活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

錯覚する

2018年02月21日 | 法理

「ほとんどの科学者(私たち衆生も同じですが)」は、観察者の意識を

物質で構成される「五官」から生じるものだけに限定しています。

 

そして、それに因って世界観が唯一の絶対正しい認識であると思い込む

「錯覚」があります。


一切のものには影や実体がないのです。


「響」を例にとればたしかに「響」はあります。

ですが、「実体」はありません。


しかしそういう「実体」のないものを私たち衆生は間違って「実体がある」

と、「錯覚」しているのです。


その最初の「錯覚」は、自分が生まれたことを自分は識らないのに、

「自分が生まれた」と認めていることです。


「不知不識生(知らず識らずに生ずる)」なのです。


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