キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

再び秋雨

2016年10月03日 | Weblog
水野和夫とミスター高橋を呼んでいたが、プロレスは楽しみのでどうしても優先して読み、しかもすらすらと読めてしまうので、ほぼ読了してしまった。
1970年80年代に来日した選手が懐かしく思い出されるが、多くの選手が鬼籍に入った。
プロテインの影響や、肥満の影響があるのか、比較的若く心臓麻痺でなくなっているかたが多い。

思えば、1981年に一年間ハワイに駐在していたが、無聊をかこち、毎晩日本人クラブに飲みに行っていたが、アメリカで発売されているプロレス雑誌を買い求めては読んでいた。
全日本プロレスの高千穂が忍者としてNWA地区で活躍し、新日本プロレスの小沢がモンゴル人、キラー・カーンとなってWWFで活躍していたのが嬉しかった。
当時のNWAのチャンプはリック・フレアーだったような気がする。

ドリー・ファンク・ジュニア、ハーリー・レイス、ジャック・ブリスコ、りッキー・スティンボート、ダスティ・ローデスなどの好みの選手はNWAだったので、この本には出てこないが、テキサスアウトローズのローデスの片割れディック・マードックは頻繁に出てくる。

水野和夫は実に的確に現実を分析していると思うし、今後の指針もきちんと出してくれている。
こういった人がいてくれるのは心強いが、世の中というのは中々正しい方向に動かないものであるから、よっぽど身体を張る人物が出ないことには、日本は良くならないだろう。
政務調査費をインチキして取っているような政治家がいるようでは始まらない。

昼、霧雨の振る中「駒」に行ったがランチ売り切れだったので「井桁」でチラシをいただく。
鮪、蛸、鯵、平目、帆立煮、穴子、蟹、海老、帆立、蒲鉾、玉子焼、山牛蒡漬物、ガリであった。
味噌汁は普遍の浅利、飯が温かく酢が利いていて美味かった。

馬車道を横切り、銀杏並木の本通に出て駅前のセルテに向かった。
芳林堂で、稲垣史生「江戸時代大全」KKロングセラーズ、水野和夫「株式会社の終焉」ディスカバー、獅子文六「私の食べ歩き」中公新書を買う。

kkロングセラー図は、kkベストセラーズと勘違いしていた。
ベストセラーズは、野坂昭如や吉行淳之介が良く書いていた、岩瀬順三が起こした会社で、企画力で随分ベストセラーを出して儲けたと記憶している。
岩瀬は、銀座にバーを出し有名女優を愛人にして派手に振舞った奇人であったが奇才の持ち主であった。
岩瀬の方針は、上半身でも下半身でも人間の欲を突いた本を出せば売れる。
その時にもっとも大切なのは題名だということだ。
ロングセラーのほうもちょっと似たところのある版元で、加藤鷹で「セックスの奥義」のような本を出してベストセラーを出した。
稲垣史生は、私の好きな杉浦日向子の師匠である。

水野和夫はここのところ続けて本を出しているが、書かれていることは似たようなものだろう。
しかし、たくさんの人に読まれることによって世論形成がされるなら、どんどん出して欲しい。

獅子文六「私の食べ歩き」は、もっているような気がして買わなかったが、中をざっと目を通したら、初めて読むような気がしたので買い求めておいた。
先週買ったグルメ本が詰まらなかったので、口直しにしよう。

朝、6時に風呂に入ろうとしたら倅が帰ってきた。
二宮海岸で大きな鱸をばらしたらしい。
4,5cmの厚い身の鱸のムニエルが食いたいと思っていたのに残念だ。
近所の柑橘が稔り出して、今がムニエルに振り掛ける絶好の季節なのになあ。
まあ、アルコールが飲めないから白ワインが飲めないし、諦めるとしますか。






コメント
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