしますよ(笑)。


■さて、昨日はまたやりたかった仕事ができました!
それは貨物船、共勝丸の荷物の仕事です。

共勝丸は島の暮らしを支える貨物船。
建築資材や燃料、車両、産業廃棄物などを運んでくれています。

共勝丸の本社はなんと東北の石巻。
東北弁バリバリの皆さんとお話しできるわけです♪
(僕も東北出身)
「あのロープ取ってけろ!」
「このスイッチわかんね~べ!?」
久々の思いっきり遠慮のない東北弁は嬉しかったです(#^.^#)

相手の出身地を尋ねたら、
「そりゃ東京に決まってるべ~!」
と言われて大笑いしました(#^.^#)

妻が結婚するまでは1度もおが丸に乗っておらず、ずっと共勝丸だったり、
母がカナダで危篤になった時に僕を乗せて励ましてくれたり、
WWOOFで家族で日本1一周の学びをした時に帰りも共勝丸でした。

このブログ記事は2018年の先代の共勝丸の最終航海の時のものです。

そんなご縁のある共勝丸のお仕事に関われて嬉しいです♡

命の危険が潜む、港湾仕事なので、
初日だった昨日は1日終えたらヘトヘトになってしまいました(#^.^#)

船員さんに、
「じゃあな!また次も来いよ!」
と言われて嬉しかったです。

方言って嬉しいもんなんですね(#^.^#)

※写真は港湾仕事をしながら撮る暇がなかったので2020年1月のものです☆

これも色んな蒔かれた種が実ったものを感じます。
ご縁という種。

一期一会ですね(#^.^#)。


■さてさて、昨日はついにコロナワクチンの接種の予約のお知らせが我が家に届きました。

みんなそれぞれ、
よく自分で調べて、
納得して打たないといけないと思います。

僕の近辺でも、
医療従事者を中心にワクチンの接種がよく耳にするようになりました。

カナダ留学している長女も同様です。

しかし副反応で若い人も死亡しているケースも複数あるそうです。

5/12発表、厚生労働省のデータ
これを見ると因果関係は特定できていないようです。

今の所、そこまで急いで打つ必要があるのか良く考えなければいけません。
色んな副反応の生の声も聞こえているのも事実なのです。

僕は色々考えましたが、
今の所、打たない考えでいます。

人それぞれでいいと思うのです。
自分の考えを推しつけてはいけないと思いますし、
強制しても行けないと思います。

これで後遺症や命を落としても、
因果関係が認められなければ、何も補償はないのです。
Yahooニュース



■畑のルビーローゼルのアダルトな雰囲気の花です。

これは葉っぱを食用にできるローゼルの品種です。
食用ハイビスカスなので、花はもちろんハイビスカス。

今年の夏も楽しませてもらいます♪



■こちらはキアシシギさん。

黄色い足のシギなんて沢山いるのに、何故かこの子はキアシシギ(笑)。
結構、可愛くてお気に入りです(#^.^#)



セイタカシギさんも来ていました。

ほんとこんなに途中の道のりで休憩場所のない小笠原まで良く渡って来てくれたと思います。
母島に到着しても、衰弱で死んでしまう鳥もいます。

無事に母島でゆっくり栄養を蓄えて、
また別の地に渡っていけることを祈っていますm(__)m

次女、マイパドルで漕ぐ

2021年05月12日 | 母島 暮らし 子供
■先日は家族3人で石次郎海岸までカヌーで行ってきました。
相変わらず石次郎海岸はとてもキレイです♡

これも、以前から「島に住む」「海に出る」「カヌーを漕ぐ」「家族と過ごす」
という種を蒔いていて実った部分と感じています。

最近は日々夏野菜の種を蒔いているので、
思考がタネになってきています(笑)。

次女にとってオリジナル・パドルデビューの日となりました♪
沖縄パドルファクトリー製福井さんによる、オーダーメイドです。
素晴らしいパドルをありがとうございます!

これは以前のカノー大会、キッズカノー大会で入賞し、
本人もカヌーが好きでよく練習に参加するので、
親からのお祝いでプレゼントしたものです。

オーダーして、自分の身長に合わせた、夢の1本です(*^_^*)

次女は外洋では初のステアリングをしたそうです。(去年やってなかったっけ?)


