地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

天皇と憲法と自衛隊は・・

2016-07-14 17:16:34 | 日記
戦後、権力のある人や影響力の大きい人は天皇・憲法・自衛隊の三つに触れる事を極力避けてきました。

その三点について自分独自の考えを公の前で言うと、今で言うブログの炎上状態になり、
権力者や名誉地位のある人は自分が築いてきたものを失う事になるからです。

ですから、、、、
その三点について大声で叫ぶのは、政治家なら現実的に実行力を持たない野党側の一部にしかすぎませんでした。

まず、この三点の中で比較的国民に賛同を得やすい自衛隊批判に触れる事から始まりました。
自衛隊の基地の前で、自衛隊の存在そのものが違法・違憲だと主張する集団は日常的な光景でした。

自衛隊の地位をしっかりとした物にしたい与党(自民党など)はその事にはあまり触れません。
そんな時代が長く続いたのですが、結局は黙っていた方の望む方向に進み、自衛隊は「庁」から「省」に格上げになりました。

今回の参議院選挙でも憲法に触れたい与党は憲法の事を口にせず、大きな声で叫んでいたのは憲法の事に触れたくない人達ばかりでした。
そして、結果は憲法に触れたい人達の望むように進んでいます。

不思議なもので、何かに賛成する人と反対する人が存在して、反対すればするほど結果は逆の方向に進むのです。

さて、、、
触れる事を避けている最後の一点・・・・天皇については昨日の「生前退位」のニュースでビックリしたのですが、、。

これはついては政治かも著名人もありとあらゆる人達が、人前で自分の考えを言うのにはかなり慎重です。
以前は批判的な意見を叫んでいた共産党も、今は黙ってしまっています。

確かに今回の「生前退位」の件は難しい。

天皇の立場上の問題、憲法・皇室典範上の問題、など色々な角度から考えれば、収拾がつかないほど問題は多岐にわたります。

まず先に言っておきたいのは・・・難しい事を一旦横に置いて、一個人としての感覚から言えば
「天皇自身がそれをお望みなら、それで良いんじゃないでしょうか

さて、難しい問題のごく一部ですが、、、。
こう言う事は500年先にも影響します。 天皇が生存しているのに皇太子が代わって天皇になれる道をつくると、それを悪用する政治家・軍人が現れた時に大きな問題となります。

秩序ある現在では天皇は政治に口を出しませんし、その権限もありませんが、それはあくまでも秩序ある社会で成り立つ話であり、政治が混乱したり軍部が権力に欲を持った時には成立しない話しです。

日本が500年先も1000年先も秩序ある国である事を願っていますが、、、そんな事は解りません
「希望」でルールを変えたり作ったりしていては・・・・困った状態になりかねない。

今回の「生前退位」の話で、それだけに限らず、もう少し皇室について国民が考えを話し合う機会が増えれば良い。
皇位継承で女性皇族は今のままで良いのか・・・とか
チョット注意を払えば色々と・・・「もう一度考えてみても良いのでは・・」と感じることは多いと思います。


皇室の事を語るときに他国の王室の例を引き合いに出す事も多いのですが、
イギリスの様に「開かれた王室」と言うのは、、、、正直な所、疑問符が付きます。

日本の皇太子がアメリカ人や中国人の女性と結婚して、その子供が天皇となるのを受け入れることは出来ませんねぇ~