ECHOES

Punk Rock Life

都市通信

2020-01-29 20:49:00 | Weblog

しかし、これほどまでにプラケースが似合わないCDがあったかな(笑)

いろいろと曰く付きのレコードが2020年にCD発売だそうで。

今は手元に無いオリジナル盤は、実は自分も普通のルートではなく、少しだけプレミアがついた価格、5千円ほどで購入している。

買った場所は、今はピアソラの研究者として有名で、当時は水すましというバンドでキーボードを担当していた斎藤充正さんがやられて、横浜西口で中古レコードや自主制作レコードを扱っていた「レコピア」

まだ白楽にゴクラクがオープンする前で、横浜で自主制作レコードを買うなら馬車道のユニオンかレコピアだった。

そこで見つける前にも、このレコードを買うチャンスはあったはずで、通販でのトラブルの件はともかく、その気になれば買える状況だったと思う。

何故そのタイミングで買ったかというと、当時リザードのギターとして参加していた北川さんのそれ以前のバンド、螺旋が入っていたから。

シティーロッカーから発売した紅蜥蜴のレコードのオマケで、螺旋のソノシートがついていてそれも気に入っていたから。

螺旋のライブも見ていたのだけど、北川さんがリザードに参加して螺旋の音源も聴いてみたかったってとこでしょう。

リザードに初めて北川さんがギターで参加したのは、記憶が正しければ西新宿のロフト。
螺旋でも着ていた、横縞のTシャツを着て登場したのが印象的だった。

のちに無限水路というバンドを始めて、ライブはよく見に行った。

横浜にあった夢音に出た時は、メンバー4人でお客は俺ひとりなんて事もあったけど、とても良い演奏だった。
その時の自分で録音したテープを持っていたのだけど、紛失してしまっているのが残念。

北川さんは、のちに実家で靴職人をやっていると聞いてたけど、その情報は正しかったようだ。

ノンバンドも時々ライブを観る機会があったけど、シンクロナイズと美れいのライブを見た記憶が残ってないのだけど、どこかで見たのかしら(笑)

今回のCDの再発に関しての諸々の話は、正直懐疑的になる部分もある。

まあ、そういう事を踏まえても、都市通信がCD化されたことは、嬉しいというか不思議な感覚がある。

自分の知り合いが今回関わっているようなので、H君お疲れさんというのが正直な気持ちです。





柳ジョージ/「祭ばやしが聞こえる」のテーマ

2020-01-26 19:56:00 | Weblog

中学生、高校生くらいの時に、地元では横浜野外音楽堂という、500円から1000円も持って行けば気楽にロックのライブを観れる場所があった。

横浜や横須賀のバンドを安く観れる時もあれば、東京のバンドが来て横浜のバンドが迎え撃つという構図の時もあった。

そこに出ていた横浜のバンドの代表が、チーボーのパワーハウスブルースバンドや柳ジョージ。
自分が通っていた時はパワーハウスは無くなっていたんだけど。

子供ながらにも柳ジョージやパワーハウスブルースバンドには地元バンドという意識があって、東京でライブをしたりすると誇らしい気持ちが起きたりもした。

萩原健一主演のテレビドラマ、「祭ばやしが聞こえる」の主題曲に柳ジョージが起用された時も、毎週この主題曲が流れるのをけっこう楽しみにしてたもの。

そこらの記憶は消えてたけど、この曲が柳ジョージのレコードデビューなんだそう。

近年はDJやヒップホップのサンプリングにこの曲が使われて密かに人気があるそうで、タワレコ限定で7インチがリイシューされた。

気になって調べると7インチ1枚で2500円もして、それはないだろうと思ったのだけど、手元にある(笑)

曲はもちろん、音も良くできていて良いシングルだと思う。






BOB DYLAN/TRAVELIN' THRU, 1967 - 1969

2020-01-24 20:47:00 | Weblog
昨年の秋に出たディランのブートレッグシリーズ。

このところのシリーズは物量で圧倒され、この秋もある程度の出費を覚悟していたけど、意外とあっさりの3枚組。

いや、少し前にはローリングサンダーレビューの箱も出てるし、むしろこのくらいで助かった。

3枚のうちの2枚はJOHNNY CASHとのセッションがたっぷりと収録されているけど、自分はどうしてもDISC 1に収録の、COLUMBIAのSTUDIO Aで行なわれた67年10月17日と11月6日のJOHN WESLEY HARDINGセッションと、69年2月13-14日のNASHVILLE SKYLINEセッションからのオルタネイト・テイクに耳がいってしまう。






