スパニッシュ・オデッセイ

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ネイティブ・スピーカーによるスペイン語の誤用(16)「雪が降る」 

2013-07-25 15:34:23 | スペイン語
 英語でもそうだが、スペイン語でも使用頻度の高い動詞ほど、変化が不規則になるようだ。ただし、環境が違えば、使用頻度にも差が出てくることがある。
 一例として、nevarをあげる。これは英語の動詞 snowに相当する。「雨や雪が降る」と言う時は、英語ではitという形式主語を取るが、スペイン語では、主語なしで、常に3人称単数で活用させる、非人称構文になる。つまり、「雪が降る」はスペイン語では“nieva”となる。辞書にはこのように記載されているし、スペイン本国では冬には雪が降る地域もあって、nevarの使用頻度は高いのだろう。しかしながら、中米コスタリカは熱帯に位置しているので、雪は日常生活とは無縁である。高い山の頂上に少々降ることがあるのみである。 こうなると、使用頻度が低くなり、規則動詞化するのだろう。


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