ECHOES

Punk Rock Life

Dee Dee Ramone I.C.L.C. /I Hate Freeks Like You

2014-09-29 11:14:15 | Weblog


地元のディスク・ユニオンで見付けたDee Dee Ramoneがラモーンズを抜けて最初のソロ。
I.C.L.C.名義でのアルバム。

実は初めて聴いたのだけど、後に出るソロよりラモーンズらしいアルバム。
ラモーンズの残り香がプンプンするのだけどそれから脱却しようという意思も感じるロックンロール。

ラモーンズそのままの部分にニヤリとさせられて、これを聴けばラモーンズはDee Deeのバンドだった事がよくわかります。

これから少しして、Dee Dee Kingという名前でラップのレコードを出したのだけど、当時は買って聴いた瞬間にがっかりしてしまい処分。

でも今になってとても聴いてみたくなったのだけど、おそらくCDにもなってないし中古でも見掛けない。

もし、持ってる人がいましたら是非に聴かせて下さい(笑)

The Stranglers/Giants

2014-09-26 10:10:30 | Weblog


自分がほんとうに大好きなバンド、JJに影響を受けてやめていた空手も再開したりしたストラングラーズ、それなのに、昨年リリースされたスタジオ・アルバムを今週聴きました。

来日が決まったらしいヒューが在籍した時期より、脱退後の方がずっと長くなってしまったけど、70年代の代表的なパンク・バンドでコンスタントに活動を続けている貴重な存在。

聴いてみればすぐに気が付くJJのあのベース、デイブのキーボード、それが聴こえてくれば、聴き慣れ無い曲でも、ああ、ストラングラーズだなと。

アルバム通して良い曲ばかりでヴォーカルにも違和感ないけと、一番ストラングラーズらしいと感じたのが冒頭のインスト曲なのも確か。

このアルバムは2枚組で、昨年のツアーが収録されたライブCDがついているのだけど、収録曲を見てそうだろうと思ったけど、以前に買ったFeel It Liveと全く同じものでした。



Feel It Liveのほうが後から出てるので、後に単独アルバムとしてリリースしたという事でしょね。

このアルバム収録の最近の曲ももちろん演奏してるけど、どうしてもヒューが在籍した時代の曲の再演に耳を奪われるのは仕方ないこと。

ストーンズだってそうだしね。

このメンバーでのストラングラーズの音はしっかりと確立されているので、若者向けのフェスではなく単独での来日公演を是非実現させて欲しいもの。




石井明夫/バンド・オブ・バクシーズ

2014-09-21 16:19:08 | Weblog


俺の友達の友達、知り合いの友達、なんて人のCDやレコードを聴くのを敬遠してしまうことがある。

友達との話の中で出てくるその人に勝手にフィルターかけてしまい、音楽を聴く以前にまあそんなところかと後回しにしてしまう。

そうこうしてるうちに、実際にその人のライブを聴き、興味を持っていったりもするのだけど。

石井明夫という人もそうだったけど、何回かライブを聴く機会があって、1ヶ月ほど前に高円寺の小さい店でのアコースティック・ライブを聴いて感動さえしてしまった。

自分のストリート視線に正直な歌詞、曲の良さ、それに歌う時の表現力に声も素晴らしくてカッコ良い。
それにカヴァー曲のセンスの良さ。

高円寺のライブハウスで聴き入ること1時間、ライブが終わって本人に直接とても良かったよ、と、言った言葉にウソもお世辞もない。

また、すぐに聴きたいと思った俺は、その足で高円寺の逆側の稲生座まで行きこのCDを買った。

CDはアコースティックではなく、ライブを見たこともあるバクシーズというバンドでのもの。

Amazonで検索しても出てこない流通状況だけど、ちょっと検索してあげれば簡単に入手可能。

石井明夫さん視線の歌詞によるレナード・コーエンのハレルヤのカヴァーの素晴らしさ。

ディランを聴きに行くには1万円以上の前売りチケットを買わなければならないし、エリオット・マーフィーの新録音は海外通販しなければならないけど、石井明夫なら喉が渇いたら一杯の水を飲みに行く感じで聴きに行ける。

