生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

12勝3敗。

2017年02月20日 15時59分36秒 | 大学評価・学位授与機構
機構の記事を書いていて振り返ってみたところ、機構の学位試験は12勝3敗。

「負け」は「栄養学」「学芸(比較文化)」「理学(総合理学)」の3つ。「栄養学」は、そもそも単位が足りなかったし、心理学(≒拒食症)に足場を置いたのが敗因。「学芸(比較文化)」は漢字文化を捉え損ねたのが敗因。「理学(総合理学)」は採点者の求めるレベルに達していなかったのが敗因。

このように、敗因の分析ができていると、リベンジできるか、できないのかも想像できる。「栄養学」は絶対無理。「理学(総合理学)」も抜本的に見直さないと不可能。「学芸(比較文化)」は、まず用語の定義を行わないと・・・

といいつつも、レポートについては、用語の定義を間違えた「学芸(比較文化)」は仕方ないものの、「栄養学」と「理学(総合理学)」は、他の合格12本のレポートと比較し、遜色ないと思っています。ゆえに、採点する先生のスタンスによるものが大きいと思っています。

思えば、大学の単位習得試験でも、「厳しい先生」もいれば、「楽勝と呼ばれる先生」もいます。ただ、機構の受験者は、それなりに単位を取得し、単位数だけなら、学位を取得できるほどの学修をしています。出席もせず、コピーしたノートを丸暗記して試験に臨む、おちゃらけた学生とは違うのです。ゆえに、たとえ、楽勝と呼ばれる採点者の先生がいたとしても、不相応の学位授与を行うことはないと思っています。

一方で、「厳しい先生」に当たってしまった場合は、「諦め」も肝要かと思っています。機構の学位はたくさん分野があるので、「理学」でダメなら「学芸(科学技術研究分野)」にするとか、「栄養学」でだめなら「文学(心理学分野)」とか、こだわりがなければ、専攻・分野をシフトさせるのも一つの方法です。

何が目的かを見極めて、いたずらに厳しい学位にこだわらないのも、場合によっては必要なのかもしれませんね。

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機構の過去問!

2017年02月20日 15時55分50秒 | 大学評価・学位授与機構
機構の試験結果が出そろったころでしょうが、今後、受験される方のご参考に、過去に私が受験した分野の過去問を掲載しておきます。

無論、機構の試験は一人一人オーダーメイドなので、決して同じ問題は出題されないのですが、大体の雰囲気というものを知っていただきたいので公開しておきます。私のように何度も受験するマニアックな方もいるにはいるのですが、ほとんどの方が、唯一の学位を求めて受験するはず。そうなってくると、情報をほとんど公開していない機構の小論文試験は、不安の種でしかないことでしょう。その不安の解消に、ちょっとでもお役に立てればと思っております。



○【文学/心理学分野】(2006年6月受験)「産業カウンセラーの現状と今後の課題」
問1:管理職がカウンセリング、メンタルヘルスケアを行う上で必要なスタンスについて述べよ。
問2:産業カウンセラーがカウンセリングを行う上で守るべきルールについて述べよ。


○【経営学】(2006年12月受験)「ビジネス・キャリア制度の現状と今後の課題」
問1:OJTについて、企業、働く人それぞれのメリットとデメリットについて述べよ。
問2:ビジネスキャリア制度の必要性と普及しなかった理由を述べよ。


○【教育学】(2007年6月受験)「生涯学習に果たす大学通信教育の役割と今後の課題」
問1:大学通信教育は成功することもあれば、失敗することもあるが、成功するためのポイントを述べよ。
問2:大学通信教育を進めていく上での課題と改善点を述べよ。


○【商学】(2007年12月受験)「新しい信用状統一規則と今後の課題」
問1:信用状取引の仕組みについて、「売買契約」から「手形代金決済」までを図に表し、説明せよ。
問2:信用状の法的性質について、一般の保証状と比較して内容を述べよ。


○【社会科学】(2008年6月受験)「銀行員のための労働環境整備とコンプライアンス遵守の経営」
問1:「銀行にカウンセリング室を設置する」という内容に対して、どのような体制を構築し、どのような手当てを行っていくか。
問2:銀行における煩雑な業務とタイトな人員について、どのように課題を解消し、また、解消の実現可能性について自分の意見を述べよ。