DISCLOSE /RAW BRUTAL ASSAULT

2020-01-23 20:40:00 | Weblog
DISCLOSEのキャリアを通してのディスコグラフィーCDのリイシュー、2枚組が2タイトル。

CD4枚でざっと4時間という物量。
とてもじゃないけど一気に聴き通すパワーはないけど、どこを取っても強力なD-BEAT。




THE ROLLING STONES /69RSTRAX

2020-01-21 20:52:00 | Weblog
昨年の大晦日、 突如YouTube上で「69RSTRAX」という名前でストーンズの1968年から69年かけての未発表音源が一挙公開にされたのだそう。
その量、なんと101トラック。

Abkcoが著作権保護期間が切れてしまう前の最後の一日に、YouTube上で配信することによって、リリースされていない音源の権利を確保してしまおうという理由だったそう。

年が明けた時には削除されていて、ほとんど聴けた人はいないんじゃないのかなと思うのだけど。

その中のスタジオ録音から16曲を編集収録したブートレッグがこれ。

YouTubeから落とした音源なので細かく聴くと高域低域が潰れているけど、それを除けば高音質だと感じる。

ROCK AND ROLL CIRCUS用にレコーディングされた、かなり荒々しい雰囲気Sympathy For The Devilなんて、ミックのカウントから演奏が始まる瞬間の雰囲気ったらカッコよ過ぎで何回も繰り返して聴いてしまった。

そういうことは滅多にしないのだけど、自分のメモ用として、各曲のインフォを貼り付けておきます。

長くなるけど(笑)


1 Ruby Tuesday
今回、最初の驚きと言うべきが本曲の再録音バージョン。
そんな音源が存在していたという事実だけでもかなりのインパクトですが、確かにミックの歌やチャーリーのドラミングは60年代後半のそれ。
はて、何のために再録音が行われたのかと思いきや、これが「ROCK AND ROLL CIRCUS」用となれば合点がいくもの。
再録バージョンとしての完成度は十分ですが、ここにブライアンのリコーダーがない点が気になります。
66年当時より垢抜けた仕上がりとすべく、それを省いてアレンジしたのか、あるいは本番で彼に吹かせるつもりだったのか?
いずれにせよオールディーズな立ち位置の曲は映像収録の前で候補から落とされたのだと推測できる再録音バージョン。モノラル

2. Honky Tonk Women
イエロードッグ「BLACK BOX」で発掘された別ミックス。イントロでキースが「アウッ」と叫ぶので有名なバージョンで、ミックのボーカルも別テイク。
「69RSTRAX」の中でもちょっと音がシュワシュワするのが目立ちますが、「BLACK BOX」にあったようなアセテートからとおぼしきノイズは入りません。
そしてピアノとホーンセクションの分離度も向上しています。ステレオ

3. Country Honk
以前からイントロのクラクションが入らない、なおかつバイロン・バーラインの弾いたフィドルも入らない別ミックスが発掘されていましたが、こちらは完全に別テイクのバッキングトラック。
リリース版よりもテンポが速く、イアン・スチュワートの弾く歯切れの良いピアノやビルによるベースの存在感が目立ちます。
カントリーというよりはホンキートンク色が強いテイク。ゆるくステレオ

4. Sympathy For The Devil
こちらもまた「ROCK AND ROLL CIRCUS」用のレコーディングなのですが、かなり荒々しい雰囲気の別テイク。
ミックのカウントから始まる演奏はむしろ、映画「ONE PLUS ONE」で聞かれたスタジオでの別テイクに近いものがあります。
おまけに全体を通してキースがひっきりなしにオブリガードを入れまくっている点が印象的。
しかし演奏がまとまりを欠いている点は否めず、だからこそ没になったのでしょう。モノラル

