活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

自我の芽生え

2017年05月29日 | 法理

たまたま人間界に生を受けた者は、どうしてもある時点から

「自我意識、自我の芽生え」というものが起きて来るのです。

 

そして、自分とものとを分けて見るようになるのです。

これはもう、人として止むを得ないことです。

 

生まれながらにして、おシャカ様のように、「ものを一つに見る」

なんてことは出来ません。

 

人間世界においては、その「自我の芽生え」というものを

「分別心が出来た」とか「認識が出来るようになり、自他の区別が

はっきりするようになった」といっていますが、それは大変な

間違いなのです。

 

こういうことから、「何を尊重しなければならないか」ということに

なります。

それは、おシャカ様の教えです。

 

「もともと、ものは一つであったものを、いつの間にか自我の働きに

よって、自他の区別を作った(立てた)」ということです。

 

そういうところから迷いが生じたのです。


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