ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

音楽座ミュージカル 泣かないで

2009-12-30 | ミュージカル観劇記
「泣かないで」見に行ってきました

案の定、ハンカチはぐしょぐしょ
原作を読んだばかりなので、結末を鮮明に覚えていて、
だから、何でもないはずの幸せなシーンで既に涙が止まらないんです
ラスト近くではハンカチをずっと顔に押し当ててました

パンフによると、遠藤周作先生はハンカチを2枚使って、
声をあげて号泣してたそうですが、気持ちすごく分かります。

台詞や歌で泣けるのももちろんですが、
ダンスシーンでも涙が込み上げて来て、自分でもびっくり(笑)
美しいだけじゃなく、こちらに強く訴えかけてくる、素晴らしいダンスでした

音楽座のミュージカルは初めてでしたが、やはりダンスの多さが一番新鮮でした
皆さん上手で、飽きさせないし、
登場人物の心の動きを生き生きとダンスで表現しているのがすごくよかったです

歌もみんな上手いんです
コーラスが気持ちよく響いて、大満足でした

そんな中でも、やはり主役の二人の歌は際立っていました
藤岡さんはとりあえず後にとっておいて(笑)、
まずは主役のミツを演じた高野菜々さんから

ダサくてさえなくてお人好しで、あまり頭もよくなくて、でも人には真似できない献身的な行為をごく自然にできてしまう、
原作では聖女と呼ばれ、キリストとも重ね合わされる存在

そんな難しい役を、無理なく演じてらっしゃいました。

それから、とにかく歌が本当に素晴らしかったです
伸びやかで、美しい声で、大好きになりました
ミツの「聖女」の部分がその澄んだ歌声に溢れていた気がします。

そして、藤岡正明さん
今年最後にこんな素敵な藤岡さんの舞台が見られて、本当に幸せでした

やり場のない苛立ち、将来への不安、そんな感情をもてあましている大学生の姿を細やかな演技で表現されていました。

歌は…本当に素晴らしかった
プロローグで、台詞のやりとりが続いた後、ふっと台詞の続きのように、
「この胸の寂しさ どこから来るのか…」
と歌い始めるのですが、ここが本当に素晴らしくて
広がりのある魅力的な声と台詞のような歌で、ぐっと物語世界に引き込まれました。

第一幕は藤岡さんがよく出てきて、たくさん歌って下さるので、
藤岡さん大好きの私としては、大満足

歌の雰囲気が、藤岡さんが歌手として歌っている歌に近いせいか、
とても伸び伸びと歌っていて、この前のマリウスよりもずっと良かったです

ダンスにもチャレンジしてらっしゃいました。
頑張れ~っと応援しながら見てました

第二幕では、ミツが復活病院に入院するので、そちらのシーンが多くなります。

藤岡さんの出演場面で印象的だったのは、
ミツ、たえ子(ミツと同室の患者)、スール山形(患者たちの世話をしている修道女)
そして、吉岡がそれぞれの寂しさを歌い、四重唱するシーン

女性三人のハーモニーは素晴らしくて、涙が滲んできましたし、
藤岡さんの歌声が入ると、その声が抜きんでて響いてきて、胸を衝かれました。

…長くなってきたので、そろそろやめますが、
この作品、本当に原作に忠実に作られているんです。
原作の台詞もかなりそのまま使われているし、
こんなに誠実に小説を舞台化した作品は他に見たことがないって言えるくらい

でも、ミュージカルとしてもすごく楽しめて、
最後は、原作よりもさらに泣けました

原作者すら号泣させる、芝居と歌の力ってすごいなぁ、と改めて思いました。

エリザベート&モーツァルト!

2009-12-25 | ミュージカル動画・記事他
帝国劇場2010年8・9・10月の公演は「エリザベート」
そして、11・12月の公演は「モーツァルト!」になったみたいです。

東宝のHPに簡単な告知が載りました
エリザベート
モーツァルト!

出演者の情報は一切ありません
今後も要チェックですね

来年は、4・5月が「レベッカ」なので、
「M.クンツェ&S.リーヴァイ作品を一挙上演」というコンセプトのようです。

でも「マリー・アントワネット」はやらないんですね
不況だし、セットとかにお金をかけずに済んで、
しかも、集客を望める人気作品の再演に傾いた、ということでしょうか。

それにしても、トート閣下やモーツァルト役の変更はあるのかなぁ。
気になります…

私が・棄てた・女

2009-12-24 | 
クリスマスなのに、縁起でもないタイトルの小説ですみません

一昨日、遠藤周作の「私が・棄てた・女」を読み終えました
今度見に行く、音楽座ミュージカル「泣かないで」の原作です。
予習、ということで、久しぶりに読みなおしました。

いやはや、吉岡はロクでもない奴です
藤岡さんがこの役をやるのか…としょんぼりしました
少しマイルドに描いてくれるといいなぁ。

そして、最初に読んだとき、かなり泣けたラスト
今回、あろうことか電車での移動中にラストに差し掛かってしまって、
あやうく、電車の中で泣くところでした…

これをミュージカルでやられたら、
アイメイクが全部落ちるほど泣きそうな気がします…
心して見に行かなくては

そして、神の存在を常に意識させる辺りは、やはり遠藤文学です。
私はクリスチャンではないけれど、でも考えさせられることは多いです。

あ、ちょっとクリスマスに関連しましたね
メリー・クリスマス

龍馬伝

2009-12-22 | ドラマ
来年の大河ドラマ「龍馬伝」の追加キャストが発表されました

NHK 公式HP

上川隆也さん、龍馬の盟友・中岡慎太郎役でご出演です
上川さんが出演されるのは、すっごく嬉しい

…それは間違いないのですが、中岡慎太郎(1838-1867)は、享年29で亡くなっています。
坂本龍馬(1836-1867)は、享年31。

ちなみに、福山雅治さんは、現在41歳、
上川隆也さんは、現在44歳。

…何が言いたいかというと、年齢無視は全然構わないのですが、
龍馬=福山さん、中岡=上川さん
よりは、
龍馬=上川さん、中岡=福山さん
の方が、役柄的にはもちろん、年齢的にもしっくりきませんか??ということです

なんで、中岡なのよ~っと、思ってしまうわけです(笑)

ちなみに、第四のヒロイン(新聞記事より)として、
丸山芸者役に、蒼井優さんも決まったそうです

第一のヒロイン(おりょう)=真木よう子さん、第二のヒロイン(千葉さな子)=貫地谷しほりさん
ときて、蒼井優さんですから、女優陣も若手実力派ばかりで固めてきましたよね~

福山さんは甚だ心配ですが、香川さんと上川さんが支えるのであれば、
見てみようかなぁという気になってきました…

レ・ミゼラブル 2011年4・5・6月公演

2009-12-20 | ミュージカル動画・記事他
東宝のHPに、レ・ミゼラブルの再来年の公演の告知が出ました

レ・ミゼラブル 2011年4・5・6月公演

先過ぎるだろうっと突っ込みたくもなりますが、
オーディションの告知なので、こんなに早いんですね

これでまたキャストが大幅に変わるんでしょうね。
新妻さんのエポニーヌ、見といてよかった~

あ、祐一郎さまのバルジャンも、もしかして今年限りだったのかも
見とけばよかった…

あと、このHPを読んで一番衝撃だったのは、
自分の年が、エポニーヌ&コゼットの想定年齢より、
むしろ、ファンティーヌに近かったこと

心はいつも夢見るコゼットなんですけどね(笑)