うちの近所の映画館での上映は,今週の金曜日までだったので,
昨日,慌てて見に行きました
3時間近い,長い映画でしたが,
歌舞伎を見始めた私にとっては,作品・役者カタログとしても見られて,堪能しました
造りは,歌舞伎役者が一人ずつ現れて,自身の歌舞伎座への思いを語り,
そこに,さよなら公演での舞台映像を織り交ぜる,という若干単調なモノ。
なので,さすがに梅玉さん辺りまでくると,若干疲れてきて(笑),
しかも,途中からトイレに行きたくなってしまい,ちょっと集中力が切れちゃいました
それでも,片岡仁左衛門さんが出てくるまではっと頑張りました
その仁左さまは,「菅原伝授手習鑑」の菅丞相と,「女殺油地獄」の映像が中心でした。
私は,残念ながら菅丞相は見ていないのですが,見ておけばよかった…との想いが,
映画を見ながら募りました…
あんなにも真摯に,役と向き合っているお姿に,こちらも神妙な気持ちになりました。
おいそれと,またやって欲しいと言えるお役ではないだけに,返す返す見なかったことが悔まれます…
まあ,忙しい時期だったし,心理的にも,見に行ける状態ではなかったので,仕方がないのですが…
「女殺油地獄」は見ました
現代にも通じる無軌道な若者を,リアルに演じる仁左衛門さん,やっぱりすごいです
他に,映画を見ていて,やっぱりすごいなぁと思ったのは,
市川団十郎さんと,坂東玉三郎さん
あと,映像だけの出演でしたが,中村雀右衛門さんと市川猿之助さんの映像にも魅了されました
もっと,まとまった映像を見てみたいなぁと思っています
というわけで,歌舞伎初心者の私にも,すごく楽しめる映画でした
でも,歌舞伎座に何度も行っているベテランの方は,もっと感慨深く,感動的に見られるんだろうなぁと思います
新しい歌舞伎座ができるのは,まだあと2年以上あるわけですが,
新歌舞伎座ができた頃には,歌舞伎初心者から中級者くらいに昇格して,
新しい世代の役者の活躍を見守りつつ,歌舞伎を見続けられたらなぁと思います