○【社会学】(2008年12月受験)「生涯学習社会の現状と今後の課題」
問1:生涯学習の対象の一類型として「退職者」がいるが、退職者が生涯学習を実施する背景とその理由を論ぜよ。
問2:資格の社会的意義と学歴についてその類似点と相違点を論ぜよ。


○【学芸/科学技術研究分野】(2009年6月受験)「技術大国日本における「トヨタ生産方式」についての考察」
問1:トヨタ生産方式の特質をフォード方式とを比較して簡潔に述べよ。
問2:トヨタ生産方式は一般企業においても適用可能な普遍的な方式だと考えられる。そのことについて、業種を超えて適用できるか。自動車産業以外の業種を取り上げ考察を加えよ。


○【教養/地域研究分野】(2009年12月受験)「日本の中の韓国・朝鮮文化」
問1:あなたは学修成果で渡来人のことについて、日本全国の事例を簡単に上げているが、特に興味を持った事例について日本の社会や文化に与えた影響を考察しなさい。
問2:今日の日本の韓国文化について、過去の韓国文化と比較してどのような違いがあるか答えなさい。また、そのようになった背景についても答えなさい。


○【経済学】(2010年6月受験)「外為決済システムの現状と今後の課題」
問1:「内国為替決済システム」と「外為決済システム」の基本的相違点を述べよ。
問2:あなたが提唱する「グローバル決済ネット」のメリットとそれを構築するための困難について自分の見解を述べよ。


×【栄養学】(2010年12月受験)「摂食障害とカウンセリング-栄養バランスの重要性とカウンセリングの果たす役割について-」
問1:カウンセリング及び栄養カウンセリングとは何か、説明しなさい。また、栄養カウンセリングを行う上での基本的な態度について考察しなさい。
問2:行動療法と行動療法の代表的技法について説明しなさい。


○【文学/歴史学分野】(2011年12月受験)「旧石器時代の小平・国分寺 -我が街の古代を探る-」
問1:あなたは学修成果で東京都の旧石器時代の遺跡についてまとめているが、旧石器時代の石器や遺構について、どのような種類があって、どのような分類があって、また、どのような用途であったかを総合的に述べなさい。
問2:あなたの学修成果には、旧石器時代の人々の生活についてまとめられているが、どのような環境で、どのような集団で、また、どのような生活がなされていたか、次に続く縄文時代とも比較し述べなさい。


○【学芸/国際関係分野】(2014年6月受験)「企業の国際化における銀行の役割と今後の課題」
問1:いわゆる「BIS規制」とは何か。
問2:あなたの「企業の国際化における銀行の役割と今後の課題」のレポートにおいて、明らかにしたいことは何か。論理に注意して述べなさい。


○【工学/社会システム工学分野】(2014年12月受験)「新BIS規制とオペレーショナルリスク」
問1:あなたは新BIS規制への対応としてオペレーショナルリスク管理ツールのシステム開発を提案しています。しかし、あなたの提案以外でも新BIS規制への対応は可能です。あなたの知っている他の対応について内容を取り上げ、その対応の問題点を述べてください。
問2:あなたの提案した工程分析データベースはオペレーショナルリスク管理ツールの中心といえるものです。どのようなデータをどのような形式で取り出すのか具体的に述べなさい。また、他のシステムと比較して、あなたの提案の優位性を明らかにしなさい。


×【学芸/比較文化分野】(2015年6月受験)「漢字文化における日中の比較と異文化コミュニケーション」
問1:あなたはレポートの第2章で「日中における漢字文化の比較」を問題として取り上げていますが、「漢字文化」の概念の定義を述べ、その概念に沿って、日中の漢字文化の共通点と相違点を具体的に説明しなさい。
問2:漢字の成立について、殷の「甲骨文字」と、それ以降の漢字の連続性について比較し、具体的に説明しなさい。


