『名も無く豊かに元気で面白く』

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文在寅氏、NYでトランプ大統領に土下座外交しても安倍総理に「最近、韓国とうまくいっていないんだって?」だけ!

2019-09-27 07:30:11 | 日記

韓国の文政権支持率は先週より3.3ポイント高い48.5%、「支持しない」と答えた人は49.3%拮抗です。何か、材料が飛び出せば、一気に変わるでしょう。文在寅氏は日本がもっと柔軟姿勢を見せると思っていたはずですが、いくら日本側が譲歩しても、一向に改善しない日韓関係に日本国内でも韓国とは関わらない方がいいという考え方が支配的になっています。そうした中、トランプ大統領に急浮上したのが「ウクライナゲート」疑惑です。もともとは米国大統領選挙のトランプ再選を目指す材料でしたが、日中韓も巻き込み世界的な混乱に発展する可能性はあります。

以下抜粋コピー

 日韓関係ばかりか、米韓関係にも暗雲が立ち込めるなか、韓国の文在寅大統領は、1159キロの長旅を厭わず、ニューヨークに飛び、ドナルド・トランプ大統領と会談した。

 3か月ぶりの米韓首脳会談は1時間余にわたって行われた。

 冒頭10分間はトランプ流の記者団を前にした公開会談。トランプ大統領は外国首脳との会談の際によくやる。

 トランプ大統領はそこでこれから始まる会談で何を話すかを紹介し、相手にも話させるのだが、8割から9割は自分の言いたいことを喋る。さらに記者団からの質問に応じる。

 この公開会談で自分のペースに相手を完全に引き込むのだ。

 前回のワシントンでの文在寅大統領との会談(5月22日)では差しの会談時間は冒頭の公開会談(両大統領夫人も同席)にほとんど費やされ、実際の差しの会談は2分間だったという「非公式記録」すらある。

 トランプ氏が文在寅大統領の北朝鮮寄り・中国急接近スタンスや誇張発言(虚偽も含めた)に腹を立てていたからだったという話までワシントンではまことしやかに流れた。

「最後にお会いしてから3か月が経つが、トランプ大統領と再会できたことは大きな喜びだ」

 「大統領の板門店訪問は大統領が行動によって平和を示した歴史的瞬間として長く受け継がれるだろう」

 「私は、大統領の想像力と大胆な決断に日頃から驚き入っていると言わざるを得ない」

 「大統領のリーダーシップのおかげで、南北朝鮮関係は大きな進展を遂げることができました。そしてそれが米朝間の対話を導き出せました」

 「4回目の米朝首脳会談に向けて近いうちに米朝間で実務協議が始まることを期待しています。4回目の米朝首脳会談が実現すれば、おそらく世界史における真の歴史的瞬間になるものと期待しています」

 「朝鮮半島における完全な非核化に向けての大転換になるでしょう」それにしてもこの大げさなトランプ絶賛はどうだろう。

 「歴史的瞬間」「想像力と大胆な決断力」「世界史における歴史的な瞬間」――。

 トランプ氏に応援団的存在のフォックス・ニュースのキャスターでもここまでは言わない。

■ 反米容共大統領に何が起きた

 文大統領に一体何が起こったのだろうか。

 米韓関係をフォローしてきた米政府元高官は、現在文在寅氏が置かれて状況についてこう分析する。

 「米国務省や国家安全保障会議(NSC)の対朝鮮担当者たちはこう見ている」

 「文在寅氏の支持率は40%。韓国歴代政権の支持率としては危険水域に突入している。来年4月の議会選挙を控えて与党幹部たちは大敗するのではないかと危機感を募らせている」

 「理由はいくつかある。文在寅氏がごり押しして法務長官にしたチョ・グク氏一族のスキャンダル疑惑に対する検察当局の捜査。結果次第ではチョ・グク氏の逮捕・起訴だってありうる」

