【映画がはねたら、都バスに乗って】

映画が終わったら都バスにゆられ、2人で交わすたわいのないお喋り。それがささやかな贅沢ってもんです。(文責:ジョー)

「レッドクリフ」:船堀駅前バス停付近の会話

2008-11-01 | ★錦25系統(葛西駅~錦糸町駅)

何でこんなところにあんなタワーがあるの?
敵が攻めて来たときに見つけやすいようにじゃないか?
敵?
洛陽へ進軍した曹操とかさあ。
って、いつの時代のどこの国の話してるのよ。
三国志の時代の中国の話。
うーん、いきなり話が時空を超えた。
でも、おもしろかったよな、三国志の中の赤壁の戦いを題材にしたジョン・ウー監督の「レッドクリフ」。
曹操とか劉備とか孫権とか、私みたいな中国の歴史アレルギー人間が観たら、わけわからなくなるんじゃないかと思ってたけど、シンプルでわかりやすい話にしてあったんで、十分ついていけたわ。
お前みたいなおバカタレント並みの頭脳の持ち主でもついていけるってことは、日本人全員がついていけるってことだな。
あら、そんな、人をスザンヌみたいに言わないでよ。失礼しちゃうわ。
って、彼女のほうが若くてかわいいと思うけど・・・。
言うな!
まあ、誰が観ても手際のいいスピーディな展開で全然飽きない映画だったのは確かだな。
ハリウッドで腕を磨いた監督だから、大衆の心理をよくわかってるのよ。
中国語映画のアクション時代劇って「HERO」とか「王妃の紋章」とか最近結構出てきたけど、豪華絢爛すぎて、ちょっとあざとくないかって思うことも多々あった。そんな中で、この映画は派手なアクション満載なわりには妙に品がよかったのは、主役二人の人柄のせいかな。
トニー・レオンと金城武でしょ。「傷だらけの男たち」なんていう共演作もあったけど、あれよりこの映画のほうが二人ともはるかに魅力的だったわよね。
お前はトニー・レオンが出ていれば何でもいいんだろ。
ま、そうだけどね。でも、今回のトニー・レオンは一段と強くてステキ。
ああ、信じ難く強かったもんなあ。それに比べると今回、金城武は静の演技に徹していてアクションシーンはあまりなかった。
part2に取ってあるのかしら。
そうそう、この映画、続きものなんだよな。クライマックスの合戦シーンはpart2までお預けなんだもん。そこだけは、欲求不満が貯まっちゃうよ。
でも、part1でも合戦シーンも圧倒的な迫力だし、みどころもたっぷりで満足できたわ。
そりゃそうだ。鏡の戦法なんて反則じゃないかという気もしたけど、日本映画でいえば角川春樹が撮った「天と地と」をほうふつとさせるような物量たっぷりの戦闘シーンにわくわくした。
うん。久しぶりに日本の戦国時代劇を思い出させるような合戦シーンよね。
20世紀少年」なんて、犯人さえ教えてくれればpart2もpart3も観なくていいと思っちゃったけど、「レッドクリフ」は結末がわかればそれでいいっていうより、映画作品として早く続編を観たくなるレベルの出来だった。
ああ、トニー・レオン様の勇姿が目に焼き付いて待ちきれない。part2がいつ来るか、このタワーに上って見張ってようかしら。
そんなことしなくたって、来年4月って予告編に出てたけど。
えー、そんな先だったっけ?
なあに、中国4,000年の歴史に比べればあっという間だ。




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ふたりが乗ったのは、都バス<錦25系統>
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