沖を操舵するのはとても緊張したそうですが、
さすが島っ子です(*^_^*)
うねりや風を読みながら、
船体の向きを考え、
沖へ行き、帰って来れました♪

自分の身長に合わせたパドルはとてもしっくり来るそうです。
ベント付き(シャフトが少し曲がっている)なのもいいようです(*^_^*)
いっぱい使って、愛せるパドルになるといいですね☆

マイパドルを抱えて歩く後姿は、なんだか様になっていました♪

5月に入り、ようやく泳いでもあまり寒くない気候になってきました。

コロナ禍で行事や団体イベントはやりにくい世の中です。
こんな時こそ、家族で思いっきり楽しみたいと思います♪


■今週は平日に2日連続で昼休みにSUPしたら、とても調子いいです。
2時間の休憩が有難いですね(*^_^*)

家からSUPを抱えて5分で海に行けちゃう利便性。
車すら使わずにSUPできてしまう立地条件♪

これを便利と言わず、なんというのでしょうか(#^.^#)
本当に有難い限りです♡

いくつになっても、
人は
休むよりも、
好きなことした方が活き活きできるってことなのでしょうか!?

■母島の88カフェで働くシモナちゃんの素敵な記事を紹介します☆

世界各国を旅して、今は母島にいます。
長女が今いるバンクーバーアイランドにいた事もあり、
Tofinoに長期滞在していたそうです♪

この記事の内容も、とっても素敵です♡
旅というものを考えさせられます。

先日は浜辺のヤシの木にハンモックで気持ち良さそうにしていました。
今度は一緒にカヌーを漕ごうね(*^_^*)


■久々にコアオアシシギさんを見かけました。
この早口言葉であまりに言いにくい名前の鳥さん。
嘴がわずかに上向きに湾曲しているのが特徴です(*^_^*)

可愛いもんですね☆


この冬、母島で初めて見かけたシジュウカラガン(カナダガン)は温かい季節になってもまだ母島におります。
だ、大丈夫かな?

大貧民から立ち上がる

2021年05月08日 | 母島 日常 日記
■ここ数か月、我が家で大ブームの「大貧民」(大富豪と言ったりもします)。
僕が夜の用事がない場合は、だいたい家族でトランプやUNOなどをするのですが、
ここ最近は大貧民が主流です(*^_^*)

以前はポーカーやババ抜きが主流だったのですが、
最近、大貧民を始めてからはその面白さの虜になり、
ずっと続いています♪

大富豪の基本ルールはこちら

実は小笠原オリジナルトランプです☆Jokerはオオコウモリ、絵札はイセエビやクジラなんです(*^_^*)

ちなみに、累計で僕は一番負けています。
始めた初期は何故か圧倒的に妻が頂点に君臨し続けていたのですが、
最近は次女がかなり強いです。

僕は「平民」か「大貧民」がほどんど(涙)。
なんでだろう!?
悔しい…
こんなにも格差は覆らないのかっ(笑)!?

次女は姉が置いて行ったニンテンドーDSも好きなのですが、
対戦となると圧倒的にトランプの面白さの勝ちの様です。

リアルの駆け引きが醍醐味ですよね。
大人が全力で楽しめるように作ったゲームに優る、
大貧民の魅力♡

次女はきちんと成績をノートに記録していて、
僕の弱さは一目瞭然でした(泣)。

次女が学校の友達に広めはじめると、
子ども達の中でもチラホラ静かなブームが来ていました。


■さて、そんな大貧民、色んなローカル・ルールがあるようです。
学校から帰って来ると、
「今日はまた新しいルールを聞いたよ!」
と嬉々として報告してくれます。

・8切り:8を出せばその人が最初から再スタート
・11革命:11を出せば、そのターン限定の「プチ革命」が出来る
・スペードの3:ジョーカーに対してのみ最強の強さを発揮できる切り札
・複数出し:同じ数字が複数ある場合は同時に出せるが、その後はそれ以上の枚数でないと出せない
・革命:同じ数字4枚を出すと価値観が逆転する(ジョーカーで代理も可能)
・最初は♦3を持っている人が始める

全国各地で色んな異なるルールがあるみたいで、
色々知りたくなってしまいます♡
(ローカルルールまとめを発見!→こちら

TVや携帯ゲームが主流の時代ですが、
少し昭和時代のゲームの面白さも再確認してみるのもお勧めです!!

