雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

外田警部、カシオペアに乗る

2014-04-27 21:00:00 | 

古野まほろ著"外田警部、カシオペアに乗る"を読みました。
外田警部は愛媛県の捜査一課の警部です。
愛媛で犯罪を犯した犯人の砂糖蟻男を追って日本の
あちこちを列車に乗って追っています。
その途中で遭遇した事件を手伝うことになります。

"外田警部、乗る"
カシオペアのシャワールームで人が殺されているのが
発見されます。
偶然乗り合わせた外田警部が捜査することになります。
死んでいたのは神保純人です。
神保は野間文三と合同で神保文三というペンネームで
執筆活動をしてきました。
でも実際には野間が書いています。
不満が高じてきました。

"外田警部、のぞみ号に乗る"
岐雄林太郎はホテル経営者です。
家名を重んじて公家の令嬢の純子と結婚しました。
公家出身の妻が欲しかっただけで冷たく接しています。
秘書の女性と公然と付き合っていて家にも出入りさせて
います。
林太郎は毎日薬を服用しなければいけません。
出張に出かける日の新幹線の中で薬を服用して亡くなります。
秘書がいっしょでした。
外田警部が乗り合わせていました。

"外田警部、あずさ2号に乗る"
あずさ2号のトイレで警察官の法杉警部補が拳銃で撃たれて
死亡しているのに出会います。
法杉が覚醒剤の取引きに関わっているのがわかります。
外田は捜査を指揮している神保瞬子検事に捜査報告を
しては付きまとっています。

"外田警部、市内線に乗る"
愛媛県実予市の住田温泉で将棋の名人戦が開かれます。
外田は警備をすることになります。
安藤正英名人と挑戦者徳川直行で戦われます。
挑戦者は病気で食事の前には注射が必要です。
戦いの2日目の挑戦者がもう勝ちが見えている時に
倒れてしまいます。
なにか細工がされたのに違いません。

最初から犯人はわかっているという倒叙形式です。
外田警部はコロンボを思わせる人物です。
愛媛弁をしゃべります。
時代はカシオペアやのぞみが登場するのですから現代
なんでしょうけど、内容的には昭和の初めの話かと
思わせる部分があります。
わざとそうしているのでしょうがこのアンマッチ感は
あまり気持ちよくありません。

砂糖蟻男は結局捕まっていません。
この人はどうなったのって思います。
まだ続くのでしょうか。
外田警部結構好きです。