悠歩の管理人室

歩くことは、道具を使わずにできるので好きだ。ゆったりと、迷いながら、心ときめかせ、私の前に広がる道を歩いていきたい

歩くついでの楽しみ

2017-09-16 22:13:29 | ウォーキング

学生時代、友人の転居を手伝った。本棚に山本周五郎全集が全巻揃っていて圧倒された。
山本周五郎を意識するようになったのはそれ以降だと思われるので、かなり奥手だった。
最初に読んだのは何か忘れたが、『樅の木は残った』か『赤ひげ診療譚』だったと思う。
どちらも強い印象を受けた。その後「山本周五郎小説全集」だったか、一通り読んだが、
『さぶ』や『青ベか物語』は、あまり面白く感じなかった。
山本周五郎の小説は、説教臭さが嫌だという人がいる。私はあまり感じないできたが、
最近のように、何度も数作品を繰り返し聞きながら歩いてみて、なるほどな、と思った。
だが、鼻につくほどではなく、言われてみればそうも言えるな、という程度だろうか。
比較して、藤沢周平には説教臭さはあまり感じない。淡々と書いているように思う。
山周にしても、藤沢周平にしても、短編の朗読を繰り返し聞いてもなお、感動させる。
手だれた作家だと思う。
私には、山本一力の方が、くさい作家だと感じ、何冊か読んだ後、手にしなくなった。
個人差があるので、強いて主張するほどではない。好みの問題でもあろう。
毎日の歩きには朗読を聞くのがとても良い。
歩きに飽きることがなく、気がつくと距離を稼いでいた、というのも得がたい効用だ。
今、ミュージックプレイヤーで繰り返し聞いているのは以下の通り。
山本周五郎~『墨丸』、『つゆのひぬま』、『武家草鞋』、『深川安楽亭』など
藤沢周平~『驟り雨』、『運の尽き』、『静かな木』、『雨あがる』など

ユーチューブには他にもたくさん提供されているので、録音してはプレーヤーに入れ、
楽しめるので楽しい。

今日も谷中村跡を歩いてきた、彼岸花の開花ががさらに進んだ。

谷中村役場跡

雷電神社跡~案内板の下の写真がこの位置である、かなり狭い
田中正造はよくこの神社に来ていたとのこと

延命院共同墓地跡

  


コメントを投稿