何と言っても大富豪から大貧民になってしまう「都落ち」、
大貧民が急に大富豪になるなど、色んな起死回生のチャンスがあるのも面白い部分です。

ここで考えさせられるのは、「豊か」の意味です。
お金を沢山持っていることが豊かなのではなく、
心が豊かであることが一番大事であると、実は昔かは分かっているのは周知の事実。

プライベートでもそんな立ち上がりがありました(*^_^*)


■先週からずっとやってみたかった仕事のひとつ「ゴミ回収」を始める事が出来ました♪

父島時代以来の10数年ぶりのフローラ勤務です(#^.^#)

フローラは今、様々な分野の仕事があります。
草刈りや外来種対策、船内清掃や郵便や農園、ガイドまで。
母島ではゴミ回収の委託業務もやっています。

僕はフルで勤務というよりは、
人が足りない時だけのスポット参戦ですが、
ずっとやってみたかった仕事ができて感無量です☆
職場のみんなも素敵な人たちばかり(#^.^#)

最高です!
450人の島で毎日発生するゴミの処理。

ゴミ回収の人たちがやらなければ、
島の暮らしは成り立たない大事な仕事です。

でも臭いし、汚いし、重いしで
なかなか人がやりたがらない仕事でもあります。

僕は何故か高校生くらいからやりたかった仕事が、
・宅急便配達
・引越し屋さん
・ゴミ回収
・し尿処理の回収屋さん
でした。

要はあまり人がやりたがらない仕事ですが、
なくてはならないと思ってる職種な気がします。

これで最後の「し尿処理の仕事」以外はコンプリート!!

そんな仕事をしつつ、別で個人事業の開業準備を進めています。

勉強することが沢山で、
梅干し大の僕の脳みそはてんてこ舞いです(笑)。

生活の安定とは真逆の方に進んでいますが(笑)、
一度きりの人生、
思いっきりやりたい事をしていきたいと思います(#^.^#)

さて、どんな素敵な大貧民になれるかな!?


■GW頃から、ようやく沖に出るのも寒くなくなってきました!!
去年の9月からうちにやってきたSUPを楽しむ番です♪
ザトウクジラ達も随分といなくなったので、少し怖さも減って来ました☆

ひとりで気ままに沖を漕ぐ気持ち良さは絶品です。

しかし、今回は子ども達にSUPを奪われ(笑)、
沖への出発が1時間以上遅れましたが、
赤ブイまで行って来れました。

沖は風がなくて気持ち良かったです♡

この海の色が6月の中旬の梅雨明けの瞬間に、
青さがグッと深くなり、雲が高くなる「梅雨明け」の日があります。

沖から見る母島の谷間の暮らし。
いつ見ても「こんな小さなところで暮らしてるんだぁ」と再確認します。


そして日曜日はカヌー日和(*^_^*)
5月になって、母島もカヌーが盛んになってきました♪
やっぱり寒くないといいですね(*^_^*)

今回は蓬莱根までの往復6.5kmをさらっとボヤージング。

途中はウミガメやイルカちゃんにも会えて、
幸せなひと時でした♡

SUPにカヌーに海三昧。
今年もコロナで内地に行けないだろうから、
夏は存分に海で遊び通します!!

夜にみんなで飲む楽しみはなかなかコロナで難しい世の中ですが、
アウトドアは存分に楽しんでいい気がします☆

こんな正しいコロナ禍の楽しみ方、島ならではですね(*^_^*)


■GW最終日はみんなに愛されたK子ちゃんの見送りでした。
母島のダイビングをずっと支えてくれた、彼女。

最後は足を負傷してしまうというハプニングもありましたが、
みんなに精一杯見送られて行きました。

若手の仲間が引き揚げが決まってから、全力で送別をしていました。
“もう悔いはないっ!”と言ってました。
肩を組んで見送る様はなんだか、とても微笑ましい♡

沢山ありがとう!
いってらっしゃい!
気をつけて!!!


■バタバタと忙しい中、GWは家族で自家製味噌作りをしました。
今年はちょっと例年より遅い味噌作りです。

去年はカナダから帰国した長女と一緒に作ったことを思い出します☆

しかし、毎度思うことですが、
やっぱり薪パワーはすごいんです!!