×【理学/総合理学分野】(2015年12月受験)「我が街小平市から探る植物と大気環境」
問1:あなたは学修成果において「光化学オキシダント」についてのべていますが、その内容に関して以下の問いに答えなさい。
(1)「光化学オキシダント」の定義について述べなさい
(2)「光化学オキシダント」の測定方法について説明しなさい
(3)「光化学オキシダント」の主要成分とその化学式について主なものを上げなさい
(4)「成層圏のオゾン」と「対流圏のオゾン」について、その消滅・生成の機構と大気環境に与える影響を述べなさい
問2:あなたは学修成果の第1章において「小平市における植物の現状」を報告していますが、その内容に関して以下の問いに答えなさい。
(1)「光化学オキシダント」が植物に与える影響とそのメカニズムについて述べなさい。
(2)あなたは学修成果において、オゾンが「小平市の植物に悪影響を与えている」としているが、オゾンが小平市の植物に与えている影響について、具体例を示しなさい。
(3)あなたが実際に観測した小平市の植物の観察結果から、「光化学オキシダント」が植物に悪影響を与えているとしているが、それが証明できる根拠を具体的に述べなさい。

※○は合格、×は不合格

ここのところ、2回連続で不合格なので、本当、格好悪いのですがご参考まで。
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機構の複数学位は・・・

2017年02月20日 15時08分59秒 | 大学評価・学位授与機構
来年度からスタートする「複数回にわたる学位取得」について、絶望的な事実に気が付きました。

『新しい学士への途』のP.10に「すでにこの制度により学士の学位を取得したものが、他の選考区分において新たに学位授与の申請をする際には、この制度による直近の学位取得時より後に、大学、認定専攻科または大学専攻科において、新たに申請する区分における専攻の区分における専攻に係る単位(専門科目の単位+関連科目の単位)を専攻科目の単位を含めて16単位以上しゅうとくしなければなりません。」とあるのですが、私は、すでに「学芸(比較文化)」と「理学(総合理学)」において、再申請が認められているため、これら2つの学位を受験する権利があるものと思っていました。

ゆえに、日本福祉大学卒業後は、まず、日本福祉大学で取得した18単位をもって「社会学(社会福祉学分野)」を受験し、その後、不合格通知後3年間の猶予がある上記2つの学位を目指せばよいものと思っていました。しかし、もしこれが許されるとしたら、制度上、大きな欠陥が生じることに思い至り、きっと、不可能だと考えるわけです。

再申請の欄には、特に、不合格通知後3年以内であれば、「修得単位の審査」「学修成果・試験の審査」のいずれかが「可」となっていた場合、審査の一部が免除されるというものです。

もし、私の3学位連続受験が認められるとすると、既に単位を充足している学位が複数あるなら、「学修成果・試験の審査」のみ不合格となって、免除学位を固めたうえで、試験を受け続ければよいこととなってしまうからです。

「直近の学位取得」なので、例えば・・・

平成29年4月期「学士(経営学) 修得単位の審査のみ可」
平成29年10月期「学士(商学) 修得単位の審査のみ可」
平成30年4月期「学士(経済学) 修得単位の審査のみ可」
平成30年10月期「学士(社会科学) 修得単位のみ可」
平成31年4月期「学士(文学/歴史学) 修得単位のみ可」

としておいて、レポートを書いて試験を受ければ・・・

平成31年10月期「学士(経営学) 学修成果・試験の審査が可」=学士(経営学)取得
平成32年4月期「学士(商学) 学修成果・試験の審査が可」=学士(商学)取得
平成32年10月期「学士(経済学) 学修成果・試験の審査が可」=学士(経済学)取得
平成33年4月期「学士(社会科学) 学修成果・試験の審査が可」=学士(社会科学)取得
平成33年10月期「学士(文学/歴史学) 学修成果・試験の審査が可」=学士(文学/歴史学)取得

こんなこともできてしまうでしょう。5つ学位を得るためには最低でも5学位×16単位=80単位が必要となるのに、手持ちの単位が十分ある人なら、こんな芸当もできてしまうわけです。

ゆえに、制度の欠陥を防ぐためには、私のように制度スタート前に、既に免除されていたとしても、新たな学位を得た場合、16単位を取得しない限り免除不可としなければならないわけです。
 
既に権利として3年間認められていると思っていたのに、やはり新制度に縛られるのでしょうね。無論、試験を受ける場合は、機構に照会するつもりですが、きっと、認められないな・・・
コメント (2)
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