銀城歌劇団楽屋日記

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バンギャル ア ゴーゴーを読んで・弐

2014年02月16日 21時19分10秒 | BUCK-TICK
ども。今朝、ネサフしていたらBOO親方のツイッターにてヒデん家で新年会があったみたいで写真も公開されてたけど、あ~またヒデあの例のGジャン着てるよw

髪の毛は相変わらず切ってないみたいだけど(しかもパサついてるし)、プライベートのヒデはなんでこんなに情けない笑顔なのか・・・・イケてるアー写とのギャップは何とかせいって感じだな

ソレはいいとして、今日は昨日に引き続き雨宮処凛・著「バンギャル ア ゴーゴー」の読書感想文の続きです

北海道のライブ中心に追っかけをしている主人公のえりはライブが年に数回しかない地元での生活に嫌気が差し、高校を中退して上京したのはいいが親の仕送りだけでは生活できず、その内同じ理由で上京してきた地元の仲間ノリコ&ユキもえりのアパートに転がり込んできて3人での共同生活が始まり・・・・

雨宮氏と言えば生活も職も心も不安定さに晒される人々(プレカリアート)の問題に取り組み著作も多々あるのだが、主人公達が上京してからのお金を巡る悲惨な生活描写の部分はかなりリアリティがあり、その後晴れてバンドマン達との交際が始まったノリコとユキにも災難が降りかかってきて(この部分に関しては割とケータイ小説並みのありがちな展開だったのでちょっとガッカリ)救いようのない様はこれぞ下流社会文学の真骨頂みたいな感じで、同じ立場にいる人が読むのはちょっと辛いかもしれないね・・・・

だけど上京してから原宿の神宮前(V系コスプレのメッカ)や大物V系バンドメンバーの千葉郊外にある実家のタバコ屋をたずねるくだりの所は、上記の店のモデルが明らかに「今井商店」だったからかなりニヤニヤwww(ただしモデルのバンドはBUCK-TICKではない)

主人公達が店番をしていたお母さんと話す所もブログで時折見かけるB-Tファンと先生のご家族とのやりとりそのまんまで、「著者も今井商店に行った事あんのかな?」とニヤニヤが止まらなかったね

物語のラストは実際に起きたある事件がモデルの出来事にて主人公達が自分の存在理由を徹底的に打ちのめされ、自暴自棄になったりもしたが問題の事件現場にて主人公達が起こしたアクションは何とも豪快かつ漫画っぽい展開で映像化したら面白いだろうな~と思った位

個人的にはインディーズでもいいから映像化されたら面白そうな話だなとは思ったけど、文中には未成年の喫煙シーンや違法行為の数々が肯定も否定もしないと言った感じで多々出て来るのでソフト化はやっぱり難しいだろうね・・・・

あと物語全体のクライシスは彼女達が追っかけているバンド側より主人公達の側で起きた方が良かったかな。関係者側から大きな事件が起きてその後物語が大きく変化して行く方が面白みが増しそうな感じを受けたし

それと、えりの友人達がバンドマンに関わった事により次々と起きる不幸話を聞かされてもえりが何も変化を起こさないと言うのはあまりにもご都合主義というか(実はえり自身もバンドマン達と関係を持っている)バンドマン達をヒーロー視したい純粋さゆえの悲しさと言うのかな、

「バンドマン達のプライベートの本性に触れて、見方が変わっていく」

と言う一点だけは突破出来なかったみたいだな

最後に主人公が気持ちを吐露する部分が外国語の韻を踏んだ表現の如く同じ語句を繰り返す形式になっているのだけど、改行もせずにしつこく何度も出て来るので流暢な文章を好んで読む人には少々野暮ったく感じられるかも。ケータイ小説みたいなのが苦手に人には特に・・・・(雨宮氏が好きな方御免なさい)

とにかく、90年~00年代を席巻したV系ブームを今一度知りたい&追体験したい人には共感出来る事うけあいなので機会があったら読んでみて下さい

コメント
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