雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

旅者(リョシャ)の歌 始まりの地

2014-10-15 21:00:00 | 

小路幸也著"旅者(リョシャ)の歌 始まりの地"を読みました。
こういう種類の小説をなんというんでしたかね。
たとえばハリー・ポッターのような小説です。
今のところ小規模な話です。
このスピードでいくと4、5冊にはなりそうな気がします。
きちんと納得がいく終わり方をしてくれるといいのですが。

シィフルという周りを高い山に囲まれこの中だけで
完結しているところがあります。
外のことを何も知らずに人生を終わります。
話者というリーダーとして人々に一目おかれている人々が
います。
子供のころから選び出され他の人たちが知らないことを
教えられます。
14歳のニィマールとジェイラは隣どうしで婚約しています。
二人とも話者になる訓練中です。
トゥールはニィマールの兄で、ティアラは姉です。
トゥールとティアラは双子です。
二人はテレパシーのようにお互いのことがわかります。

シィフルに住む子供は7歳と14歳と21歳の時に
試しの日がきます。
試しの檻で一晩を過ごし野獣となってしまうものが
現れます。
ニィマールとジェイラ、トゥールとティアラは同じ日に
試しの日が訪れます。
そしてジェイラは猫に、トゥールは馬に、ティアラは
鷹に変身してしまいます。
ただし彼らは体は獣でも心は元のまま残りました。
めったに現れない彼らは離者と呼ばれます。
ニィマールは彼らと共に旅者(リョシャ)となって元に
戻すことが出来るかもしれない離者の地を求めて
名前もリョシャと変え外の地へ向かって旅立ちます。

シィフルの山裾にはヌイと呼ばれる村があります。
ヌイと名乗る人物にシィフルの知られざる秘密を
聞き外に出て行くための準備を整えてもらいます。

困難な山越えの旅の末に山に穴を掘って住むアルワンの
人々に出会います。
彼らはいろいろな事情を知っています。
離者や旅者を助ける立場にあります。
あちこちの地にアルワンは住んでいて彼らを訪ねて
いけば助けを得られることを教えられます。
この地でアルワンの言葉を習得し必要な道具を
調達してもらいます。

こうして彼らは未知の地へ出発します。
途中で雌雄の獅子に出会います。
彼らは元々獣だったのが突然人の心が宿ったといいます。
スィールとルーラと名づけられた2頭も旅の仲間と
なります。

シィフルに住む人たちは一部の人を除いてほんとになにも
知らずに生きてきたのですね。
話者は知らせないよう気を使ってきました。
はたして人は何も知らない方がいいのでしょうか。

これからどんどんいろんなことを知っていくのでしょうね。