5. Stray Cat Blues
「69RSTRAX」中、唯一のアルバム「BEGGARS BANQUET」収録曲のセッション音源で、レコーディング初期の段階とおぼしきバッキングトラック別テイク。
演奏はキース、チャーリー、ビルに加えてニッキー・ホプキンスという編成。
まだラフな調子で演奏されていますが、それでも十分に骨太な雰囲気は迫力十分。モノラル

6. Gimme Shelter
7. You Got The Silver
これらは昔からおなじみ、それぞれ「キースが歌うバージョン」と「ミックが歌うバージョン」。ですが、これらも「69 RS TRAX」に含んでおきたかったのでしょう。
なお「Gimme Shelter」キース・バージョンには二種類のミックスが存在しますが、ここで聞かれるのは「TIME TRIP VOL.4」で発掘された方。ステレオ

8. Love In Vain
さあ、ここから驚きの音源が続きます。これは1968年5月23日に録音された「Love In Vain」最初のバージョン。
後に「LET IT BLEED」に収録されたバージョンは69年3月の録音でしたので、こちらは「BEGGARS BANQUET」セッションからのアウトテイクに属します。
それだけに演奏のアレンジがまるで別物。よりロバート・ジョンソンのバージョンに近い雰囲気が漂っており、チャーリーが洗濯板でリズムをとっているのも面白い。
そのシンプルさ故にお蔵入りしたのだと推測されますが、これは素晴らしい別テイク。ステレオ。

9. Let It Bleed
こちらもバッキングトラックの完全な別テイク。「Country Honk」の別テイクと同様、ここでもテンポが速め。
アルバムバージョンのどっしりとした演奏を聞き慣れた耳にはずいぶんと新鮮に聞こえることかと。
途中から少しだけミックが歌っていますが、ほぼインスト状態です。モノラル

10.Midnight Rambler
グリン・ジョンズの「19」というテイク・コールから始まるバッキングトラックの別テイク。
しかし演奏は1分足らずで終わり。演奏にもう少し歯切れの良さが必要なことをキースが感じ取ったのかもしれません。モノラル

11.Gimme Shelter
これも「BLACK BOX」などで聞かれた別ミックス。アルバムバージョンと比べてみればイントロで入るベースからして別もの。
しかし何と言ってもミックのボーカルがまったく違っており、コーラスの大半を「rape, murder」ではなく「come on, children」と歌っているのが特徴。
それでいて彼のボーカルがダブルトラックかつエフェクトがかけられており、完成度が高い仕上がりを見せているのも特徴。
当初はこの状態でリリースが検討されていたのかもしれません。
そこからベースやミックのボーカルを差し替え、あのような仕上がりに生まれ変わったのですね。
そして「BLACK BOX」などと比べて音質は飛躍的に向上。

12.Wild Horses
これがまた驚きの別ミックス。何とここでは全編に渡ってストリングスがオーバーダビングされているのです。
その雰囲気は「As Tears Go By」っぽい箇所もあり、リリースされたバージョンのようなカントリーテイストが微塵もない仕上がりには本当にびっくり。
一方でストリングスを被せるという作業(当然レコーディング費用がかかる)しておきながら、それを没にしていたという事実にも驚かされます。
さらに演奏が進むとアルモニカ(グラス・ハーモニカ)まで登場して牧歌的な雰囲気にエスカレート。
とはいえ元が名曲ですので、このドラマチックな仕上がりも十分に素晴らしい。
感動と衝撃の両方を与える別ミックスでしょう。ステレオ

13.Sister Morphine
これは「TIME TRIP VOL.4」辺りから知られるようになった、キースがアコギでなくドブロ・ギターでコードを弾く初期バージョン。
今まではチャーリーが加わったところでフェイドアウトとなっていたのに対し、初めて演奏をコンプリートで収録。
その結果7分近にも及ぶロングバージョンであったことが判明しました。ステレオ

14.Brown Sugar
15.Wild Horses
どちらもマニアにはおなじみ、米国盤「HOT ROCKS」のいわゆる「Shelley」ミックス。
どちらもレアな別ミックスであったことから幾度となくアイテムに収録されてきましたが、そのどれもが盤起しの粗を隠蔽すべくイコライズを施していた(その結果シャリシャリしがちだった)のに対し、今回はかなりウォーミーな音質で聞かれるのがポイントでしょう。ステレオ

