ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

ダンス・オブ・ヴァンパイア CD

2009-07-31 | ミュージカルCD
つい、CDを買ってしまいました
一枚目が、浦井アルフレート&大塚サラ
二枚目が、泉水アルフレート&剱持サラです。

改めてじっくり聞いてみて、本当に曲が綺麗なミュージカルだなぁと感動
今の浦井君は2年前のこのCDよりもさらに進化していますが、この時点でもかなり素敵です

これと、今回の再演を比べてみると、やっぱり、かなりレベル・アップしている気がします。
一番の違いは、女中のマグダ。
初演の時はあまり目立たない印象でしたが、シルビア・グラブさんがやると、すごくキャラが際立って、印象的な役に。
ソロで歌うシーンでは、かなりパンチを聞かせて歌ってくれるので、曲のよさがすごく伝わってきます。

ウィーン・ミュージカルのロック風のナンバーってなかなか日本語だと歌いにくいと思うのです。
「エリザベート」や「モーツァルト!」のドイツ語版CDを聴いていると、子音の強いドイツ語でのロックは、本当にかっこよくて。
でも、日本語にすると、早口言葉みたいになっちゃったり、何だか間延びした歌になっちゃったり。
特に、祐一郎さまはいつも若干乗り切れていない気はしますが、ま、そこは祐一郎さまの魅力でカバーということで。

話がそれましたが、この夏はもう帝劇(お城?)には行そうにないので、CDをいっぱい聴くことになりそうです。

ダンス・オブ・ヴァンパイア

2009-07-28 | ミュージカル観劇記
行ってきました!ダンス・オブ・ヴァンパイア
まずは、キャストから。
本日のアルフレート&サラは、浦井健治さんと知念里奈さん
他の方々も備忘のために載せておくと
クロロック伯爵 山口祐一郎さま
アプロンシウス教授 石川禅さん
シャガール 安崎求さん
シャガールの妻 阿知波悟美さん
マグダ シルビア・グラブさん
ヘルベルト 吉野圭吾さん
クコール 駒田一さん
ヴァンパイア・ダンサー 森山開次さん

この作品は、初演の時に見ているのですが、その時よりずっと楽しかったです
なんか、こなれている、という感じでしょうか。アンサンブルの方のレベルも高かったですし、ダンスも見ごたえ十分でした

ここからは、キャストごとに感想を。
まずは、祐一郎さまから
本当は、私の御目当てはひたすら浦井君だったのですが、今日は祐一郎さまがとにかくすごかったです。
何がすごいって、一幕からものすごい声量で圧倒
特に一幕のフィナーレ、クロロックがアルフレートに向って歌いあげるのですが、本気でパワー全開です。
自由~っと歌う声が劇場中響き渡ってました。

二幕の墓場での歌(タイトルは「抑えがたい欲望」)には久しぶりに酔いしれました
甘いところはうっとりしっとり甘く、激しいところはすごい迫力、と緩急つけた歌いっぷり
こんな歌い方できたんだ!(失礼!)と思いました。
最後の一声なんて、ささやくような声からだんだんクレッシェンドしていって、最後力強い歌声に変化していくんです…これには息を呑んで聞き入りました。

とにかく今日の祐一郎さまはすご過ぎました
初恋の人をほっぽって浮気してたら、その初恋の人がいきなりかっこよくなって現れた感じです
祐一郎さまはやっぱり偉大ですねっ

と、ちょっと落ち着いて、浦井君に移ります。
とってもよかったです
一幕にサラとのデュエットが二曲。これがすごく美しくて

サラ役の知念さんは実は懸念材料でしたが、全然大丈夫でした
高音がきれいにのびていて、しかも弱々しくならない、トレーニングされた声
なので、デュエットは美しいだけじゃなく、パワーもあって聴き応え十分でした。

浦井君の歌はそれ以外にもたくさん
二幕でサラへの恋心を歌うソロなど、歌い上げ系の歌ではもはや主役の貫禄。
あと、教授との絡みとか台詞っぽい歌もとっても素敵
コミカルで可愛いんです歌が自然に芝居になっているのはさすがです。
地のお芝居部分では怖がりの演技がパワーアップしてました。
特に吉野圭吾さんに迫られて、おびえまくって客席を走っちゃうのが、本当に可愛くて(可哀相で?)笑えます。

浦井君ファンとしては前幕通して出て来るし、しょっちゅう歌うし、可愛いし、大満足な作品です

他のキャストさんも達者な方ばっかりで。
安崎さんは初めて拝見したのですが、すごくいい声。
吉野圭吾さんのお尻も健在でした(笑)

石川禅さんの教授も、なかなか可愛かったです
特に人類のためにというコミカルなナンバーはとっても楽しかったです
一緒に歌っている安崎さんと阿知波さんとシルビアがまた上手い

ダンス・オブ・ヴァンパイアは、ストーリーというよりはショー的な要素が強いミュージカルだと感じているので、演じる方々が上手くないと全然楽しめないと思うのです。
今回は、初演の時より役者さんのレベルが上がったのか、すごくいい感じにすべてがかみ合っていた気がします。
最後には、客席も立ち上がって、ダンシング
この趣向も初演の時と同じわけですが、今回の方が俄然ノリノリでした
振り付けは、ミー&マイ・ガールのランベス・ウォークよりずっと簡単なので、私でもできましたし
本当に、楽しくて大満足なミュージカルでした

藤岡正明 動画特集

2009-07-26 | 藤岡正明さん
忙しい一週間を終えて、久しぶりにYou Tubeをぼ~っと眺めていたら、素敵な動画発見
藤岡正明さんがディズニーソングを歌っています。

ターザンから一曲と、アラジンのA Whole New World
A Whole New Worldは大好きな曲ですが、まさか藤岡さんの歌う映像があるなんて
素敵過ぎますっ
ちなみにお相手はソニンさん。「ミス・サイゴン」のクリスとキムですね~
ということで、藤岡さんのクリスの動画も
藤岡さんのクリス、大っ好きです
Why God,Why?

