キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

最後の日と最初の日

2017年04月02日 | Weblog
もう一昨日のことになるが、送別会は横浜で行なわれ、湘南グループと静岡へ帰る一人を合わせて5人で根岸線に揺られ、大船へ出て東海道線で下った。
途中茅ヶ崎で知人が待ち受けていたので下車し、Mabuyaへ行き退職記念にいただいたコラン2007ヴィンテージシャンパーニュを開けたが、女性三人蜂蜜だあといって大喜びしていた。
コラン本来の鮮烈でシャープな果実味が残り、そこに熟成した蜂蜜風味が出てきていて実に美味かった。

次の店は貸し切りになっていて、そこの料理人の送別会を20人程の常連で行なっていた。
直前まで知らなかったので、立ち寄り別れの言葉をかけた。

龍源に行き、ウヰスキーソーダ、野菜炒め、ワンタン、ラーメンを食べた。
横浜での送別会で食べた中華だったが、日本のラーメンは独自の進化を遂げた別物のようだ。
あまりあくせくせず、自分で料理の探求をしている店は根本的にチェーン店とは違う生き方で、通う価値がありますね。

午前様で家に帰ると、知人で一時会社でも働いてもらったことのある人から酒が送られてきていた。
何れも世評の高い高価なもので、随分奮発してくれたなあと、その気持ちが有り難く感じ入った。

午前中にも元部下が仕事の合間に、わざわざ会社のそばまで来てくれて、送別のプレゼントをくれた。
自衛隊上がりで世間とずれたところがあるやつだったが、営業力抜群で、バランスの悪さが気になり面倒をみたが、そんなことをしてくれるとは思わなかった。
嬉しかった。

普段ないことだが、子供たちも朝起きてきて、言葉には出さなかったが見送ってくれた。
横浜での送別会宴たけなわに突然チェンマイの娘から「長い間お疲れさま、ありがとう」と電話があった。
娘と云うのは特別で、愛しているとしか云いようがない存在で格別嬉しかった。

斯くして1979年から始まったサラリーマンを卒業したわけだ。

そして昨日、新しい生活のスタートが二日酔いから始まった。
数日前に、「佐高信の昭和史」を買ったが、家に帰って表紙を眺めていたら、記憶があるなと思い始め、読み出して少し経ったら、前に読んだことがあると確信した。
酷いもんだなあと思った。
割りと最近買っていたはずなのに、ここまでしないと思い出さないなんてね。
参ったなあ、悔しいからもう一度精読してやろう。
と云うことで、二日酔いでボーットしていたがベッドの中で読み出した。
ところが読み進めている内に、何だか初めて読んでいるような気になったが、多分前回は頭の部分だけ読んでほっぽり投げたのだろう。

11時になり、下の息子と月京のヤオマサまで魚を買いに行く。
先に杉山のバアサンに顔を出し、絹濾し豆腐2丁と厚揚げ2枚を買った。
寒くて初めて観るジャンバーを着ていた。

ヤオマサでは、ワラサのカマ2つと朝獲れの烏賊を買った。
他に菓子パンと落花生、泥葱、豚腿ブロックを2本買う。

昼は妻が何処やらで値引きになった乾麺の饂飩を買ったので、早くから出汁をひき、お揚げを煮ていたが、きつねうどんを食べて、餡パンを食べた。

午後は二日酔いが治らず、ベッドで横になってうつらうつらしながら読書。

風呂に入り、晩飯はワラサのカマの塩焼き、烏賊のゲソ焼き、厚揚げ焼き、烏賊刺し、白菜と春雨スープ。烏賊は足が吸い付くほど新鮮でレアのゲソ焼き絶品だった。刺身は押して知るべし。
ワラサも美味かった。
スープも美味くて楽しい食事だった。

二日酔いがまだ治らず、と云うよりサラリーマン時代の蓄積した疲労が抜けないのだろうか、ベッドに横になり、鈴木邦男本を浮気して眺める。
サラリーマン最後の日に買った記念すべき本だから、内容充実したものであればいいのだが。
コメント
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