活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

苦楽とは4

2018年06月03日 | 道のこと

「苦」というものを感じる時は、自分と離れたものを認める時です。

これは「苦」でも「楽」でも同じことがいえるのです。


従って、私たち衆生の修行は苦しみがあるから「安心(あんじん)」を求める

ということでは間違いなのです。


「苦の時は苦だけ」なのです。

ですから「苦」というものの中には針で突いたほどの安心(あんじん)という

ものも入る余地はありません。


ですから、道の修行に於いて指導者は、「苦に成り切ってしまいなさい」と

強調するのです。


即ち「其のものに成る」ということです。