Winston Jarrett/Man of The Ghetto

2014-09-19 09:09:56 | Weblog

フランスのIROKOからリイシューされたWinston Jarrettの70年代のルーツ・レゲエ。

憧れていたというボブ・マーリーの影響を強く感じさせられる歌い方だけど、もっと泥臭い感じで最高にイカしてる。

俺はよ、ゲットーに生まれジャングルで生活してるんだぜ、と、いう感じ。

ジャケットも最高で、CDでも出てるけどもちろんヴィニールを購入しました。

Miles Davis/The Complete Jack Johnson Sessions

2014-09-18 20:31:49 | Weblog

白楽でジャズのライブハウスをやられている、写真家の杉田誠一さんが言われたことで、ジャック・ジョンソンの頃のマイルスを評論屋は電化マイルスなんていうけど、マイルス自身は一度も電化した事はないと。
なるほど、言われてみればそうなのだ。

そんな話を聞いた後に、無性に聴きたくなったのがジャック・ジョンソンのセッションをコンプリート収録したこのボックス。

少し古ぼけたボックスを実家の自室から引っ張り出してきてこのところ聴いている。

CD5枚におよぶ長く緊張感の途絶えないセッションから、テオ・マセロは編集を施して1枚の素晴らしいアルバムを作り上げた。

そのアルバムとは違う楽しみ方が出来るのがコンプリート・セッションで、ロック、ファンク、もちろんジャズを含むジャムは飽きることなく一気に聴けてしまう。

無理にジャズを聴きなさい、このアルバムをマイルスの入口にしなさい、なんて事はいわない。
ジャック・ジョンソンだけで完結させてしまうのも全然OKだと思う。

ただ、70年前後のフィルモアなどで演奏されていたロックが好きな人は是非聴いて欲しい。

ここから後戻りするのも、マイルスの世界に深く入るのも、マイルスの音楽と同じように聴き手の自由。

The Allman Brothers Band/The 1971 Fillmore East Recordings

2014-09-11 20:16:45 | Weblog

それほど熱心に聴いたバンドじゃないし、デュアン・オールマンが亡くなって、ディッキー・ベッツが抜けたあとはほとんど興味を失ったけど、フィルモア・イーストのライブ盤は大好きでこのジャケットの盤はアナログ時代から数えて4回目の購入になる。

1971年3月12、13日、そして6月27日に米国ニューヨークのフィルモア・イーストで録音された音源集。
バンドの最高傑作といわれるAT FILLMORE EASTの完全盤ということになるのでしょう。

実はヴォリュームの多さについていけないような気がしたのでスルーのつもりだったけど、よく考えれば輸入盤なら8000円程度で買えるし、もしもこの内容のブートが出たら1万超えても買うのだろなと。
俺みたいな人間の心理ってやつですね(笑)
もちろん高額な日本盤でなく安い輸入盤をAmazonで購入。

入手して聴いてみれば、短い間のライブの割には各日変化があるし一気に楽しめてしまった。

特に12日のサックスが入ったエリザベスリードなんてまるでコルトレーンがオールマンズに入ったような趣きで素晴らしい。

CDではじめてフィルモアを買った時、ストーミー・マンデーのハープの演奏がばっちり入った完奏版だったのに興奮を覚えたのがつい最近だった気がするのだけど。
それどころかStatesboro Bluesが5回入っている(苦笑)







The Durutti Column/Chronicle

2014-09-10 20:28:02 | Weblog

Jeff BeckのBlow By Blow時期のブートレッグを取り上げた時に、ある友人から意外だったと言われたのだけ、Durutti Columnもそう思われるんだろなあ(笑)

オリジナル・パンクが一段落した80年代のはじめ、俺なんかの耳に入りこんで来たのがジョイ・ディビジョン。
ジョイ・ディビジョンが所属したファクトリー・レーベルの代表的なバンド、Durutti Columnも自然に聴いていた。

繊細で壊れそうだけど芯の強さを感じるギターにヴォーカルは新鮮で大好きだった。
そんな音楽とは裏腹に他のレコードとの干渉を拒否するようなサンドペーパージャケの1stアルバム、The Return Of The Durutti Column。
自分が持っていたのは後に出た通常ジャケットのレコードだったけど、オリジナルより少し周りのレコードに気を使った仕様のサンドペーパージャケットのリイシュー・レコードがこれ。