 「次が朝鮮民族の和解を旗頭に進めてきた文在寅氏の対北朝鮮外交の頓挫だ。ハノイでの米朝首脳会談以降、北朝鮮とは没交渉。北朝鮮メディアは文在寅政権を強い口調で非難し続けている」

 「国民世論は今や文在寅大統領の政治外交センスすら疑い始めている。それに追い打ちをかけたのが修復不可能に近い日韓関係だ」

 「文在寅氏は日本がもっと柔軟姿勢を見せると思っていた。大変な誤算だった」

 「それでも突っ張る文在寅氏も同氏と対立する日本政府も『正気の沙汰ではない』と考える米政府関係者も少なくない」

「こうした見方を踏まえて、ニューヨーク・タイムズも社説ページに寄稿記者、E・タミー・キム氏の論考を載せている」 「米中の間で『バランス外交』を目指した文在寅大統領は、中国ににじり寄ったものの、習近平主席は、終始、消極的な対応だ。訪韓を要請したが反応なし。対中外交は空回り状態だ」

 「経済面に目を転じると、韓国経済は米中貿易戦争や日韓軋轢のあおりを受けてますます危うい状況になっている」

 「一言で言えば、この左翼政権は、任期5年の中間点に差しかかる前から『レイムダック』化している」

 「唯一の拠り所は、韓国国内に根強い反日機運だが、これを緩和させない限り、日韓関係は改善しない」

 「無理に政府指導で抑制すれば(周辺を筋金入りの反日分子で固めているだけに政府としては動けない)、世論のバックラッシュを招く」

 「内憂外患の文在寅大統領が国連総会出席とはいえ、この時期になぜトランプ大統領と会談するのか。韓国の青瓦台も外務省当局も作戦には苦慮したはずだ」

■ 情報機関の極秘情報で電撃訪米決める

 韓国メディアによれば、当初は国連総会には李洛淵首相が出席することになっていたという。

 それが急遽、文在寅大統領になったのは、「北朝鮮の非核化を巡って米朝実務者協議が迫っている」との韓国情報機関の極秘報告があったからだという。

 文在寅氏にとって、「危機脱出」の数少ない材料は米朝間の非核化交渉の再開だ。元々米朝の橋渡しをしたのは自分だという自負がある。

 その後、非核化よりも南北朝鮮和解を優先したことでトランプ大統領だけでなく米政権もへそを曲げている。米韓同盟関係に亀裂が入った遠因にもなっている。

 米韓同盟修復の材料に新たな動きは役立つかもしれないという思惑が文在寅大統領にはあったに違いない。

米中貿易戦争、ホルムズ海峡でのイランとの緊張関係激化といった外交案件のほか、ロシアゲート疑惑は一応晴れたものの、今度は「ウクライナゲート」疑惑が急浮上している。

 トランプ氏がジョー・バイデン前副大統領の次男のウクライナ国内での行動を調査するようにゼレンスキー大統領に圧力をかけていたとの疑惑だ。

 民主党は「国家安全保障への裏切りだ」(ペロシ下院議長)と弾劾を前提とした調査を行うことを正式決定している。

 上院は共和党が多数派だから弾劾決議は上院で退けられそうだが、再選を目指すトランプ大統領にとっては大きな障害になってきそうだ。米外交オブザーバーの一人は、文在寅大統領の今回の訪米の舞台裏を総括してこう解説する。

 「文在寅大統領は、日韓関係打開でトランプ大統領に何らかの形で仲介してもらう以外に糸口はないとは思っているのだろう」

 「だが政権内の反日分子に囲まれてなかなか言えない。トランプ大統領も頼まれなけば動かない」

 「文在寅大統領は、8月に決定したGSOMIA破棄決定を撤回すれば、安倍首相も態度を軟化させ、トランプ大統領も喜ぶことは知っている。これが米韓同盟を軌道に戻す最善策になる」

 「日韓関係、米韓関係を正常化させる上では『一石二鳥』の策なのだが、国内状況からみて文在寅大統領にできるか、だ」

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