年金暮し団塊世代のブログ

男寡になった団塊世代の年金の現実と暮らし向きをブログで。 今や仕事になった鳥撮り(野鳥撮影)の成果もアップします。

不況休業(その3)~嘱託の選択肢 (2009年1月)

2009年01月23日 | 定年・再雇用・年金

1月21日に書きました来月2月以降の新たな操業&勤務計画の会社提案の概要は以下の通りです。
基本は社員全員が痛みを共有するということです。

正社員は主に2種類で、
(A) 工場関係は1月と同じく夜勤を止めて昼勤のみとした上で金曜日も休みにして週休3日を2月&3月も継続する。 4月以降は未定。
(B) 間接部門は、2月~9月の間、毎週金曜日を休みにして週休3日とする。 10月以降は未定。

いずれも休業手当は平均定時間賃金の70%です。 よって単純に言えば、工場関係社員は賃金カット18%(←夜勤手当などもカットされるので実質約20%)、間接部門社員は6%の賃金カットになります。

私めのような再雇用の嘱託は、
(a) 工場関係は月50%勤務で、隔週勤務とか2週間毎勤務とか4パターンから選択。
(b) 間接部門は、週3日(=60%)勤務の短日勤務か、1日4/5/6時間(=50/62.5/75%)勤務の短時間勤務かの4パターンから選択。

再雇用の嘱託は時給幾らいくらのパート勤務のような契約ですから休業手当はゼロですので、勤務時間が短くなった分だけ給料がカットされることになります。 今後1年間の適用です。

複雑なのは、(a) (b) いずれのパターンでも、厚生年金/健康保険(の被保険者の資格)を継続する場合と、脱退して年金をもらう場合を選択することになっていることです。

60歳以上になれば、特別支給の老齢厚生年金、即ち厚生年金の2階部分、いわゆる報酬比例部分を受け取る資格があります。 が、1日6時間以上勤務で勤務日数が正規日数の75%以上の場合は、企業も個人も厚生年金に加入することが義務付けられておりますので、現在フルタイム勤務の私めは報酬比例部分の年金は支給停止になっております。(←昨年5月14日のエントリー参照)

しかし、例えば私めが週3日(=60%)勤務を選択すると、企業側は私めを厚生年金/健康保険の被保険者にする義務はありません。 つまり、企業も被保険者(=私め)も厚生年金/健康保険の保険料を負担しなくてもいいことになりますし、私めは報酬比例部分の年金をもらえる訳です。 つまり、勤務時間が短縮されて給料がカットされる分と報酬比例部分の年金のどちらが多いかという天秤になる訳です。

一方、もう一つ別の天秤があります。 厚生年金の被保険者の場合、給料が安いと高齢者雇用給付金(←昨年6月30日のエントリー参照)と在職老齢年金が支給されます。 労働時間が短くなって給料が減れば、高齢者雇用給付金と在職老齢年金が多く支給されるので、それと報酬比例部分の年金との天秤になります。

在職老齢年金は過去1年間の年収を加味する為、正社員としてのボーナスが出た(←昨年7月7日のエントリー参照)昨年夏のボーナスが多かったことが響いて、私めの場合は在職老齢年金は支給されませんし、仮にフルに嘱託としてのボーナスだったとしても支給対象にはなりません。 但し、今年のボーナスが幾らになるのか、それは予想できませんね。 最悪の場合ボーナスはゼロになるかも…。

更なる天秤は、健康保険を脱退すると、普通は国民健康保険に加入しなければなりませんので、今までの厚生健康保険より保険料が高額になり、負担が重くなります。 しかし、今まで会社が負担していた保険料を自分が負担すれば、今まで通りの厚生健康保険が受けられるようになります。
 但し、それは本人分だけで2年間だけです。 だから60歳未満の奥さんは国民健康保険に加入しなければなりません。 その奥さんの国民健康保険料の額は市町村毎に変わってきます。

などなど、色々のファクターを加味したシミュレーションをして、どの勤務パターンが自分に一番合っているか選択しなければならない訳です。

上の話は金銭的な収支面だけのことですが、例えば奥さんが、旦那さんに週4日も家でぶらぶらされるのはいやだ、給料は少なくてもいいから毎日会社に行ってくれ、というかも知れません。(笑)

私めがどれを選ぼうとしているのか、どれを選んだのかは、後日書くつもりです。 が、64歳から収入は年金だけで毎日が日曜日になる訳ですから、そういう状態にいきなりなるのではなく、これからの3年間で収入減(?)と休日の時間をどう過ごすかの練習&訓練&準備をしてソフトランディングできればいいのではないか、と私めは考えております。

おっ家内と将来の金銭的な収支や時間/休日の過ごし方を色々と話合っている最中で、明日 明後日の土曜 日曜で結論を出す予定です。 まぁ~ ほぼ結論は出ているのですが…。

(乞許長文)


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