君たちに明日はない 第１話 ＊感想＊

この不況の時代　誰がいつリストラにあうか分からない恐怖を抱えているというのに
リストラ請負人が主役のドラマなど見ても　気が滅入るばかりなんじゃあないかしら～などと思い
恐る恐るといった感じで見たこのドラマ。　
高橋（堺正章）率いるリストラ請負会社の面々が集まって　
仕事を依頼してきた会社のリストラ希望人数を　自分達の仕事のノルマのように話し合う冒頭の様子は
何だかなぁ・・・と気持ちが塞ぎこんでしまった。
けれども　第１話を最後まで見終わってみれば　予想していたような気が滅入るような暗さは無かったように思う。

村上（坂口憲二）が担当したFile 1の平山（村田雄浩）が　叩けば叩いた分だけ埃がでてくるような人物で
悪人（村上）vs 弱者（平山）に見えていた面談での二人の様子が　次第に変化していく展開が面白くて
平山に共感していたはずなのに　いつの間にか
平山をやり込める村上の様子に爽快感を感じている自分にびっくり(笑)。
その後　村上が飲み屋で「ったく　何様だよ俺は・・・。」と辛そうにつぶやく様子を入れることで
村上のキャラクターの高感度を　さりげなく上げていることも良かったと思う。　

村上との面接で 平山とは全く違う対応を見せたFile 2 陽子（田中美佐子）の様子も　とても面白かったし
困難にぶつかっても這い上がってきそうなバイタリティを感じさせる陽子や　
陽子と妹の康子（須藤理彩）の会話が　暗くなりがちなドラマに明かりを灯しているように見えるのもいい。

とりあえず陽子のファイルに書かれた「ＧＰ」の意味は何なのかが気になるところだし
高橋の言うリストラの定義や　仕事とは何かという問いの答えとして　
このドラマがどのようなストーリーを用意しているのか
そして　果たしてこのドラマに希望を見出すような明るい結末は待っているのか？
（是非是非　救いのある結末を用意していてほしいなぁ。）　
などなど　第１話を見た限りでは　これからも毎週楽しみに見たいと思うドラマだった。

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