当時の雑誌等でヴィニ・ライリーの痩せた写真を見て、ああ、この人は長くこの世界で活躍するのは無理だと確信してたのだけど、それは全く間違いで、定期的に想像力溢れる美しいアルバムはリリースされた。

それが、近年に脳梗塞を患い、ギタリストとしては致命的ではないかと思われる手の痺れの後遺症が残ったそう。

ところが、奇跡的というか、想像を絶するほど大変なリハビリがあったと思うけど、彼は回復してまたステージでライブをこなした。

その時に会場で限定発売されたCDRをベースにして作られたのがこの2枚組のCD。
脳梗塞の後遺症を感じられない、デビュー当時よりむしろ力強い音楽はひたすら美しい。

当初、この春のRSDでのリリースとされ、早くからオーダーを入れたけど発売は中止。
けっきょくは通常発売、日本盤でも発売され、こんな素晴らしい音楽のCDを誰もが手にする事ができる状況は喜ばしい。

CDセットの中には1stアルバムと同じようにサンドペーパーが入れられてあった。

ヴィニ・ライリーは復帰のステージ後、脳梗塞を再発。
12年の春にも三度目の発作に襲われてしまったそう。




Flamin' Groovies/Slow Death

2014-09-03 12:35:19 | Weblog


パンク・ロックというものが出てきた頃、ピストルズやクラッシュ聴いて完結してしまう人もいただろうけど、もう少し深いところに興味を持った人は、Dollの前身雑誌Zooのレコード紹介を読んではかの地の事情をあれこれ想像したわけです。

いわゆる70sパンク以前の音楽を求めパブ・ロックに行き着いたりする。
UKのパブ・ロックで飽き足らず、アメリカのその傾向のロックを求めて行く時にぶつかるのがFlamin' Groovies。

俺なんかもそうで、Zooのレコード紹介に小さな写真付きで紹介されたFlamin' Grooviesのレコードを何枚か買った。

でも、当時は60年代のストーンズやビートルズの影響をもろに出した内容は今ひとつ良い印象を持たなかった。

ただ、おっさんになるにつけ、レコードやCDを買ってくるには至らなかったけど、Flamin' Grooviesへの興味は大きくはなっていったのです。

数カ月前、バイブレーターズの7インチを購入、それにはFlamin' GrooviesのカヴァーSlow Deathが収録されていて、その曲のかっこよさには参った。

そのSlow Deathがタイトルになっているのがこのレコード。

内容は71年から73年にかけてのデモやライブ音源を編集したもの。

音質はバラつきがあるけどオフィシャルで出たものなので安定して良好。
粗い音がむしろこのバンドの魅力が伝わりやすいと思う。

A面の1曲目がSweet Little Rock and RollerでB面のトップがJumpin' Jack Flash、それにこのジャケット。
これを見て何も感じないロック者がいるのだろうか、心あるロック者が想像する通りの音が出てきます。

Jumpin' Jack Flashに至ってはGet Yer Ya-Ya's Outに収録のバージョンそのままに、それにB級感を思い切り出した感じ。

もちろんSlow Deathはキラー、必聴です。

このバンドのそういうところに狂喜するまで30年以上かかってる俺はやっぱり緩いロック音楽愛好家だな(笑)

Jeff Beck/Feed Beck

2014-09-01 21:32:09 | Weblog


西新宿の某ブートレッグ店に行った時に気になったこのブート、地元ユニオンの中古コーナーで眠っていたのを確保しました。

1975年5月、Blow By Blowをリリース後、3日間のJeff Beckのライブをライン収録。

ラフな音だけどバランスは良くて当時のライブの雰囲気もうかがえる。
これを収録した3か月後にはワールドロックフェスに出演のために来日、私も後楽園球場に観に行ったのだけど、その時よりずっと第二期JBGに近い演奏に感じる。

セットリストは変わらないのだけど、ライブを重ねながらバンドは進化、そして解体に向かって突き進んで行った時期なのかなと。

マックス・ミドルトンのカラーも強く、ファンク・ロック的な第二期JBGとBlow By Blowが大好きな私にはとても興味深く楽しめる音源、第二期のGot The Feelingや Definitely Maybeもこのメンバーで聴けるのも嬉しい。