雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

日暮し

2012-01-25 20:40:12 | 
宮部 みゆき
講談社
発売日:2004-12-22

宮部みゆき著"日暮し 上下"を読みました。
前に読んだ"ぼんくら"の続編です。
ぼんくらがどんな話しだったかぜんぜん思い出せません。
自分が書いたブログを読み返しても思い出せません。
ねたばれになってもいけないと多少は考えて書います。
それが災いしてさっぱりわかりません。
たぶん日暮しも少したてば頭から抜けてしまうでしょう。
このシリーズ、木の様で中心の幹はあるのですが枝葉が
多いのです。
気持ちが分散してしまって幹の部分がなんだったか
思い出せなくなります。
でもこちらの方がたぶんおもしろいと思います。
ぼんくらを読んでいなくても多少戸惑う程度で読めます。

同心の井筒平四郎が話しをひっぱっていく人です。
でも主人公といえるかどうか。
一番活躍してかわいいのが平氏郎の甥の美少年の弓之助です。
人間ハードディスクのようなおでこも登場します。
煮売りやのお徳も健在です。面倒見が良くて夜逃げした
同業者の従業員二人を引き取ります。
一流店の板前で店を手伝ってくれる人が現れ望んで
いるわけではないのに店は大きくなっていきます。
お六という小さな娘二人がある夫に死なれた女性の
エピソードが挟まれています。
夫の死後、夫の同業者の孫六に追い掛け回されます。
ストーカーです。
葵の女中となって逃げおおせたと安心したころまた
現れます。
葵が幻術一座を呼び寄せ孫六を心が壊れるほど驚かせ
撃退してくれます。

葵は総右衛門に家を持たせてもらい面倒を見て
もらっています。
葵の息子の植木屋左吉は葵が生きていることを
知りません。
総右衛門の妻おふじは葵を自分が殺したとずっと
思っています。
葵が殺されそのそばに左吉がいたことから左吉が
犯人とされ捕まってしまいます。
平四郎たちが左吉の無実を信じて真犯人を探します。

犯人は以外な人物です。
左吉は生きている母親と再会することがありま
せんでした。