16.You Can't Always Get What You Want
驚愕音源満載の「69RSTRAX」最後を締めくくるのは本曲のオープニングを印象的に導いていたクワイアーとのセッション風景。
その場面だけは「CROSSFIRE HARRICANE」ドキュメンタリーでも8mm映像にて垣間見られましたが、今回は遂に音源が登場。
20分にも及ぶセッション風景では、ミックがコーラス隊に稽古をつける様子がドキュメントされています。
これがとても和やかな雰囲気のなかで行われており、時折グリン・ジョンズがミックにアドバイスする形で進みます。
コーラス隊のおばちゃんたちは折に触れてよく笑っていて、それはまるで「あらやだ、私たちミック・ジャガーに頼まれてるんだわ」的な雰囲気すら伝わってきます。
その後、指揮者らしき人が現れて本格的にコーラスが仕上げられました。これは本当に面白い。モノラル



個人的には16曲目のYou Can't Always Get What You Wantのおばちゃんリハはつまらんかった(笑) 





IGGY & THE STOOGES/I WANNA BE YOUR DOG

2020-01-20 20:23:00 | Weblog
昔から有名な写真をジャケにしCLEOPATRAからリリースされていた編集盤。

内容はRON ASHETONがJAMES WILLIAMSONに追い出されギターからベースに変わった、把握しきれないほどレコードが乱発されている時期の音源集。

よく表現されるパンクのなんちゃらより、ガレージやサイケ臭がプンプンでかっこいいです。
デモみたいなもので、音質が雑なところがガレージ感覚が増長されている。

少々ディテールは甘いのだけど、ジャケに使われた写真は衝撃的。

この写真を使ったレコードが過去にあったと思い込んでいたけど、単なる思い込みだったかな。

それだけ印象深いジャケ写真。






PINK FLOYD /MONTREUX 1970 DAY 1 RECORDER 1: NEW REMASTER

2020-01-18 21:31:00 | Weblog

さて、ハーフオフィシャルでも1タイトル出たのだけの、70、71年頃の、自分的に一番好物な時期のフロイドのブートがまたもリリース。

とは言っても、出尽くした感はあり、これも以前の音源をリマスターしたもの。

1970年11月21日、スイス・モントルーでのジャズ・フェスティヴァル初日にヴィクターなる人物が西ドイツ製の可搬型デッキUHER 4200と名機Sennheiser MD-421マイクを接続してフロイドのライブをレコーディングをした、ヴィクター録音なるもの。

これは、エアーなのか(笑)
これこそサウンドボードと言われても信じててしまうだろう、低域から高域まで各楽器、ほんとに生々しく録音されている。

やや、ヴォーカルのレベルが低くエコー感ありで、それがさらに浮遊感覚を増してサイケ度高し!




Johnny Thunders/Sticks & Stones: The Lost Album

2020-01-14 20:47:00 | Weblog

全くチェックして無かったのだけど、知り合いがSNSでとりあげていて知ったアルバム。

亡くなる直前のジョニーサンダースのニューヨークでの90年のスタジオ録音。

最近はあまり意識してなかったけど、こんな音源が世に出ていたんですね。
デモ程度のものかと思ったけどしっかりしたジョニーらしい曲の数々、ヨレヨレ感が健在で最高、嬉しいです。

LP2枚組でA面にこの録音。
B面には82年録音のいつもの曲のアコースティックスタジオ録音、2枚目のレコードはいつもの曲のライブ。

このあたりのリリースはお家芸のクレオパトラから。




ROCKY & THE SWEDEN/CITY BABY ATTACKED BY BUDS

2020-01-08 20:07:00 | Weblog

夏にリリースされたばかりのROCKY & THE SWEDENの新作のカラー・アナログ。

これもイタリアのF.O.A.D.からのリリース。

CDで聴いてこれはアナログで絶対聴きたいと思い、メンバーに聞いてみたところその時点で話はあったそう。

CDでヘビーローテーションだったけど、パンクはやはり細かい音をぶっ潰すようなアナログの音がぴったり。