ガスで煮るのと違って、
すごく豆が芯まで柔らかくなるんです。
何が違うんでしょう?

ガスで沸かしたお湯よりも、
薪で沸かした五右衛門風呂が温まるのと同じ原理なのでしょうが。



■畑では日々夏野菜の種まきや作付けが続いています。
こちらは小笠原ローゼル(旧:母島ローゼル)の種です。

去年は雨が多く、ネズミの害も深刻で種を取るのが難しかったので、
今期はお裾分けは難しい状況です。(ごめんなさい)

4月に蒔いたコたちは、
着実に大きく育ってきました♪

近年は種を分けた人たちでも栽培が増えて来て、
とても嬉しいです(*^_^*)

万が一、僕の方で種が絶えてしまっても、
誰かが残してくれる可能性が上がります。

まだまだ種を蒔いていますし、
基本的に直播きです。

そちらの方が初期管理は大変ですが、
根が巻かないので、
台風に遭っても強い株ができます。

元気に育ってね♪
ローゼルちゃん(#^.^#)


2月に飢えたジャガイモも収穫期!
今年は冬が暖かく、雨ばかりだったので、
涼しくて乾燥を好むジャガイモにはなかなか厳しい冬でした(*^_^*)

掘り終わるまで梅雨入りしませんように!!


■そして先日、生まれて初めて、「タラの芽」という山菜を頂いて食べました。

長い冬を乗り越えて、
精一杯芽を出すエネルギーの詰まった、
春の山菜のえぐみ♡

今回は島のレジェンドの方に天ぷらでの調理を頼まれて、
無事に初挑戦して、お渡しする事が出来ました。

すごく喜んでもらえて、こちらもほっこり♡
お裾分けも頂けて、お腹もほっこり♪

「上手にできてる。衣のつけ具合も完璧だよ!ありがとう」
嬉しい一言を頂きました(*^_^*)
どうもありがとうございました☆

■そんな春先の母島。
ようやくウミガメも産卵が始まりました。

写真は前浜です。

このコロナ禍でも、ちゃんと自然界は季節が巡っていきます。

大貧民でも心豊かに生きることで、
大富豪以上に幸せな「真の大富豪」になれます。

目指すはMaster of Life(人生の達人)。
どんな逆境でも楽しんで、笑顔で死ねる人生を歩んでいきたいですね(*^_^*)

木を見て森を見ず

2021年05月01日 | 母島 日常 日記
■先日の満月は「ピンクムーン」と言われています。

ピンクに見えないのになぜに!?
と思って調べると、
なるほど、
アメリカでは満月に月ごとに名前がついているということがわかりました。

台風みたいなもんですね☆

ちなみに
ピンクムーンは、4月の満月を指す言葉で、4月にピンク色の花が沢山咲くことからついた名前だそうです。
北米の先住民が使っていた呼び名らしいです。

参考までに他の月についてはネットで調べると色々出てきますヽ(^o^)丿

今回は海の上に輝く満月を見ながら、島の先輩と色々お話をしました。
頭上には島の先住民オオコウモリがチラホラ。


■先日、大好きな写真家の水口博也さんのオンライン対談を見る機会がありました。
僕は彼のクジラの写真集が子供の頃から大好きで、
仙台の図書館でしょっちゅう借りては眺めていました♪

幼いころから何故か鯨類に惹かれていたので、
次のページをめくる前に何が書いてあるか分かるほど読んでいました(#^.^#)

そんな小笠原にも来ている憧れの水口さんの対談。
デジカメ、スマホの時代の写真の意味や、
野生動物を撮るということ、
決定的瞬間を狙うのではなく、自分の表現したい気持ちを持って、自然全体を感じて撮っていくなど、
興味のある話の連続でした。

