ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

ゲキ×シネ 「蛮幽鬼」 感想

2010-10-05 | お芝居観劇記


楽しみにしていたゲキ×シネ「蛮幽鬼」を見てきました
すっごくよかったです

劇団☆新感線の壮大なストーリーに、一緒に見に行った演劇初心者の彼はびっくりしていましたが、
まあ、それも、新感線作品にはお馴染みですよね
(とはいっても、私も新感線作品は2,3回しか見たことのない初心者ではありますが

今回も伊達土門(上川隆也さん)の復讐劇が壮大なストーリーとして展開されるのですが、
その中に、
「誰が船の舵をとるかばかりにやっきになって、船の行く先を決めることを忘れている」
といった鋭い台詞があったり、
復讐からは復讐しか生まれない、というメッセージ、そしてその復讐の連鎖の虚しさがすごく強く心に響いてきて、
忘れがたい作品となりました

そして、、、何と言っても、殺陣がすごかったです
演劇初心者の心をも掴む、迫真の殺陣

私自身、ゲキ×シネで「SHIROH」を見て、上川さんの殺陣に魅了されて以来、
劇団☆新感線の迫力ある殺陣の大ファンなのですが、今回はまたすごかったです

動ける上川さんと早乙女太一さんの殺陣は、もうすごくかっこよくて、美しくて
堺雅人さんは殺陣の多いお芝居はほとんど初めてだったそうですが、
すごくシャープに動いていて、演技で見せる「凄み」と相まって緊迫感のある立ち回りでした

でも、もちろん、見どころは殺陣だけではありません

上川さんの演技は、本当に迫力があって、「復讐の鬼になる」なんて台詞も、
彼の口から発せられれば、すごく説得力があって、切実で、
映像で見ている私たちをもとらえて離さない感じです

堺さんの妖しい魅力も全開
常に微笑みを浮かべる無敵の暗殺者「さじ」は堺さんがやってこそ、存在しうるキャラクターだと思います。

稲森いずみさんの凛とした美しさにも感動
最後の方の迫力ある演技も素晴らしかったです。

そして、劇団員の皆さまは相変わらずの芸達者ぶり
高田聖子さんは、不思議な言葉を話す異国の姫を演じていましたが、
チャーミングで、でも可笑しくて、しかも、歌を歌わせると相変わらず上手いっ
すごい女優さんです

歌、といえば、上川さんも歌ってました
歌、苦手なのにね、上川さんっと思いながら見ていましたが、
でも、もともといいお声ですし、誠実に歌われるので、やっぱり好感度は高いです

壮大なストーリーに、歌あり、殺陣あり、素晴らしい役者の演技あり、で、
すべてを堪能できました

生で見られなかったのは、返す返す残念ですが、
それでもこんなに素晴らしく撮影・編集されているゲキ×シネで楽しむことができて、大満足でした


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