レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

いまどきの「黒髪」

2013-03-12 14:54:04 |   ことばや名前
 最近ネットで、黒髪嗜好は不況と憧れ、とかなんとかいう記事があった。
 「“新いい女は「黒髪」主義”(『GINGER』4月号)、“だれがなんと言おうと、「日本女性は、髪ですから”(『Domani』4月号)――年齢層を問わず、最近の女性誌では“黒髪”企画が定番化しつつある。」
 ナチュラルな髪への憧れと、不況でカラーリングを控えるようになったということが指摘されている。

 実際のところ、日本人のすべてが黒々とした髪をしているわけではないし、天然で茶色っぽい人もいる。うぐいすみつるさんのエッセイマンガで読んだが、アメリカでの書類や証明書などで個人の容姿を記す場合、日本人の髪の多くはblackではなく(ではブラウンなのか)、インド人やアラブ人の青光りしているような色がブラックなのだそうだ。

 しかし。上記のように、染めていない状態を、まるで特別であるかのように「黒髪」と称することに、私はひじょーーに抵抗を感じる。そもそもそれがフツーの状態だろう、という意識が私にはどうしてもあるので。(フツーであることが絶対に良いとは思ってもいないが)
 外国でいろいろな色の人がいる状況であるならばおかしくない。
 日本の話でわざわざ「黒髪」と描写してあるならば、それが特に目立っている、キャラクターづけとして重要である場合でないとおかしい。私はそういう感じを持っている。

 上記の雑誌記事の場合は、もちろん、染めなければいいというわけではなくて、きれいに手入れをすることまで視野にいれているのだろうけどね。

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