漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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実をつける秋・山茱萸(サンシュユ)の実・補肝腎

2015-10-20 | 薬草・生薬
散歩途中の民家に幹の太いりっぱな山茱萸の木があり、そろそろかと通ってみたら、ありました!山茱萸の赤い実。




旧暦の9月9日は重陽(ちょうよう)の節句で、今年は10月21日がその日に当たるのだそう。
奇数が連なる節句の中で、もっとも大きな数字9が重なるこの日は、中国では一番縁起が良いそうで、娘たちは美しい山茱萸の実を髪に飾ったりするのだとか。
また重陽の節句は菊の節句とも言われる。今頃は野菊も咲いて、まさに秋の良き日だ。

実の中の種子を取り除き乾燥させた果肉を生薬(山茱萸)として用います。
性味:酸・渋、微温 帰経:肝・腎
効能:補益肝腎、渋精縮尿、固経止血、斂汗固脱

補腎剤の基本処方である六味丸に入っているので、その応用処方には山茱萸が配合されていることになる。
八味丸、牛車腎気丸、知柏地黄丸、八仙丸、杞菊地黄丸、参馬補腎丸・・・

補腎剤は生命のエネルギーを充実させる働きがあり、老化問題や不妊対策によく用いています。
服用している人も多いことでしょう。


秋晴れの空にコゲラ。日本で最も小さなキツツキ。盛んに桜の小枝をつついてました。
秋はいろんな実が生るけど、子宝漢方対策もこのところよい報告が続いています。


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