誰でもいつか死を迎える。
それは、確実。
若いころは、深くは考えない。
自殺という言葉が去来する思春期も、きれいに死ぬ方法や、苦しまずに逝ける方法を
考えてみる程度。
齢を重ね、身近な者を送り、死が近づいていることを時折思う。
遺品を整理し始めもしている。
身辺整理、老い支度、・・・そんなことが時折頭をかすめていく。
遺品整理。
割合薄めの196ページ、文庫本。
様々な遺品たちに出会い、様々な人間模様を目撃してきた著者の、数々は、相当の衝撃だった。
自分の始末は、自分ではできない以上、自分にできることはなるべく、していくことだけ自分の責任と言える
のかなと思う。
遺品整理屋は見た!
孤立死、自殺、殺人・・・・・・・
あなたの隣の「現実にある出来事」
吉田太一
扶桑社文庫