ピール類チョコがけの記事の最後(まとめ)です。
結論から言うと、今年のチョコがけは
・チョコをかける作業は、まあまあ順調だった。
・ポン菓子は、軽くて食べやすくて、割とよかったと思う。
・芯にしたピールの出来がいまふたつか。シロップの浸透が足りず、固いものになってしまった。がっくし。
不本意な出来だと記事にするのも億劫なのですが、ざざっと写真を載せておきます。
■■ピールチョコがけ2013 反省
■コーティングするピール類
・瓶詰めピール類は、開けたら味見すること。
シロップの糖度を上げきらないうちに疲れて瓶詰めしてしまっていることが多いので、基本的に煮直して糖度をあげる。
・干すのは、1日程度で大丈夫。さっと干した後はビニール袋に入れておく。
・きちんと糖度があがっているピールはベトベトして固くなりにくいはず。
・刻むのは、チョコレートを溶かしている間でもよいが、前日くらいがいいか。
・安政柑や獅子柚子などの分厚いピールは、短くカットすると箱詰めしやすいかも。
■チョコレートの味・作業性
・オーガニックチョコは、粉っぽい感じのチョコ。コーティングしにくいかと思ったがそうでもなかった。
でもちょっと苦手な成分(タンニン)がある気がするので、次は買わない予定。
・カカオバリー社のルノートル・コンコルドは、つるつるした食感の滑らかなチョコ。一口食べたとき、「あら、美味しい!」と思うような華やかな味。
ピールとあわせるにはちょっと甘さが強いか。
・オペラ社のガヤス70は、とても濃くビターな強い味で、甘酸っぱいピールに合うような気がした。つるつるした滑らかさと粉っぽい感じの中間。
作業性は悪くない。やや固めで厚めにコートされるかもしれない。
・オペラ社のカルパノ70は、私の印象では森の香り。 イタリアドモーリ社のアリバ・ナシオナルに少し似ている気がした。
滑らかなチョコレート。 食感が滑らかなので、作業時は流動性が高いのかと思ったら特にそうでもない。
・オペラ社(スペイン)のチョコレートはどちらも美味しかった。また買おう。
■チョコレートコーティング
・テンパリングは、今年はまあまあうまく行った。
・コーティング作業時、ドライヤーを脇に置いて、濃度がつきすぎた場合は少し風をあてるとよい。
・最初にチョコを溶かす際も、上から温風をあててやると溶けるのが早い。
・テンパリングマシンの特許書類で見たのだが、温度を上げて溶かしたあと、よく練りながら32度に下げるだけで、うまく結晶するらしい。
それでブルームが出たりせずうまく行くのか、今度実験してみたい。
■箱詰め
・今年は箱の生産がチョコよりも遅れ気味だった。
・ポン菓子の箱のことはすっかり頭になく、結局ピールと同じ箱を使うことにした。
箱の必要数が一挙に2倍となり、大変だった。
・ポン菓子は、軽くてサクサク食べられるので、食べる側からするともっと大きい箱でもいいような気がする。
・毎年忘れていて思い出すのだが、箱のミとフタが出来ただけではまだ工程半ば。その他パーツも沢山あって時間がかかるので、箱の準備は早めにすること。
■チョコがけ関連記事
(1)チョコがけ2013~(1)ポン菓子
(2)チョコがけ2013~(2)ホワイトチョコレート
(3)チョコがけ2013~(3)ピール類、まとめ (この記事)
(5)チョコがけ2012~マルメロのパート・ド・フリュイ
作って保存しておいたマルメロのコトニャータが、乾燥して固くなってしまい、煮直して作りました。
乾燥もあるけれど、糖分濃度が低いのも固くなる原因。
砂糖の量にたじろいでしまい、いつもなかなかキッチリ入れられずにいます。反省。
(6)チョコがけ2012~市販のお菓子
マシュマロやルマンドにチョコがけしてみました。
(7)チョコがけ2011~ピール類
(8)チョコがけ2011~ドライフルーツのガナッシュ寄せ
ピールの切れ端や余ったチョコ、ココアを使って作りました。
簡単だけれど美味しいです。
(9)チョコがけ2009~ピール類
初挑戦はこの年だったかな。
■参考情報
オペラ社のチョコレートの解説。森永商事サイトより。購入は楽天のmamapan。
●ガヤス70(フローラル&ウッディーな香り)
使用しているのは、最高品質のアリバ スペリオール サマー(ASS)。
それはエクアドルで唯一クリオロ種にほぼ匹敵する上質の香りを持つフォラステロ種のカカオ豆です。
黒に近い濃い色合いのクーベルチュールは口の中で溶けたときにまず特有の洗練された力強いテイストを放ちます。
その後に樹木、茶、下草などに似た芳醇なアロマが口の中に軽やかに広がります。
それはあたかも朝露の時間に田園を散歩する時のような新鮮な夏の魅力をかもしだします。
しなやかで魅惑的なショコラノアールです。
●カルパノ70 (ナッティな香りの最高峰)
クリオロ種は、世界のカカオ豆生産量のわずか5~10%。希少性が高く、最 高品質のカカオ豆と言われています。
「カルパノ®」は、そのクリオロ種の中でもアロマ質の高さで最高の評価をもち、「カカオの庭」を呼ばれるベネズエラのバルロヴェント地域で栽培されている“カレネロ スペリオール”をセレクトしたオペラ社の傑作です。
濃い赤茶色のショコラ・クーベルチュールが、口の中で素早く溶け、その後に“カレネロ・スペリオール”の芳醇なアロマの束がゆっくりと広がります。
まず際立って特長のある熱くエレガントな香り、続いてややスパイシーで(フルーティ、フローラル)深いアロマがバランス良く、ふくよかに口の中に広がり、長く持続します。
といっても、方法がちょっと特殊でして、チョコレートの温度を29℃くらいまでしか上げない(つまりギリギリ溶けるところでコーティングし、テンパリングは一切しない)という手法を実践しています!
このメリットはちょっとずつ出来るということですが、やはり注意しないとすぐにブルームが起きてしまいます。。。
ちなみに、わたしはオイルヒーターに極小のバットをガムテープで固定して作業しています(笑)エコ?!
めんどくさがらずにテンパリングすればいいんですけどね。。。
それはそうと、今回豆まきの時に余って放置してあった炒り大豆をミルクチョコでコーティングし、きな粉をまぶしてみたのですが
これが思いの外美味しく、オススメかも?!
ビターよりは、甘めの方が美味しいような気はしますが。。。
オイルヒーターというのもいいですね!
炒り大豆+ミルクチョコ+きなこ、美味しそうです!
最後に粉をまぶすと、ブルームのこと気にしなくていいので便利ですよね!
ココア、ココナツだけでなく、きなこという手もあったか☆
ミルクチョコはまだ買ったことがないのですが、機会があったらやってみます!ホワイトチョコ+きなこもアリかな。