もっと沢山の内容があったのですが、
特に面白かったのが、南極でのドカ雪の話でした。


■地球温暖化について聞かれるとき、
いつも南極の話をするそうですが、
新聞やメディアは1枚の分かりやすい写真を望むけど、
そうではないという話でした。

南極は大きな大陸に氷が乗っていて、
大陸自体は地球温暖化の影響をあまり感じにくいが、
南極半島ではそうではなく、その影響は顕著なのだそうです。

それが氷が解けて水になり、
その水が蒸発して雲となり、
今までにないほどのドカ雪を降らせるというのです。

地球温暖化なのにドカ雪!?と思うけれど、
そういうメカニズムをみると分かってくる部分です。

しかし、1度南極に行って、それを経験しただけではそれしか分からない。
だから、10年ほど通わないと実態は分からないというのです。

1回だけで氷が解けた南極を見て、
地球温暖化の分かりやすい写真を発信するのでは辿り着けない深い洞察だと思います。

水口さんはどこでも最低10年は通わないと分からないと言っていて、
そんな人の写真を僕は見ていたのだなと思いました。

■まさに「木を見て森を見ず」ですね。

木を見て分かったつもりになっているけど、
実は森全体を見ないと分からない事が多いという意味のことわざです。

これはどの世界でも言える普遍的な目線だと思います。

僕もつい決めつけて、分かってしまったような気になる事が多いと思うのですが、
こういうきっかけで、物事をもっと多角的に全体的に見なければと思いました。

母島での日常生活でも、
ふと思い出していきたいと思います。


■先日は母島の原生林・石門へのガイドのお手伝いをしてきました。

ここの森も沢山な貴重な植物もあるし、
歴史的な背景も沢山あります。

ポンと行って見るのではなく、
色んなガイドさんの言葉を聞いて歩いて行くと、
色んな森が見えてきます♪


これは小笠原固有種のオガサワラオカモノアラガイ。

葉っぱの裏に潜んでいるこの小さな存在も、
沢山のドラマを秘めています。

母島が父島よりも100m山が高い事でできる雲霧帯。
そのおかげで沢山のカタツムリが生息できるエリアになっています。
その恩恵ですね(#^.^#)

参加してくれたお客さんも大喜びでした♪

ここでも木を見て森を見ずの場面が沢山あり、
面白いなと思います(#^.^#)

石門の終点付近の石灰岩の地質の所にひっそりとヒメタニワタリという植物があります。

このハート形の可愛いコは、最初は母島の固有種と考えられていたそうですが、
沖縄の北大東島でも発見されて、広域分布種になった経緯があるそうです。

母島のしかも石門だけの固有の植物が幾つもあるのも驚きなのですが、
母島と大東島だけというのも、とても興味深いです。

きっと人が気付いていない、
そんな共通項が色んな分野で世界に散らばっているのでしょうね(#^.^#)

そんなことを考えさせてくれました☆


これは母島の固有種、タイヨウフウトウカズラ。
ネズミの食害で激減していたようですが、
保全活動のお蔭で少しだけですが復活して来ています。


今回はこんな花を咲かせてくれています。

■最近は島の固有の自然と人の暮らしの共生について、
良く考えます。

人の、
自然の
しかも島の暮らしと自然というのは、
常に外からの影響を受けてMIXしながら出来上がっていきます。

最初は海底火山でできて、ただの岩だったわけで。

固有種と言っても、
ある時に海を渡って来て、
長い年月をかけて島で固有の進化を遂げたもの。

実は最初は外来種だったわけです。
人は他地域などを比較して区別しますが、
自然界にとって、それはどう意味があるのか。

「人が運ぶ」ということですら、
ひとつの自然と考える時、
人の暮らしの影響、
人が持ち込んだもので、自然が変わる事は、不自然な事なのか?

そんな事も悶々と考えています。

島の文化なんてどこも外からのMIXで作られている象徴です。
完成なんて実はなくて、
常に変化していくものなのだと思います。

人はつい固定しがちですけど(笑)。


■最近、島のいたるところで天然記念物のアカガシラカラスバトを多く見かけます。
これも小笠原固有のハトです。

南部では18羽の群れ!?とか。

2年前の大型台風以降、大きな群れは見かけなくなっって心配だったけど、少し一安心。
15年前ではほぼ見ることのできない幻のハトでした。
沢山の人の活動のお蔭です☆

どこかこうしてホッとする自分もいて、
なんだか不思議です。

自然派美しく、強く、そして儚い。

なぜ自分たち人間はこの地球にやってきたのか。

そんな事を考えながら、今日は天気もいいし、海が久々の凪なので、
SUPで沖にでも行って見ようかな♪