そして、Мステに出た時の映像発見
「交差点」

それと、前からお気に入りの動画も載せときます
最後の夜 live

サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ

2009-07-19 | ミュージカル観劇記
昨日、見てきました
すごく濃密な、素晴らしい舞台でした。

備忘のためにキャスト表(敬称略)を貼っておくと…

ジョージ  石丸幹二
ドット   戸田恵子
老婦人   諏訪マリー
ジュール  山路和弘
イヴォンヌ 春風ひとみ
フランツ  畠中洋
ボート屋  野仲イサオ
看護婦   花山佳子
セレステ1 鈴木蘭々
セレステ2 冨平安希子
兵隊1   岸祐二
兵隊2   石井一彰
ミスター  岡田誠
ミセス   南智子
ルイ    中西勝之
フリーダ  堂ノ脇恭子

こんなキャストの皆さま。そして、全員うまいっ!
この全員で、一幕の最後と二幕の最後にサンデーという歌を歌うのですが、そのハーモニーの素晴らしいこと
体中、劇場中が歌声に満たされて、本当に幸せな観劇でした

ストーリーもとてもよかったです。
ソンドハイム作品は初めてでしたが、不思議な世界ですね。
ミュージカルとストレートプレイの中間、でも歌付きの芝居、というとしっくりこない。歌いあげたり、コーラスするところではまさにミュージカルの醍醐味も味わえるわけで。

「芸術至上主義と現実生活の相克というテーマに新味はない」というのが、読売新聞7月8日の劇評ですが、私は、もっと都会人の孤独という普遍的なテーマが横たわっている気がしました。

街中や劇場で同じものを見ているはずなのに、それについて隣にいる人と話し合ったりすることはほとんどない。
あるいは、興味関心の対象が多種多様になりすぎて、近しい人のはずなのに感動を全く共有できなくて、寂しい思いをしたりする。
そんな現代なら誰でも経験することを、もっと過激に衝突させてしまったのが、ジョージなのかなぁと。

さて、キャストについても少々。
まずは、戸田恵子さん。
本当に素晴らしかったです。一幕のドットはとってもチャーミングだし、二幕のマリーおばあちゃんもやっぱりチャーミングだけど、ほんわか感動させてくれる素敵なおばあちゃんを好演なさっていました
そして、はちゃめちゃ早口も素敵でした

石丸幹二さんは、四季時代の「アスペクツ・オブ・ラブ」、3月の「ニュー・ブレイン」に続き拝見するのは三作目。
相変わらず、かっこよくて素敵です特に今回はおひげがって、ミーハーな感想はさておき。
劇中で何度もジョージは変人だと言われますが、でも変人に見える行動はすべてジョージにとってはごく自然な行動なんだということが、すっと分かる演技でした。
でもだからこそ、変人だと言われて、ドットともすれ違ったまま去られてしまうジョージが切なくて、一幕最後は訳もわからず涙が出そうでした。
二幕は若いお兄ちゃんで、こちらはちょっとコミカルなのもまた素敵でした。

あとは…畠中さん、歌が少なくて悲しかったです。
あとちょっとひどいシーンもあり…

その他の皆さま(一括りですみません
とにかく、上手い 演技も歌も。
オペラ出身の方々と、ミュージカル俳優の中ではとっても上手な部類に入る方々(山路さんとか、鈴木蘭々さんとか岸さんとか)のみで構成されたキャストなので、当然といえば当然ですが。
最近の作品では、出色のクオリティの高さだったと思います。

最後に、宮本亜門さんの演出について。
私、演出についてはまったく分からないのですが、でも今回の舞台は映像を効果的に使っていて、視覚的にも楽しめる作品でした。
特に、白いキャンバスに見立てた壁に、炭で地平線がすっと引かれるシーンはお気に入りです。

渋谷は遠いのですが、そしてチケットは高いですが、でも大満足なお芝居でした

K-20

2009-07-19 | 映画
そろそろ夏休みということで、ぱーっとした映画が見たくなり、公開時から若干気になっていた「K-20」を借りてきて見ました

人から、中身ないよ~と言われていたので、期待せずに見始めましたが、若干格差社会についての問題意識を感じさせつつ、最後は金城武のアクションで押す、というエンターテインメントとして楽しめる映画でした。
個人的には、仲村トオルさんが大好きなので、無駄に気障な明智小五郎にきゃ~きゃ~言って、家人からあきれられたりもしましたが(笑)。

松たか子さんのコメディエンヌぶりも素敵でした。
とっても綺麗だし。
「ジェーン・エア」も楽しみ