雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

福家警部補の挨拶

2012-01-06 21:12:50 | 

大倉崇裕著"福家警部補の挨拶"を読みました。
福家警部補は152センチ、三十過ぎの幼く見える女性です。
この本は刑事コロンボや、古畑任三郎と同じ手法を
取っています。
犯人は最初からわかっています。
事件の説明があり福家が登場し、犯人を見抜き追い詰めて
いきます。
コロンボも古畑も好きです。でもこの本はなんか疲れます。
最初の犯行の部分から読んでいると犯人側に感情移入しています。
福家は特に個性的というわけではありません。
人の中にぐいぐい入り込んできます。

会った人が女性の警察官ということで交通課の婦警や
事務員に間違えます。
でももうこういうの止めてほしいです。
女性は補助的な仕事をしているもので重要な仕事には
つかないのだというのは時代遅れもはなはだしいと
感じます。

"最後の一冊"
図書館を売り払おうとしているオーナーを図書館を
愛している館長が殺します。

"オッカムの剃刀"
大学で犯罪の研究をしている助教授が殺されます。
殺したのは元警察の科警研科学捜査部にいて現在
同じ大学で講師をしている人物です。

"愛情のシナリオ"
女優が女優を殺しました。
一つの役を取り合っての犯行だと見えましたが
実はまったく別の理由がありました。

"月の雫"
乗っ取りを企む大手酒造業の社長を昔ながらの
作り方で丁寧に酒を作っている会社の社長が
殺しました。

あとの2つの話がいいです。